ノーザンパイクって、飼育出来るの?
観賞魚だったノーザンパイク
ノーザンパイクは、かつては観賞魚として飼育されていました。水を循環させて酸素を補えば、真夏でも池で飼えます。エサは、同じく北アメリカ出身の、ブルーギルやブラックバスが好きです。しかし、ノーザンパイクは、幼魚のうちは5cm程度でとても可愛い魚ですが、環境が良いほど成長が早く、1年で40cm程になり、最後はメーター超えの巨体になります。 飼いきれなくなって誰かが川に放流してしまうと、さぁ、大変!生態系の王者、ノーザンパイクは、たちまち、鮭やマス、アユなどの在来種の魚の脅威になって漁業に大ダメージを与えるにとどまらず、水辺の生態系そのものを破壊してしまいます。
日本では特定外来種
2006年に、ノーザンパイクは『特定外来生物法』により、『特定外来種』に2次指定され、日本では全滅させられてしまいました。ちなみに、ノーザンパイクを飼育する時のエサとして利用していたブルーギルやブラックバスも、特定外来種に指定されています。
ノーザンパイクって、美味しいの?~料理の仕方~
ノーザンパイクの味
ノーザンパイクは、とっても美味しい白身魚です。川魚の特有の泥臭さはありません。しっとりとして、きめ細かく、淡白であっさりしています。しかしハラミにはちゃんと脂も乗っています。日本でも、食用として切り身が冷凍輸入されることがありますが、めったにお目にかかれません。ぜひ現地で、釣りの醍醐味と共に味わってみて下さい。
いろいろな料理に使われている
ノーザンパイクは、ヨーロッパではサケと同じくらいありふれた魚で、様々な料理で用いられています。
- 香草などを使い、 溶かしたバターをかけながらソテーして、ソースをかけて食べます。
- 蒸し料理
- フライ
ただし、サナダムシなど、寄生虫の恐れがあるので、お刺し身には向きません。
パイクの、さばき方を見てみよう
これは、カヌーで釣って岸まで引っ張ってきたノーザンパイクです。『男の料理塾』の名にふさわしく、川の中でワイルドに調理しています。クマに襲われないよう、内蔵をなるべく川の遠くへ投げています。さばく時は、ランディング時同様、鋭い歯に怪我しないよう注意します。また、エラにも鋭いトゲのような物があるので、これを取り除くのも大変です。料理バサミなどで切り取るのをお勧めします。ノーザンパイクは相当な数の骨がついているので、3枚におろすのは、あまりお勧めできません。