菊容子殺害事件の真相は?犯人藤沢陽二郎の現在や石ノ森章太郎との噂も

1938年に宮城県で生まれた石ノ森さん。幼少期から絵を描くことが好きで、高校時代に仲間を集めて「漫画少年」に投稿していました。この投稿が手塚治虫の目に留まり、高校2年生の頃に「鉄腕アトム」のアシスタントに抜擢されます。

その後、高校在学中に手塚治虫の仲介で「漫画少年」にてデビューすることになります。デビュー作は「二級天使」。高校卒業後に上京し、本格的に制作活動に打ち込むようになりました。

数々の名作を生み出す

上京してから石ノ森さんは数々の名作を生みだします。代表作は「サイボーグ009」。一番最初のヒット作品であり、生涯にわたり書き続けた作品でもあります。完結する前に彼が死去したため、漫画版は未完に終わっています。

「サイボーグ009」に並ぶ代表作が「仮面ライダー」シリーズです。東映特撮作品の原作と漫画化を担当したもので、これを機に特撮界に名をはせることになります。一部の作品では監督もつとめています。

姉の存在

石ノ森さんの家族で一番彼の夢を応援していたのが3歳年上の姉・由恵さんでした。石ノ森さんが上京後も、彼女は一緒に下宿のトキワ荘に住み、弟を支え続けました。美人な由恵さんはトキワ荘のマドンナ的存在でした。

もともと石ノ森さんが漫画を描き始めたのも、幼いころから病気がちであまり外出できない姉に、外の世界を絵にかいて見せてあげたいという思いやりからだったといいます。彼女なしでは漫画家の石ノ森章太郎は存在しなかったといえます。

医療ミスによる姉の死去

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しかし、支えだった由恵さんは23歳という若さで他界します。原因は、以前から患っていた喘息の発作をおさめるためのモルヒネの大量投与という医療ミス。恋も夢も実現できず、あまりにも早すぎる死でした。

由恵さんとの死別はのちの石ノ森さんの作風にも影響しています。彼の作品中の女性はどこか悲しげで儚い女性が多いのは、由恵さんがモデルになっているためともいわれます。美人な菊さんに惹かれたのも、どこかに姉・由恵さんの存在があったからなのでしょうか。

石ノ森章太郎の人柄

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石ノ森さんの仕事の速さには定評があり、人の5倍のスピードで原稿を書き上げたというほどです。しかし、アシスタントの仕事をせかしたり腹を立てたりすることのない、寛大な人物だったといいます。

また、子供が生まれてからは、さらにハイスピードで大量の原稿を書き上げ、空いた時間で子供をあやしにいくという子煩悩な父親の一面もありました。

菊容子さんの祟り?石ノ森章太郎に起きた不吉な数々

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まわりから頼りにされる名漫画家だった一方で、菊さんの愛人疑惑があった石ノ森章太郎さん。菊さん死後には、石ノ森さんのまわりで数々の不吉な出来事がおこるようになります。

菊容子さん亡き後に不吉な現象が…

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菊さん亡き後、石ノ森さんの周りでは、アシスタントが不慮の事故にあったり現場で不可解な事故が続きました。さらに石ノ森さん自身も体調を崩すなど、不吉な出来事が重なります。

あまりにも不吉なので、なにか悪い霊の仕業ではないかと疑われるようになりました。そこで、スタッフで霊媒師に頼んで除霊をしてもらうことにしたのです。

霊媒師からは名指しの指摘も!

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除霊にやってきた霊媒師は、石ノ森さんにむかって「若い女性の霊が憑いている」と指摘しました。しかもその霊媒師は菊さんの名前を直接出してきたのです。

霊媒師が言うには、菊さんは石ノ森さんに憑りつき、「誰も私に気づいてくれない。元の身体に戻りたい。助けて先生」と訴えかけているということでした。

その後改名した石ノ森章太郎

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霊媒師が言うことが本当かどうかはさておき、石ノ森さんの周りで不吉な出来事が続いたことは事実です。彼がそれまで「石森章太郎」と名乗っていたのをこの時期に「石ノ森章太郎」と改名したのも、菊さんの祟りから逃れるためだという話もあります。

本当に菊さんの霊が憑いていたかどうかはわかりませんが、こういった心霊現象はいたるところで起きています。心霊現象について他の出来事も知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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