浅間山荘事件の犯人・人質の現在は?事件の発端と日本の闇

浅間山荘事件は機動隊員2人、民間人1人の命を奪った大変な事件でした。なぜ、浅間山荘事件は起きてしまったのでしょうか。それは政治的思想の衝突といってもよいかもしれません。どんな背景があったのでしょうか。

学生運動がエスカレートしていった結果起きた事件

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浅間山荘事件はなぜ起きてしまったのでしょうか。実は浅間山荘事件は学生運動がどんどんエスカレートしていって起きてしまった事件なのです。学生運動から死者を出す事件に発展してしまったのです。学生運動自体は悪いものではないのですが、行き過ぎた行動が事件を招いてしまいました。

学生運動とは

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学生運動は、学生が行う社会運動のことを言います。主に社会的・政治的な運動のことを指しますが、広い意味ではでは文化運動も含まれます。学生運動の起源は、ドイツにおける大学自治権要求運動です。学生には社会への不満を抱きやすい特性があり社会変革の大きな勢力の一つとなりました。学生運動は1960年代末に世界的な高揚を見せました。

学生運動の主義主張

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学生運動とは要するに世の中や社会の在り方に疑問や不安を抱く若者が、世の中を変えようと行動を起こすことです。ただ単純に、自分たちが思うように、もっと良い社会にしていこうという行動なのです。しかし、暴力や武装などが過激化することによって、社会と衝突してしまいます。行き過ぎた行動により逮捕されてしまったり、事件が起きます。

今後も似た運動が起きる可能性あり

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国際手配の城崎勉容疑者が逮捕され、37年経って日本に帰国しました。彼が所属したのが過激派「日本赤軍」です。このグループは赤軍派と呼ばれますが、仲間内で対立しさらに様々なグループに分かれていき、連合赤軍もその一つとなります。海外でテロを繰り返し未だ7人が逃走中です。この先赤軍派によるテロの可能性が全くないとは言えません。

意外な効果も!カップヌードルがバカ売れした理由

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事件当時の現場の気温は氷点下で機動隊員たちの食事が寒さで凍ってしまったそうです。そこで当時販売されたばかりの日清食品のカップヌードルが配給され、温かい食事が提供されました。カップヌードルを食べる隊員達の姿がテレビの生放送で映され、注文が相次ぎ、カップヌードルは一躍ヒット商品となりました。

浅間山荘事件以外に起きた連合赤軍の恐ろしい事件

突入せよ!「あさま山荘」事件

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浅間山荘事件を起こした連合赤軍は、実は他にも事件を起こしています。山岳ベース事件と呼ばれる、死者を12人も出したリンチ殺人事件です。しかもそれは仲間内で行われたとても凄惨なものでした。

リンチ殺人・山岳ベース事件

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

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山岳ベースとは、連合赤軍のアジトのことです。連合赤軍の主要メンバーはテロを行い多くが指名手配されていたため、都市部での自由な活動ができませんでした。そこで、警察の目を盗み活動をするため、拠点となる山岳ベースと呼ばれるアジトを築きます。そこで行われた「総括」は同士討ちのリンチ殺人事件と呼ばれます。

赤軍による「総括」の恐怖

あさま山荘1972〈上〉

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「総括」とはもともと過去を振り返り、反省することを意味し、当時の左翼政治運動家の中で好んで使われた思考法でした。それが連合赤軍の中では、その「総括」をするために、それに集中するためと称し暴行や虐待を繰り返し死者を12人も出しました。

類似点がある?浅間山荘事件とオウム真理教関連事件

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日本において、思想が関係した衝撃的なテロ事件といえば、「オウム真理教」が起こした事件があります。連合赤軍も、オウム真理教も、身勝手ながらも「強い思想」を持ち合わせ、それが歪んでしまったために人の命を奪ってしまいます。2つの組織の類似点を探しました。

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