「グロブスター」とは?海辺に流れ着く謎の肉塊
- 出典:Wikipedia
海岸に漂着した謎の肉塊は、大きいもので10mを超えるものが確認されています。またその姿からグロブスターが発見された時には「未確認生物の死体ではないか?」との憶測が飛び交う事も珍しくありません。
グロブスターとは腐敗した死骸のこと!しかし正体は不明
- 出典:Wikipedia
謎の肉塊の多くは腐乱し、原型がわからない状態だけでなく、生物の特徴を示す骨格や内臓を持っていなません。一説にはクジラではないかとも言われていますが、そのほとんどは正体不明のまま解明されていません。
グロブスターの名前の由来とは?
- 出典:Wikipedia
世界各地で報告される、謎の肉塊のほとんどは正体がわかっていません。そんなことからもこの肉塊に名前が必要だったのでしょう。
グロブスターは「グロテスク・ブロブ・モンスター」の略
- 出典:Wikipedia
grotesque(奇怪)、 blob(死体)、 monster(怪物)から作られた造語で、略してグロブスターと名付けられました。単にブロブや地名+ブロブで呼ばれる事もあります。
名付け親は動物学者のアイヴァン・サンダーソン
グロブスターの名付け親アイヴァン・サンダーソンは、アメリカの動物学者で作家、超常現象研究家、UFO研究家です。17歳の時に体験した世界一周旅行がきっかけで、超常現象に興味を抱くようになったそうです。
また後に超常現象関連の団体、Society for the Investigation of the Unexplained(奇現象調査協会)を設立し、様々な現象の収集、調査、紹介に力を注いでいます。
発見された場所や時代が全く合わず、なぜ存在するか謎とされている物を「オーパーツ」。その場にあるはずのない、カエルや魚などが降ってくる現象を「ファフロツキーズ」の名付けも、アイヴァン・サンダーソンです。
グロブスターの特徴について紹介!
ほとんどのグロブスターの正体は謎ですが、いくつかの共通点も見られます。
グロブスターの特徴①大きさは6〜10メートルほど
- 出典:wikipedia
恐らく記録に残っている、最初のグロブスターは1896年のアメリカ。セント・オーガスティンと名付けられたグロブスターの体長は、22.8〜30mと言われています。
これ程のサイズは珍しく、世界各地でグロブスターの報告がありますが、その多くは6〜10mです。
グロブスターの特徴②色は白色のものが多い
灰色、茶色、黒や薄いピンク色のグロブスターも報告されていますが、中でも多いのが白くてぶよぶよのグロブスターです 。
グロブスターの特徴③毛が生えている?
白くて毛が生えているようなブロブスターの多くは、マッコウクジラだと見られています。この白い毛のような物はコラーゲンでできており、筋繊維が腐敗してバラバラになって、毛のように見えるそうです。
グロブスターの正体とは?これまで立てられた数々の仮説
未だにその正体ははっきりしないグロブスターですが、その奇妙な肉塊からか様々な説があります。
グロブスターの仮説①クジラの死骸
- TheDigitalArtist / Pixabay
1896年にアメリカで発見されたブロブスターは腐敗が激しく、当時は大きなタコとされていましたが、その時に採取された標本が、1995年科学の進歩によってクジラと確認されました。
2017年にフィリピンで発見されたグロブスターは、白く毛むくじゃらの肉塊で、これも見るだけでは、何の生物かは不明でしたが、後に地元の調査チームが、死後2週間が過ぎたマッコウクジラとの見解を示しました。
これらの肉塊に関して有力なのが、クジラの死骸説です。クジラが腐敗して脂肪の塊が分離し、波にさらわれていくうちに、表面の繊維が毛のような状態になって漂着すると推測されています。
グロブスターの仮説②タコやイカの死骸
- 出典:wikipedia
激しく腐敗したその状態からは、何の肉塊かはわからない。手がかりとなるような、目やヒレや骨格などが見当たらないことから、クジラではなくタコだろうと結論づけられたケースもあります。
また、古くから漁師などの間で語り継がれていた、巨大な海の怪物クラーケンのイメージがある事から、イカやタコと結びつけたのかもしれません。
しかし、その肉塊が軟体動物のようではあるものの、タコやイカの特徴である吸盤も見つかっていない事から、タコやイカであるとするのは難しいでしょう。
グロブスターの仮説③新種の生物の死骸
2016年3月9日にメキシコ、アカプルコのボンフィルビーチに打ち上げられた奇妙な生物は、これまでのグロブスターとは様子が違うようです。