ドラえもんの「行かなきゃ」は幻の回?放送事故と噂された内容の真相とメッセージ

のび太は交通事故で植物状態になり、長い間病院のベッドで寝たきりのままでいました。それまでのドラえもんの話は全て現実ののび太が病院のベッドで見ている夢だったというのです。最後はのび太が病室で息を引き取って終わります。

しかしさすがに切なすぎる最終回ということで、これに対しては藤子F先生が「ドラえもんはそんな終わりかたにしない。もっと楽しい終わりかたになる」とコメントして公式に否定されてしまいました。

細かく違うさまざまなパターン

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この話はまだネットが普及する前の時代にチェーンメールとして広まっていったものです。他に、植物人間となってしまったのび太にドラえもんが自分の持っているエネルギーを全て与え、のび太は蘇生するが、その代償としてドラえもんが動かなくなってしまうパターンがあります。

また、楽しい夢から目覚めるたび、病院のベッドから動けない現実の自分に気づかされて落ち込むというパターンもあります。話はそれますが、これについて植物人間じゃないとツッコミたくなりますが、植物状態でも意識はあるという研究もあるようです。

ドラえもん「タレント」

のび太とドラえもんの二人が雨の中、傘をさして歩いています。のび太が地下世界の商店街に行きたいと言い出します。ドラえもんと二人でいつもの空き地に行くと、通り抜けフープを使って地下世界に入っていきます。

「行かなきゃ」以上に不可解な内容

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地下世界に到着するとそこにはベレー帽をかぶった女の子が立っていました。女の子は二人に赤い封筒、インク、鉛筆を渡して立ち去っていきます。次に二人は警察官のような人たちに出会います。「君たちは撮影のためにきたのか?もしそうなら撮影場所はあちらだ」そう言うと彼らは二人を木琴のように板が並べられた通路に案内してくれます。

通路を進むとその先には大きな地球のミニチュア模型のようなものが置いてありました。その地球のミニチュア模型が突然ぱっくりと割れ、中から血のような真っ黒な液体が流れ出しました。二人はそれを見て驚き、抱き合って震えたまま放送が終わりました。

意味は不明、作画も崩壊

「タレント」というタイトルとは関係のなさそうな、それどころか意味の全く分からない不可解な内容です。この回の放送日は1984年7月20日と言われており、確かにその日はドラえもんの放送日です。ところが番組表には「タレント」とは書かれていませんでした。またこの回は何故か作画が崩壊していて不気味な雰囲気を放っていました。

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