実は美味しいサメガレイ!その生態や特徴、絶品の食べ方をご紹介します!

サメガレイというカレイの名前を聞いたことがない方は多いと思います。もしサメガレイを見たことがある方でも、そのビジュアルから素通りしてしまいそうな魚ですが、実はそのサメガレイが絶品なのです!この記事では、見た目は悪いけど味は良い!そんなサメガレイについてご紹介していきます。

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サメガレイって?

ザラザラでサメ肌のサメガレイ

サメガレイとは鮫鰈と漢字で書きます。漢字の通りに目がついている側の体面にサメ肌のようなザラザラでとげがある皮を持っています。サメガレイとは主に東京の呼び名で、北海道ではストリップガレイ、ムキガレイと呼ばれています。岩手県ではセイダガレイ、セッタガレイと、各地で違う呼び方で呼ばれています。

サメガレイの主な漁法について

サメガレイは釣り、底引き網漁、刺し網漁、底建網漁業が主な漁法です。底引き網漁は袋状の網を入れ2本の引き網がついた大きな網を船で引っ張り船を移動させながら引っ張る漁法です。底建網漁法は海底に向かって筒状の網をおろし、開かれた網状の筒へ魚を呼び込む漁法になります。

サメガレイの生態

サメガレイの基本情報について

サメガレイは水深150メートルから1000メートルの砂泥地に住んでいます。深海に住んでいる魚で、主にクモヒトデというヒトデを食べています。荒波に揉まれる場所に住んでいることもあり、体を傷つけないように鱗は固く、ザラザラとした体表となっています。一方で、その裏側は他のカレイ同様プニプ二して柔らかくなっています。

サメガレイの産卵について

サメガレイは産卵期に合わせて季節移動をすることも知られています。産卵期は12月から2月となっており、水深が600メートルから900メートルの一定の海域に集まって産卵します。

サメガレイの大きさと寿命

サメガレイはメスが大きい

サメガレイの体長は平均約70センチと大きいものが多いです。また、オスに比べるとメスのほうが大きく、成熟したサイズはオスで全長25センチ以上、メスで全長40センチ以上です。発見されている45センチ以上サイズのサメガレイはすべてメスです。

サメガレイの寿命について

サメガレイという種類で決まった寿命ではなく、オスとメスで寿命が違います。耳石(じせき)による調査で知られているのが、オスが9年、メスが13年と、どちらも長生きです。ちなみに耳石とは、脊椎動物にある内耳にある組織が年輪のように刻まれているもので、それを数えることによりおおよその年齢を知ることができます。

サメガレイの特徴

サメガレイの見た目について

色は茶褐色で、目がついた有眼側に棘が付いたイボ状の突起がたくさん表皮についています。市場で並んでいるサメガレイはどろどろっとした粘液で覆われていますが、粘液を水で洗い流すことができます。サメガレイを洗い流せば特徴的なザラザラした表皮が現れます。

体形について

サメガレイの体型は左右から押しつぶしたような平たい形をしています。背びれから尾びれの間が広く幅があります。眼が片面だけについています。ザラザラした表皮のサメ肌が特徴になります。そして大きさは一般的にしられるカレイのなかではとても大きいのが特徴です。

サメガレイの分布

サメガレイはどこに分布しているのか

サメガレイが分布しているのは北海道全沿岸のオホーツク海、青森から九州の日本海、中国大陸と朝鮮半島の間にある黄海、太平洋西部の東シナ海、北極海につながるベーリング海峡の太平洋最北部の海ベーリング海からカナダと寒流性のカルフォルニア海岸あたりまでと広く分布しています。

日本の生息地は主に北海道

水深150メートルから1000メートルの砂泥地に生息しています。日本では主に北海道各地や太平洋側東北地方で漁獲されています。北海道では根室地域がよくとれます。青森から千葉県の太平洋でもとれます。

サメガレイの捌き方

捌く前に準備するもの

サメガレイを素手で卸そうとすると手がサメガレイのザラザラした表皮で擦りむけてしまうので、軍手の装着をおすすめします。内臓などが苦手な方は軍手の中に使い捨てのナイロン手袋をはめてから軍手をはめると生臭さは手に残りにくいです。

サメガレイを自分で捌く方法

まず最初にサメガレイについたヌメリを流水で洗い流し、眼のある側を表に置きます。頭と内臓を取りのぞき、背ビレと尾ビレを切り落とします。目がない白っぽい側を上に向けて、尾の付け根に切り込みを入れ、先に皮をはがします。尾の付け根を眼のある側の皮が一枚残るぐらいまで包丁で切り込みを入れます。次にザラザラした表側を向け尾を引っ張りながら皮をはぎます。皮で手が傷つくので軍手をしておきましょう。皮が剥ぎづらいときは皮と身の間に包丁を入れながら引っ張っていきます。

サメガレイがおいしい旬の季節

たくさんとれる漁獲時期

サメガレイ北海道と宮城県、岩手県が主な産地となっており、沖合底引き網という方法で漁獲されています。漁獲されるのが11月から5月ぐらいまでなので、産卵のために集まった冬が漁獲される量が多く、冬が旬とされています。サメガレイは他の種類のカレイに比べると身の脂が多いので痩せてしまう産卵後の時期であっても十分おいしく食べられます。

サメガレイの旬

サメガレイの旬は冬といわれています。サメガレイの産卵期は12月から2月ぐらいです。その為、産卵前の8月の夏から11月の秋頃がサメガレイが餌をいっぱい食べて栄養を蓄えているので、たくさん身に脂がのっています。一番脂ののったおいしいサメガレイを食べたいと思ったら、夏から秋に食べることをおすすめします。

サメガレイは絶品の味

おいしいサメガレイの見分け方

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