そしてこれらの証言はだいたいの部分で一致しており信憑性を高めています。ところが証言が多すぎるためか、必ずしも一致していないものもあり、似ている話から全く似ても似つかない話までさまざまに語られています。
ドラえもん「行かなきゃ」の別バージョン①
このように複数の人が見たという話が複数存在します。複数の人が同じような話を見たと言っている以上、記憶違いや見間違いであると簡単に切り捨てることもできません。それでは別のバージョンを見ていきましょう。
のび太がジャイアンに正々堂々立ち向かう話
いつものようにジャイアンにいじめられるのび太に、見かねたドラえもんが秘密道具を取り出して渡そうとします。しかしのび太はそれを受け取ろうとせずに正々堂々と戦います。それを見てドラえもんは涙を流します。その行動にジャイアンも心を打たれ最後には握手をして仲直りします。
そしてのび太は振り返りこう言います。「子供にはゆめを大人には希望をあたえてきた。もう私が活躍することもないが、これからも時々でいいから思い出して欲しい。もう私がいるべき世界へいかなきゃならない。またあえる日を楽しみにしているよ」この声もまた藤子F先生の声でした。
オリジナルに似たようなエンディングがある!?
いくつか存在する原作版ドラえもんの最終回の中に似ているシーンがあります。「さようなら、ドラえもん」という話の中でいつものようにジャイアンに殴られているのび太ですが、この日はなかなかあきらめません。「自分がしっかりしないとドラえもんが安心して未来へ帰れないんだ!」と食い下がります。
オリジナルと「行かなきゃ」が混じった可能性
そしてついに根負けしたジャイアンが「悪かった、俺の負けだ!」と言って逃げ出します。勇気をもって自分の力で立ち向かってくところが同じです。この原作の話と「行かなきゃ」の話の記憶が混ざってしまったのではないかと言われています。
ドラえもん「行かなきゃ」の別バージョン②
「行かなきゃ」にはさらに別のバージョンも存在します。最初のバージョンに少し似ているのですが全体ではだいぶ違っています。みんなに向かって話しかけるのではなく、登場人物同士の会話として「行かなきゃ」というセリフが入っています。
登場人物はドラえもんとのび太の2人
スケッチブックを持ったのび太が歩いています。そこは何も背景のない空間とか、いつもの空地への道とか、あるいは白い階段を上っているなど、人によって細かい部分が異なっています。そこに後ろからドラえもんが追いかけてきます。
ドラえもんがのび太へ問いかける
ドラえもんはのび太に話しかけます。「もう行ってしまうんだね」するとのび太は振り返り「うん、もう行かなきゃ」と答えてうなずきます。お互いすべてを理解し合っていて、もう余計な言葉はいらないという雰囲気です。
のび太が藤子・F・不二雄に変わる
ここで突然のび太が藤子F先生の姿に変わります。しかしドラえもんが驚く様子はありません。ドラえもんが「ありがとう」とお礼を言うと藤子F先生は「こちらこそ」と言います。二人は笑顔になり、ここで放送が終わります。
ドラえもんにまつわる都市伝説はまだあった!
ドラえもんには他にもいろいろな都市伝説が存在しています。誰もが知っていて余計な説明がいらず、興味も持ってもらえるので話が伝わりやすいのです。ドラえもんはまさにみんなの共通言語とも言えるのです。そんなドラえもんの数ある都市伝説の中からいくつか紹介しましょう。