日本古来からある漁師が主に使う結び方で、早く結べ、ラインが短くて無駄なく結べます。ちょっと頼りない結び方に思えますが、意外に締りは強く、少し針が内側に向きますが好んで使う人もいます。ただ、結びが緩いと、この結び方もほどけやすいです。
結び方の手順
この結び方は、前項の3種類の物とは違って、鈎針を縦にして結びます。まず、耳を上にして、ラインを巻き付け、2の手順の様に、反対から巻き付けてトックリ結びという結びを作り、もう一度ループを作ってaのラインを通してAを引っ張り締めます。これも同じ様にメインラインは内側に来るようにします。
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ハリスの結び方(ラインと釣針)⑤スネルノット
スネルノットは本結びとも言われ、漁師結びと同じように、高い強度と、太い号数のラインまできれいに結べます。主に、管付き針を結ぶ時に使われることが多く、魚に対してまっすぐな引きができます。
結び方の特徴
ライン同士を繋ぐときによく使う結び方で、それを、鈎針に応用した方法です。結束強度が強くて太い糸でもきれいに結べて、大物狙いの釣りには最適な結び方です。結びの巻き付ける回数は5回以上巻いてください。
結び方の手順
鈎針に、aのラインを耳の下方向に短く大きなループを作り、ループを針に沿って1~2回巻き安定させ、耳方向に戻るように5回以上しっかり巻き押さえて、aとAのラインをゆっくり引っ張って締めます。この時、まだしっかり締めなく、メインラインが内側に来るようにしてから、100%締めこんでください。
ハリスの結び方(ラインとライン)①サージャンノット
同じ太さのラインを結ぶのに適していて、結び方の難易度は低く、ラインの素材や太さの違いにあまり影響しない強度のある結び方です。ほとんどの釣りのジャンルに対応しますが、特にフライフィッシングに、多く使われているようです。
結び方の特徴
この結び方は、道糸とハリスの細いライン同士を結ぶ時に用いられることが多いです。エイトノットに次いで簡単でラインの太さや素材の種類に影響しない強度のある結び方で、夜の暗い中でも探りながら結べます。特にフライフィッシングに良く使われます。
結び方の手順
ライン同士を重ね、2本で互いにループの中をくぐらせて(くぐらせる回数を多くするほど結束強度は強くなる)ラインがバラバラにならないように2本ずつを両方向にゆっくり引っ張って十分に締め、最後にラインの余分なところを切ってください。
ハリスの結び方(ラインとライン)②エイトノット
シンプルな構造の早く結べる結び方で、ライン同士を結ぶ結び方の中では上位に入る強度があります。特に、渓流釣りや鮎釣りのような細い糸を使用する釣りや、フライフィッシングのティペットを結ぶ時などに活用できます。
結び方の特徴
この結び方は、シンプルで誰でも早く結べて、ライン同士を結ぶには最強の結び方です。8の字ににすることで、直線部分が多くなって、引っ張れば引っ張るほど強度が増します。釣りばかりでなく、登山でのロープワークにも利用されていて、引っ張ることの反対に、ほどくのにほどけやすい面もありいろんな場面で使われています。
結び方の手順
2本のラインを、重ねて8の字を書くように、ループを作ってくぐらせて通し、ライン同士を重ねたものをお互いに引っ張って締めていく(この時、8の字の部分を指などで押さえる)と、8の字が小さくなっていくのでしっかり締め込んでください。
ハリスの結び方(ラインとライン)③ネイルノット
主に、フライラインとリーダーを接続する結び方で、中空パイプというパイプを使って結び、比較的簡単に結べ、強度はかなり高いです。PEラインを除いてほとんどの素材の糸に対応でき、しっかり締りなかなか緩まない結び方です。
結び方の特徴
この結び方は、チューブ(中空のパイプ)を使って結ぶ方法です。主にフライフィッシングに使われ、呼び名は、昔、釣り糸を通すとき釘(ネイル)を使ったことから来ています。ネイルノットは、直径の違う2本のラインをフライに近づくに従って細くなるように繋げる目的で使用されます。
結び方の手順
中空パイプを、太いラインに沿え、切り捨てる側のaのラインをパイプと太いラインとaのラインに5回以上巻いていくが、巻き付けたら、巻いた部分を指で押さえ、aのラインの端をパイプの穴に通し、締めていきます。引き締めたら、先ほどの、aのラインの端の方向にパイプを引き抜き、aとAの方向にもう一度しっかり締めます。
ハリスのおすすめをご紹介!
ハリスは、いろいろな素材がありますが、釣る魚の種類や大きさによって、素材やハリスの太さを変えた方が、より釣り易くなります。素材によって、いろいろな特性があるので代表的なものを以下に紹介して行きます。。
ハリスのおすすめをご紹介!①フロロカーボン
東レ(TORAY)ハリス トヨフロン スーパーLハード 50m
巻き癖が付きにくく強い!フロロカーボン
フロロカーボンにしては非常にやわらかく、しなやかで操作性はいいです。柔らかさだけではなく、強度は強く、根がかりしたとき、はずすのに手間がかかることもあります。巻き癖など癖がつきにくいので、自宅で仕掛けを作って釣り場へ行っても巻き癖がつく心配はありません。
スペック
- 主に対応する魚種: 全魚種対応
- 主な釣り方法: 船釣り
- ハリス素材: フロロカーボン
- 号数: 0.6号~5号
- ハリスの色: ナチュラル
- 値段: 1.5号で¥857~
ハリスのおすすめをご紹介!②ナイロン
VARIVAS(バリバス) ショックリーダー VEP ナイロン 50m
根ずれに強くやわらかい!ナイロン
ナイロンでありながら、張りがあって、長い・短い仕様に限らずタフです。流石などの擦れに対してや、大物の釣行などの繰り返しの使用に対しても、なかなかタフで長持ちし、根ずれにも強いです。ラインが太めですが、柔らかいので緩めたりするには適しています。
スペック
- 主に対応する魚種:ブラックバス(青物、シーバスなどにも対応)
- 主な釣り方法: バス
- ハリス素材: ナイロン
- 号数: 3号/12lb~14号/50lb
- ハリスの色: ナチュラル
- 値段: 10号/35lbで¥925~
ハリスのおすすめをご紹介!③ポリエステル
サンライン(SUNLINE) ハリス エステル黒ハリス ポリエステル 60m
水に強い!ポリエステル
引張強度や結節強度が高い糸を使用していて、伸びが少なく、合わせにも敏感に反応します。ブラックカラーを使用しているので、海中に入っても魚に認識されにくくなっています。ポリエステル素材なので、腰が強くて、糸がらみが少なく、ハリスや幹糸に最適で、吸水性がなく紫外線に強いので品質の劣化がありません。
スペック
- 主に対応する魚種: カワハギ キス カレイ グレ チヌ 黒鯛
- 主な釣り方法: 船釣り
- ハリス素材: ポリエステル
- 号数: 2号~12号
- ハリスの色: ブラック
- 値段: 2号で¥1,500~
【豆知識】ハリスの号数って何?
ハリスに1号とか5号とか書かれていますが、重さなのか、長さなのか、知らないで使っている人も多いと思います。製品には詳しいことは書かれていないので、果たしてどういう意味かはっきり分からないので紹介します。
号数とは
号数とは重さのことです。現在はナイロンとかポリエステルとかの化学繊維が使われていますが、以前はテグスと言って、蚕や綿糸を使っていたそうで、その時使っていた、重さの単位が号数となったようです。
号数の呼び名
流通する糸の長さは基準が5尺(おおよそ1.5m)で、1分(1ぶ)=0.375g、1厘(1り)=37.5㎎、5毛(5もう)=18.75㎎です。それが、尺貫法からメートル法に代わって、1分・1厘・5毛などが使えなくなりました。
代わりに呼び名が変わって、10号=1分の釣り糸、1号=1厘の釣り糸、0.5号=5毛の釣り糸となったそうです。号数についての意味が分かっていただけたら幸いです。釣り糸についてもう少し詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
ハリスは上手に使い分けよう!
ハリスは、いろいろ種類があり、初心者にすごく迷ってしまうと思います。紹介しました3種類の素材のハリスには、魚の大きさや、釣る場所や、魚の種類によっての引き具合などそれぞれ条件が違ってきます。
とりあえずは、オールマイティーなものを選んで使ってみて、腕が上がってきたら、試しながら微妙に変えていくと釣果が上がってくると思います。上手に使い分けて、たくさん釣っていただくことを期待します。