針の内側に糸を沿わせて折り返して針のほうへと導き、ひとつ輪を作ります。
内掛け結びの手順②
端糸を、クロスした本線と針の下から輪の内側へ押し返し、輪の下から上へ出します。
内掛け結びの手順③
②を同様に輪の中に通しながら計5回巻きます。端糸は最後は内側から外側へと出します。外掛け結びとは逆に針のふところ側に巻きます。
内掛け結びの手順④
端糸と本線とを互いにゆっくりと引いて締めたあと、最後に本線と針を持って強く締めます。
内掛け結びの手順⑤
図のように本線は、釣り針の針の先端方向へ向きを調整して、結び目を針の釣り針の軸の先端に寄せます。
Contents
釣り針の結び方④外掛け結び
外掛け結びの結び方の動画のご紹介でした。手元が大きくはっきりと映し出され、背景が黒色なので糸が見やすく説明もゆくっくりで初心者の方におすすめの動画です。続きまして、外掛け結びの特徴をご紹介します。
外掛け結びの特徴
外掛け結びの特徴・魅力・難点・向く釣り を順にご説明します。
外掛け結びの特徴①<特徴・魅力>
結び方の中で最も基本的で、最初にまずは覚えたい結び方と言われています。外掛け結びをできると、釣り人の仲間入りといわれるほどに、基本中の基本と言えます。初心者にとっても比較的簡単で覚えやすく、汎用性が高く、色々な釣りに使える結び方です。
外掛け結びの特徴②<難易度>
管付き針は、硬めの糸や、太い糸をしっかり結ぶことができる一方で、結ぶ点が一カ所なので結ぶときにきちんと丁寧に結び必要があります。平らなタタキのタイプの針で外掛け結びをするのがより強固です。
外掛け結びの特徴③<向く釣りの種類>
外掛け結びで向いている釣りの対象は、マダイやトラフグ、ハナダイなどの大物も可能です。
外掛け結びの結び方の手順
外掛け結びの結び方の手順を図解とともに、ご紹介しますので、ご参考にしてください。
外掛け結びの手順①
まずは、糸の先端を5~10㎝ほど余らせた状態で釣り針の軸の内側に添え、さらに図のように糸の先端を折り返します。糸を折り返す長さは、ハリのサイズに応じて調整すると良いです。
外掛け結びの手順②
糸の本線と釣り針の軸がズレないように片方の指先でつまんで抑えながら、図のように端糸を釣り針の軸に5回前後巻いていきます。このとき、釣り針の本線を引っ張った状態にしておくと作業しやすいです。
外掛け結びの手順③
そして、図のように巻き終わった端糸の先を最初に作ったループにくぐらせ、釣り糸の本線側をゆっくりと引き絞っていくと巻き付け部分が密になって結び目ができます。さらにこのとき、結び目を唾液で軽く湿らせてから、端糸側も引っ張って確実に締め込みます。
外掛け結びの手順④
結び締めるときに、図のように釣り糸の本線が釣り針の軸の内側になるように締め込みます。しっかり締まっていることを確認し、最後に余分の端糸をカットします。
外掛け結びの手順⑤
そして、完成図です。
他にも結び方の種類を紹介している記事もございます。
釣り針の結び方をマスターしよう
これまで最強結び・漁師結び・内掛け結び・外掛け結びの4つの結び方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。それぞれを、これまでの特徴を完結にしてまとめますので、比較・復習してみましょう。
- 最強結び…サルカンを利用する・太目の糸がより良い・結束強度は90%
- 漁師結び…簡単・3~4秒程度で結べる・強度が高め・結び目で角度がつくのでベテラン向き
- 内掛け結び…外掛け結びよりもよく締まりほどけ難い・外掛け結びより難しいが大物を狙える
- 外掛け結び…最初に覚えるべき結び方で簡単・内掛け結びより強度あり、太目の糸で大物狙い
釣りとひとことで言っても、やはり奥が深く、釣り糸の結び方ひとつで釣果にとても影響するのです。他にも色々と結び方はありますが、まずはこの4つの結び方をマスターできれば、おおかたの釣りはできそうです。今後の釣りの参考のひとつになれば著者も嬉しく思います。
実は超簡単手軽に結べるアイテムがあった
ラインツイスターというアイテムをご紹介します。糸を結ぶ際に大変重宝するでしょう。最初は使い慣れるまで何回か練習する必要はありますが、慣れるととても速く結ぶことができる逸品です。初心者にはもちろん、なかなか結ぶのが苦手という釣り人にも人気です。使い方の動画をご紹介します。
メーカー公式チャンネルですので、ゆっくり丁寧に、なんと電池を入れるところから説明してくれています。説明にもあるとおり、最後は必ず自分で結びの確認を行いましょう。
まずは一度自分の手で結んでみると、結び方に理屈がわかるので、その上で、マシンを使うをより使い易いはずです。
釣った魚をおいしく食べるには
これまで紹介した釣れる魚のなかで、魚の王様とも言われるマダイを、余さず食べる調理方法をご紹介します。腐ってもタイと言われるほどに、もとの味はおいしいことはもちろん、調理も凝れば色々ありますが、簡単にとてもおいしく食べられる魚なのです。
著者の知人の男性に、釣りだけできちゃだめだ、釣った魚をきちんとさばいて家族に振舞うまでが釣りだ、というこだわり派がいますが、ここでは一番そのものの味を、簡単に堪能できる調理を記載します。
ウロコまでおいしく松毬揚げ
ウロコはとるべきところはとりますが、カラッとから揚げにしてしまうと、バリバリと香ばしく食べられます。いわゆる料亭なんかで出てくる松毬揚げです。
カシラをだし汁さらにあら煮へ
カシラは、二度美味しく、一番出汁は、だし汁にしてお召し上がりください。その後、甘辛くあら煮にしてしまうのです。もちろん、だし汁を荒汁として召し上がるのも贅沢で簡単です。
エラはから揚げにして召し上がれ
エラはどうしても、においを取るために水にしばらくさらします。から揚げにするのがおすすめです。
ワタをポン酢でさっぱり頂く
ワタは、水洗いののち、塩茹でにして、ポン酢で食べると絶品です。
身は何はなくともお刺身で
ボディは言うまでもなく、刺身でそのものの味を味わうのが一番でしょう。それ以外にお好みで、本当に色んな調理法がありますが、自分が釣ったタイや魚を食べるのに、刺身以上に感動する調理はないと著者は思います。
釣り場に調理セットを持っていくのもいいでしょう。いわゆる漁師飯ということになりますが、その場でさくっとさばいて醤油をたらして食べるということは、何者にも替えがたい至福のひと時です。
親しまれている身近な魚にも毒や針がある
おいしく食べる方法をご紹介しましたが、釣りをするなら知っておかねばならないことのひとつに、毒や針をもつ魚もいるということです。もちろん知っているよ、という声が聞こえますが、知っている人は復習に、知らない人は新たに情報として知っておいて損はないでしょう。
トゲやヒレなどがとがって刺さりやすい魚
スズキ、アジなどの青魚類は、エラブタの上のトゲや、ヒレなどがとがって刺さりやすいので、気をつけなければいけません。
トゲだけでなく毒もある魚
オコゼやミノカサゴは、トゲだけでなく、毒も含んでいますので、要注意です。ハオコゼは通常食べませんが、オニオコゼは高級魚です。
青酸カリの1000倍以上の毒のある魚
フグは言うまでもなく、一番といってもいい位毒のある魚で有名です。肝臓や卵巣に毒がありますが、種類によっては、他の部分にも毒を仕込んでいるやつもいますので、逃がしたほうが良いでしょう。フグは歯が鋭いので、つかむときに気をつけましょう。毒は青酸カリの1000倍以上と言われ、加熱してもなくなりません。絶対に素人が調理してはいけません。
凶暴で危ないノコギリを所持する魚
アカエイも強力な毒針があるをもっているので、気をつけなければなりません。アカエイは、エサはなんでも食いついてくる傾向にあり、尻尾を振り回し暴れてくることもあります。その上、その毒針はノコギリのような形態で、刺された傷口はかなりひどいものになり、過去には何件も死亡例がありますので、もし釣れそうになったら、道糸を切られるよう誘導したほうが良いでしょう。
こんな魚にも要注意
アイゴやゴンズイという魚がたまに釣れますが、背びれや胸びれに毒があり、釣り上げたらすぐに切り取ったほうが安心です。