ダブルクリンチノットの結び方|強度はどれくらい?

巻き付け回数は、多ければよいわけではありません。巻き付け回数が多すぎると、「手順④」の締め込み作業でヨレができてしまう原因になります。ヨレができるときれいな結び目を作れないため、強度が落ちてしまいます。ダブルクリンチノットの強度は、きれいな結び目が作れるかどうかにかかっているのです。

巻き付け回数はラインの材質を考慮して調整しよう

巻き付け回数は「手順②」で説明した3~5回の範囲内で、ラインの材質を考慮して調整しましょう。ナイロン素材の場合は滑りにくいので、3回程度の巻き付けでOKです。逆にフロロ素材の場合は滑りやすいので、5回程度の巻き付けが必要です。なお、PE素材のラインはフロロ素材以上に滑りやすく、ダブルクリンチノットには向いていません。

ダブルクリンチノットの結び方③ 締め込み作業のコツ

強度が決まる大事な作業

「手順④」で説明した締め込み作業は、ダブルクリンチノットの強度を支える結び目を作るための作業です。ヨレなくきれいに締め込めるかどうかで強度が決まるのが、ダブルクリンチノットの特徴です。慣れるまでは、ゆっくり慎重に行うようにしてください。締め込み作業が不十分だと、釣りの最中に結び目がほどけてしまいかねません。タックルのセッティングを最初からやり直すはめになるので、十分に注意しましょう。

「先端」と「本線」を同時に引っ張ろう

締め込み作業を行う際には、「先端」と「本線」を同時に引っ張りましょう。ヨレができてしまう原因は、「先端」と「本線」のいずれかに偏って力がかかることです。「先端」と「本線」の両方に均等に力がかかるように注意しながら、強くゆっくりと締め込んでいきましょう。

摩擦熱を防ぐためにラインを湿らせよう

締め込み作業を行う際、ラインには強い摩擦負荷がかかります。特に摩擦に弱いナイロン素材のラインを使っている場合には、締め込み作業の最中にラインが切れてしまう恐れがあります。そこで摩擦対策として、締め込む部分を水で湿らせながら作業を行うのがコツです。ラインに水分を含ませることで、摩擦による熱の発生を抑えることができるのです。

ダブルクリンチノットの結び方④ ロスト防止のコツ

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