「グロブスター」とは?海辺に流れ着く謎の肉塊
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海岸に漂着した謎の肉塊は、大きいもので10mを超えるものが確認されています。またその姿からグロブスターが発見された時には「未確認生物の死体ではないか?」との憶測が飛び交う事も珍しくありません。
グロブスターとは腐敗した死骸のこと!しかし正体は不明
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謎の肉塊の多くは腐乱し、原型がわからない状態だけでなく、生物の特徴を示す骨格や内臓を持っていなません。一説にはクジラではないかとも言われていますが、そのほとんどは正体不明のまま解明されていません。
グロブスターの名前の由来とは?
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世界各地で報告される、謎の肉塊のほとんどは正体がわかっていません。そんなことからもこの肉塊に名前が必要だったのでしょう。
グロブスターは「グロテスク・ブロブ・モンスター」の略
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grotesque(奇怪)、 blob(死体)、 monster(怪物)から作られた造語で、略してグロブスターと名付けられました。単にブロブや地名+ブロブで呼ばれる事もあります。
名付け親は動物学者のアイヴァン・サンダーソン
グロブスターの名付け親アイヴァン・サンダーソンは、アメリカの動物学者で作家、超常現象研究家、UFO研究家です。17歳の時に体験した世界一周旅行がきっかけで、超常現象に興味を抱くようになったそうです。
また後に超常現象関連の団体、Society for the Investigation of the Unexplained(奇現象調査協会)を設立し、様々な現象の収集、調査、紹介に力を注いでいます。
発見された場所や時代が全く合わず、なぜ存在するか謎とされている物を「オーパーツ」。その場にあるはずのない、カエルや魚などが降ってくる現象を「ファフロツキーズ」の名付けも、アイヴァン・サンダーソンです。
グロブスターの特徴について紹介!
ほとんどのグロブスターの正体は謎ですが、いくつかの共通点も見られます。
グロブスターの特徴①大きさは6〜10メートルほど
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恐らく記録に残っている、最初のグロブスターは1896年のアメリカ。セント・オーガスティンと名付けられたグロブスターの体長は、22.8〜30mと言われています。
これ程のサイズは珍しく、世界各地でグロブスターの報告がありますが、その多くは6〜10mです。
グロブスターの特徴②色は白色のものが多い
灰色、茶色、黒や薄いピンク色のグロブスターも報告されていますが、中でも多いのが白くてぶよぶよのグロブスターです 。
グロブスターの特徴③毛が生えている?
白くて毛が生えているようなブロブスターの多くは、マッコウクジラだと見られています。この白い毛のような物はコラーゲンでできており、筋繊維が腐敗してバラバラになって、毛のように見えるそうです。
グロブスターの正体とは?これまで立てられた数々の仮説
未だにその正体ははっきりしないグロブスターですが、その奇妙な肉塊からか様々な説があります。
グロブスターの仮説①クジラの死骸
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1896年にアメリカで発見されたブロブスターは腐敗が激しく、当時は大きなタコとされていましたが、その時に採取された標本が、1995年科学の進歩によってクジラと確認されました。
2017年にフィリピンで発見されたグロブスターは、白く毛むくじゃらの肉塊で、これも見るだけでは、何の生物かは不明でしたが、後に地元の調査チームが、死後2週間が過ぎたマッコウクジラとの見解を示しました。
これらの肉塊に関して有力なのが、クジラの死骸説です。クジラが腐敗して脂肪の塊が分離し、波にさらわれていくうちに、表面の繊維が毛のような状態になって漂着すると推測されています。
グロブスターの仮説②タコやイカの死骸
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激しく腐敗したその状態からは、何の肉塊かはわからない。手がかりとなるような、目やヒレや骨格などが見当たらないことから、クジラではなくタコだろうと結論づけられたケースもあります。
また、古くから漁師などの間で語り継がれていた、巨大な海の怪物クラーケンのイメージがある事から、イカやタコと結びつけたのかもしれません。
しかし、その肉塊が軟体動物のようではあるものの、タコやイカの特徴である吸盤も見つかっていない事から、タコやイカであるとするのは難しいでしょう。
グロブスターの仮説③新種の生物の死骸
2016年3月9日にメキシコ、アカプルコのボンフィルビーチに打ち上げられた奇妙な生物は、これまでのグロブスターとは様子が違うようです。
全体的に灰色でブヨブヨとしており、頭部には目や鼻、口のような物もあります。そして、奇妙な穴が無数に空いていたそうです。
体内に骨格もある事から、クジラの脂肪の可能性は低いようです。しかも、発見当時は腐敗臭が全くなく、そのあと急速に腐敗していったそうです。
メキシコ当局はこれをなんらかの生物と見はていますが、正体についてはわからないとコメントしています。
グロブスターの仮説④海の怪物「トランコ」
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1920年代、トランコと呼ばれる海の怪物が、南アフリカのマーゲート海岸に打ち上げられたという証言もあります。海岸にいた多くの人々がその光景を目撃していたそうです。
その目撃者によると、2頭のシャチと巨大で白い毛に覆われている怪物が、3時間に渡り格闘していたそうです。その怪物はゾウのような鼻を持ち、シャチに振り下ろして攻撃していた、と言われています。
後日、格闘の末に岸に打ち上げられた怪物の体長は15m程で、1.5〜2mもある長い鼻がついていたそうです。10日程そこに打ち捨てられていましたが、残念ながら専門家による調査はされませんでした。
グロブスターの仮説⑤人型UMA「ニンゲン」
ニンゲンは日本から噂が広まった未確認生物です。2002年頃から「2ちゃんねる」を中心にネット上で広がりました。ニンゲンと呼ばれるその未確認生物は、南極に多く出現すると言われているUMAです。
それによると日本政府が行っている調査捕鯨の乗組員が、公にできない人型の物体を目撃していて、密かに記録にも残していると言われています。その人型UMAは関係者の間では「人型物体」と呼ばれているそうです。
その「ニンゲン」が岸に打ち上げられた物が、グロブスターではないかとも言われています。グロブスター としては珍しく、生きている姿を動画で記録されています。
映像まで見てしまうと、もしかしたら実在するかも?と思ってしまいます。UMAについて詳しくはこちらをご覧ください。
グロブスターが発見された事例について紹介
グロブスターが発見された地元では、大きな話題になることもしばしば。ビーチを歩いていると、色んなものが打ち上げられていますが、こんな奇妙な肉塊を発見した時には本当に驚くことでしょう。
中国で発見された人型グロブスター!動いている姿も
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中国の海岸に流れ着いた奇妙な人型の物体が、Youtubeに公開され大きな話題となっています。
その肉塊は波打ち際に浮かんでいる所を発見されました。とても不気味なその肉塊は頭部、胴体、手足が付いて人型の形状をしています。
驚くのはその人型の生物が、持ち上げられカメラの方に向けられた時に動いたのです。その様子は動画で確認することができます。生き絶える寸前だったのか、この後に動くことはなかったそうです。
The Hidden Underbelly 2.0によると「私の意見では、これは新種の海洋生物か、突然変異したヒトデかもしれません。」としています。
中国では食べると不老不死が実現すると言われている、「太歳」という謎の生物が存在しています。この生物が太歳ではないか、という噂もありました。
しかし太歳は土の中や、川辺の泥の中などから発見されることが多く、あまり動かない事からもその可能性は低いようです。
イギリスで発見されたワニのような謎の死骸
イギリスのウェールズ地方のゴーワーにあるロッシリビーチに、体長約1.5mの正体不明の死骸が打ち上げられました。発見したのは犬の散布中のベス・ジャネッタさん。
「私は腐ったクジラのようだと思いました。他の人は、例えばワニのような、何か違うものではないかと思ったみたい。」発見者のジャネッタさんは、この死骸が何であるか確認したいと思い、写真を専門家に送りました。