クソザコナメクジとは?言葉の由来や元ネタ!魅力は語感の良さ?動画も!

クソザコナメクジは、言葉のインパクトからインターネットでよく使われる言葉です。クソザコナメクジという言葉だけ聞けば乱暴で下品な言葉に聞こえますが、本当はそうではありません。この記事では、そんなクソザコナメクジの言葉の意味や由来を余すところなく解説していきます。

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動物、植物、昆虫などいろいろな生物の面白い生態に関する情報を提供していきたいと思います。
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クソザコナメクジとは

クソザコナメクジという言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

聞いたことない、珍しいナメクジの種類?あるいは言葉はたまに聞いたり、使ったりするけど、何となく使っている。もしかするとピンとくるものがある方までいるかもしれません。今回はいろいろと想像をしてしまうクソザコナメクジについて紹介をしていきます。

スローロリスを表す言葉

つぶらな瞳を持ち、愛くるしくこちらをみつめてくる動物、スローロリスという名前です。この見た目のかわいらしさからペットとしても注目度の高い小動物ですが、驚くべきことにクソザコナメクジなんて呼ばれ方をされています。

世界には愛らしいルックスをした動物がたくさん存在します。他の可愛い動物にも興味がある方はこちらをご覧ください。

元ネタは真夏の夜の淫夢のOPに出てくる淫夢くんの別名

このOPの最後に注目をしてください。目が光って少し不気味な雰囲気を漂わせている謎の生物がいます。淫夢くんという愛称で呼ばれることがネット筋では定着してますが、一部の人の間ではクソザコナメクジという呼ばれ方もしておりこちらが本家です。

しかし、この生物のルックスがスローロリスに似ていることからクソザコナメクジといえばスローロリスのことを示している場合が多いです。

クソザコナメクジと呼ばれるようになった由来は?

非常にキュートな見た目で癒しをくれる小動物のはずですが、ついたあだ名はクソザコナメクジ…知らなければ名前と実物のギャップに驚くのも無理はありません。

気になるきっかけとなった出来事や特徴についてここでは紹介をしていきます。

「クソザコ」はオランウータンに捕食された事から

James_Jester / Pixabay

オランウータンはアジアの熱帯地域に生息しており、スローロリスも同じ熱帯の森の中で暮らしています。

オランウータンの主食は果物なので、他の生物を襲うことは少ないです。それなのにオランウータンにスローロリスが捕まり食べられてしまう衝撃映像が撮影されました。振り回されながらもてあそばれるそのときの姿が「クソザコ」の異名をとる結果となりました。

ナメクジ」は動作の遅さや背中の模様から

スローロリスの中には頭から背中にかけて茶色く線が入った毛並みになっているものがいます。

また動きが非常にゆっくりなため、体を伸ばしてノソノソと移動するその姿がナメクジを彷彿とさせることが「ナメクジ」の呼び名につながっています。

クソザコナメクジは人気がある

ある日友達からクソザコナメクジなんてあだ名をつけられたらへこんでしまうかもしれません。

しかし、クソザコナメクジことスローロリスは嫌われ者なのかというと決してそんなことはありません。それどころか多くの人から愛され好かれているのです。

クソザコナメクジが人気の理由①語感がいい

初めてクソザコナメクジと耳にしたときは、ちょっとびっくりしてしまうかもしれませんが、何度も繰り返し聞いているとなぜか親しみがわく響きを持っています。

もしどこかで本物をみかける機会があったときには、”クソザコ”、”ナメクジ”と分けてしまうのではなく、クソザコナメクジという一つの言葉として呼んであげてください。

クソザコナメクジが人気の理由②かわいい

丸い顔にぱっちりとした目、思わず触りたくなるふさふさの毛、加えてゆっくりと歩くその姿は他の動物にはないかわいいオーラを常に出しています。かわいいペットとして評価されるのも頷ける文句なしのルックスです。

クソザコナメクジが人気の理由③いじられキャラ

愛くるしい見かけにプラスしてオランウータンの餌食になるなど、おっちょこちょい?な一面もあるスローロリスです。当の本人は何の悪気もないのでしょうが、ついついいじってしまいたくなります。

しかし、ひとつだけご用心。厳しい野生環境で生き残るための術としてなんと毒を持っているのです。毒をもつ哺乳類というのは非常に珍しいです。

クソザコナメクジの使われ方やそう呼ばれるキャラクター

スローロリスだけにとどまらず、クソザコナメクジという言葉自体の面白い響きもあいまって、様々な場面で使用されるようになっています。

実際にどんな場面で使用されているのか、世の中にどう認知されていっているのかをここでは紹介します。

弱いものの比喩表現として

出典:PhotoAC

クソザコナメクジという言葉から想像しやすいのはやはり弱そう、ということだと思います。対象を問わず、すぐに逃げ出したり、戦いに負けたりしているものに対して使われることが多いです。

しかし、ただ弱いことを罵倒されるよりも不思議と少し愛情ある表現に聞こえます。実際にどんな場面で活用されているのか、いくつか応用例を見ていきたいと思います。

ポケットモンスター「ヌメルゴン」

子供、大人を問わず大人気のポケットモンスター、そのXYシリーズに初登場したヌメルゴンですが、クソザコナメクジが隠れ名となっています。

ヌメルゴンがスローロリスのように”どく”タイプを持っている、というわけではなく、ドラゴンタイプの中では戦闘力が低く、ぬめぬめの特性を持ち、ヌメというワードがナメクジを思い起こさせることが大きく影響しています。

レインボーシックスシージ「タチャンカ」

レインボーシックスシージに登場するタチャンカというキャラクターです。見た目は屈強な軍人にみえるタチャンカがなぜ?と思われる方も多いかもしれません。

たしかにパワーはあるのですが、ゲーム内ではその場から動けずすぐやられてしまうという残念なポジションを獲得しています。そんなタチャンカの特徴がいまや愛されいじられキャラとされるクソザコナメクジに通じるものがあり、隠れた別名となっています。

けものフレンズ「サバンナシマシマオオナメクジ」

けものフレンズの中で本来であればシマウマとして描かれるはずだったものの、初登場シーンで2つの突起を持つ謎の生物としか見えなかったことから生まれたもともと想定されていなかったキャラクターです。

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