タラバガニは、高級食材として非常に人気の高いものとなっています。北海道内の観光市場やネット通販など購入できる場所が増えていますが、タラバガニの選び方を知らないと粗悪なものに当たってしまうことがあります。ここではタラバガニを購入するときの選び方を紹介します。
アブラガニにご用心
アブラガニとタラバガニは見た目が非常に似ているためあまりにも安いタラバガニはアブラガニの可能性もあります(北海道の某観光市場で偽装販売して問題になったことがあります)。アブラガニの項目でも説明しましたが、見分けるポイントは甲羅の中央にある棘の数です。4つがアブラガニ、6つがタラバガニなのでこれだけは覚えておきましょう。
通販サイト
市場まで行けばどのようなカニか選べますが、ネット通販の場合写真と説明文のみが頼りとなるため実際写真と違ったということも多くあります。そんな失敗をしないために通販サイトの評価欄を確認することです。評価が低い、口コミの数が少ない、評価は高いけど内容の薄い口コミばかりのところは避けましょう。
タラバガニのおすすめな食べ方をご紹介
生のタラバガニが手に入ったのなら試していただきたいのは焼きタラバガニです。タラバガニの足を食べやすい大きさにカット後、殻の半分を切って半剥きにした状態で網やコンロに乗せます。茹でよりもカニのうまみが濃縮されていますのでお勧めです。
タラバガニのおすすめな食べ方
タラバガニの一般的な食べ方は、塩ゆで、蒸す、焼くといった素材のまま食べることが多いですが、今回はちょっと贅沢にタラバガニを使った簡単な料理を紹介します。淡白な味なためどんな調理方法にもあいますのでいろいろな料理を作ることができます。
カニピラフ
タラバガニが余ってしまっときお手軽にできるのがカニピラフです。炊飯器があればお米と材料を入れて炊飯スイッチを押すだけです。簡単にできますがカニのうまみがご飯にしみて美味しくいただけます。
①材料とワンポイントアドバイス
◆材料◆
・タラバガニ…お好みの量で
・お米…2合
・ピーマン…1個
・玉ねぎ…半分
・バター…10g
・コンソメキューブ…1個(粉末タイプでも可)
◆ワンポイントアドバイス◆
ほぐした身と一本丸々と残っているものがありましたら、見た目が良くなりますので足の身はほぐさずにそのまま入れましょう。殻からカニの風味も出ますので足の身は殻ごと入れるのが良いです。出来上がり後味が薄い場合は塩コショウで味を調えましょう。
②美味しい作り方
①お米を研ぎ2合分の水を入れます。
②ピーマン、玉ねぎをみじん切りにします。
③カニの身と②とコンソメキューブを①に入れます。
④炊き上がったらバターを入れて完成です。
カニクリームコロッケ
子供も大人も大好きな洋食の定番カニクリームコロッケ。通常はカニ缶など安いかにの身で作りますが今回は贅沢にタラバガニを使い、タラバガニの身たっぷりの美味しいカニクリームコロッケを作ってみましょう。
①材料とワンポイントアドバイス
◆材料◆
・タラバガニ…お好みの量で
・ホワイトソース缶…1缶
・たまねぎ…半分
・バター…適量
・白ワイン…大さじ1
・塩こしょう…少々
・小麦粉、とき卵、パン粉…適量
◆ワンポイントアドバイス◆
ホワイトソースを加えてじっくり水分を飛ばすのがポイントです。ホワイトソース作成後はしっかり冷やないと形を整えることができません。急いでいるときは冷凍庫を使うのもよいでしょう。中身が破裂しますので衣はしっかりとつけましょう。
②美味しい作り方
①玉ねぎをみじん切りにし電子レンジで温めます。
②熱したフライパンにバターを入れ、①の玉ねぎと白ワインとタラバガニの身を入れます。
③ホワイトソース缶を入れて水分を飛ばすように加熱します。
④水分がなくなったらバットに取り出し冷蔵庫で冷やします。
⑤冷えたら形を整え、小麦粉、とき卵、パン粉の順につけて油で揚げます。
カニグラタン
生のタラバガニのうまみを生かすことができる料理法がグラタンです。オーブンの熱でじっくりと焼き上げることでカニのうまみがソースに染み出る一品です。市販のソースを使えば、器に入れて温めるだけなので簡単に作ることができます。
①材料とワンポイントアドバイス
◆材料◆
・生タラバガニ…お好みの量で
・マッシュルーム…1パック
・ほうれん草…1把
・グラタンソース…1缶
・牛乳…100cc
・粉チーズ…適量
・パン粉…適量
◆ワンポイント◆
生のタラバガニが手に入ったときは、甲羅を使ったカニグラタンが見た目も楽しくお勧めです。オーブンで焼くためボイル状態のカニを使ってしまうと身が硬くなってしまうため生のものを使うのがポイントです。
②美味しい作り方
①オーブンを200℃に温めておきます
②市販のグラタンソース缶を牛乳100cc加えてホワイトソースを作ります
③カニの甲羅(なければ耐熱容器)にホワイトソースを入れ、ほうれん草、マッシュルーム、生タラバガニを敷き、残りのホワイトソース、チーズ、パン粉を振りかけます。
④温めておいたオーブンに③を入れて20分加熱します。焦げ具合を時々チェックしましょう。
別のカニですがこちらにもカニ料理のコーナーがあります。参考にしてみてください。
タラバガニが食べられる北海道おすすめの宿
本州から北海道へ旅行する際に楽しみちなっているのが食です。豊富な海産物が並ぶ食事の中でもタラバガニが出てくると喜びも増します。ここでは北海道在住の筆者がお勧めするタラバガニが満喫できる宿泊施設をいくつか紹介します。
サロマ湖船長の家(北見市常呂町)
サロマ湖畔に面している宿泊施設です。タラバガニ以外にも毛ガニ、ズワイガニと北海道を代表する海産物が目白押しの夕食が自慢です。通年1泊2食付きで1万円以下で宿泊できる驚きの宿です。シーズンオフになる冬の方がより豪華になります。
【住所】北海道北見市常呂町栄浦
【公式HP】http://www.sentyounoie.jp/
紋別プリンスホテル(紋別市)
流氷でお馴染みの紋別市にあるホテルです。プリンスホテルという名前ですが西武グループとは全く関係ありません。産地ならではの水槽から生きたタラバガニを味わうことができます。流氷シーズンは非常に混み値段も高くなりますので、冬以外のシーズンがお勧めです。
【住所】北海道紋別市本町7-3-26
【公式HP】https://www.mombetsu-prince.com/
札幌プリンスホテル(札幌市)
オホーツクが遠いという人には札幌プリンスホテルです。こちらは高輪などにあるプリンスホテルと同じ西武グループです。ここでは5000円以下でタラバガニを思う存分満喫できるディナーバイキングが楽しめます。宿泊しなくても大丈夫なので近隣の安価なホテルに宿泊してディナーは贅沢にというのもよいです。
【住所】北海道札幌市中央区南2条西11丁目
【公式HP】https://www.princehotels.co.jp/sapporo/
北海道のホテルや旅館まで行くには大変だけどお得にタラバガニを食べたいという人はふるさと納税の返礼品で手に入れることもできます。ふるさと納税について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
タラバガニはヤドカリ!でもおいしい!
ヤドカリの仲間といっても足の数と歩き方だけが同じだけで、現在はタラバカニ科という新しい分類ができましたので、ヤドカリに近い生き物となっています。意外と知られていないタラバガニの生態はお分かりいただけましたでしょうか。ヤドカリの仲間でもおいしいタラバガニを楽しみましょう。