「1stpai(ファーストパイ)」とは?太鼓の達人の幻の楽曲
「太鼓の達人」は、ゲーセンではお馴染みですが、家庭用ゲームソフトとしてもナムコから発売されており、画面を見て太鼓を叩くだけというシンプルさが受け、大人から子供まで人気があります。
このシリ-ズでは、2009年に家庭用ゲ-ムとして「太鼓の達人Wii ドドーンと2代目!」が発売されましたが、これにはある都市伝説が存在します。
Wii2ソフト『太鼓の達人Wii ドドーンと2代目!』に登場する幻の楽曲
このゲ-ムソフトの中には、公式では70曲が収録されていることになってますが、「1stpai」という曲名はその中には見当たらず、ソフトバグ潰しの解析をして見て初めて見つかりました。
不気味な音楽として話題に?怖すぎる楽曲「1stpai」
まず足音から始まり、男女の笑い声、そして悲鳴、続いて「レクイエム」の曲が流れると、それまでの音声が逆回し再生されます。又、足音に戻って終わりと言う構成になっています。不気味さに加え、なんでこんなものを作ったのかの謎が残ります。
サムネのおっさん画像や収録の経緯など謎がいっぱい!
「1stpai」で楽曲以上に不気味なのが、サムネイル画像として登場する心霊写真のようなおじさんの顔です。たれ目の形といい、V字に鋭く曲がった口の形といい、一度見たら忘れられません。
その他、怖さで話題となった音楽ゲ-ムの楽曲や関連動画に興味のある方はこちらもご覧ください。
「1stpai」ってどんな曲?気になるけどちょっと怖いその内容とは
1stpaiは、多くの音楽ゲ-ムを愛好する人達の間で、その不気味さ故に評判の楽曲です。なぜそのように言われているのか、理由を解き明かしていきましょう。
1stpaiの内容①00:00〜足音からスタート
「1stpai」の序盤、出だし10秒間くらいは、「カッコン、カッコン、カタカタカッコン—-」のような感じで、まるでトンネル内を高下駄を履いて歩いているかのような響く足音が聞こえてきます。キャッチとしては効果的です。
1stpaiの内容②00:10〜速くなる足音と男女の笑い声
次の15秒間は、徐々に足音が早くなっていきます。それと共に、そこに被さるように、男性の不敵な笑い声から始まりやがて「エッ-、ホッ- 」というようなかん高い声が続きます。
1stpaiの内容③00:25〜歓声や悲鳴のような声
何故か突然に大勢の男女の嬉しそうな歓声というか嬌声がしばらく30秒ほど続きます。「ア-ッ、キャ-、イェ-、△?-----」てな感じで、まるでオカルト教団の生贄儀式を目の当たりにした狂信的信者を想像します。
1stpaiの内容④00:52〜「レクイエム 怒りの日より」が流れ出す
そして、その後の1分間は、ヴェルディの「レクイエム 怒りの日より」がハイテンポで流れ出します。その間もバックでは大勢の男女の歓声だか奇声だかが被さって聞こえています。更に男の声で、曲に合わせるかのように変な歌声も入ってきます。
1stpaiの内容⑤01:53〜これまでの逆再生
大勢による歓声が終わって今度は、これまで流してきた音を逆に再生しているかのような音が続きます。「ワ-ッ、ワフ、イヒヒヒヒヒヒ、コリャコワ、コリャコワ–△?—」というふうにも聞こえる、逆再生で生ずる奇声が不気味です。
1stpaiの内容⑥02:17〜足音で終わり
逆再生が終わると、エンディングは、再びゆったりとした足音で始まり、徐々に早まりますが、最期に数人の奇声が被さった音で、ようやく落ち着いた雰囲気で終わります。
「1stpai」はどうやったら聴ける?プレイはできるの?
「太鼓の達人Wii ドドーンと2代目!」のゲ-ムソフトの中で、その実在が明らかにされている「1stpai」の曲は、果たしてゲ-マ-が普通に聞くことはできるのでしょうか?
「1stpai」は曲だけが存在?譜面はなくプレイはできない
このゲ-ムソフトは、デフォルト曲と隠し曲併せて全70曲が収録されていますが、「1stpai」は、この中にはいっておらず、通常プレイでは決して見つけることができません。
『太鼓の達人Wii2』のデータ解析で発見された「1stpai」
ソフトのデータ解析をした際に、「1stpai」の音源のみが見つかったそうです。デ-タ解析とは、ゲームソフトなどの中身をデータとしてのぞき見する行為で、専門知識が必要であり、一般のゲーマーには無縁の世界ということになります。
このように1stpaiで、通常のゲ-ムプレイはできませんが、曲を聴くことはできます。又、ネット上にこの部分だけ取り出してUPされたものも存在します。
ゲ-ムソフト没デ-タは「1stpai」以外にもあるの?
1stpaiの事例のごとく、ゲーム内デ-タとして存在していても、結局使用されることがなかったものを「没デ-タ」と呼ぶようです。決してこの世界では珍しくはなく、それらを専門に集めたサイトも有るほどです。例えば、PlayStationの「ファイナルファンタジーVII」の中に、大量に見つかったことが有名です。
中には、ソフト開発者がその妻に送った隠しメッセージが発見されるなど、当時の制作者の息づかいが感じられたりして興味深いものです。これらを集めた専門サイトを見れば、好きなゲームや思い入れのあるゲームをより深く知ることができます。
なぜ「1stpai」は収録された?気になるその真相とは
ところで、何故意味不明且つ気味悪い楽曲がこっそり作られたのでしょうか?そこには何らかの意図的なものが隠されているのでしょうか?それとも単なる没デ-タなのでしょうか?
収録された理由は明かされず!しかしいくつかの説がネットで話題に
収録理由については、ネット上でも様々な説が飛び交っています。「単にテスト音源の消し欠忘れ」だとか「意図的に作り込まれたもの」だとかありますが、ここではいくつかの有力な説を調べ検証してみたいと思います。
1stpaiの真相?その①テスト用音声の消し忘れ説
一つ目は「テスト用音声として作ったがその後消し忘れてしまった」という説です。しかしこの説では「何故こんな気味悪いものをテスト用音声として作成したのか」という点が依然として不明です。
1stpaiの真相?その②スタッフの悪ノリ説
次の説は、単にスタッフの人間がテスト曲を、悪ふざけではしゃいで作っただけのことでは?というものです。つまり1stpaiは意図的に作られたというものです。
1stpaiの存在は公式も認知?製作者タカハシさんのツイート
つまり通常のプレイ楽曲としては公表しづらいが、話題性を狙ってちょっと毛色の変わったものを、意識して入れたのではないかという説です。
というのも、ナムコ元社員で「太鼓の達人」の開発者でもあった高橋さんが、Twitterにてそれらしきことをつぶやいていたのです。
1stpaiの真相?その③逆再生にヒントが?DS3の伏線説
逆再生した時に、どうも「妖怪」絡みのフレ-ズがあるようで、このことから、次期ゲ-ムソフトDS3の発売を暗示させる伏線として作ったのではという説です。
「1stpai」のサムネのおっさんは誰?ネットでは怖すぎると話題に?
世間の専らの噂としては、耳に聞こえる楽曲よりも、ネットに投稿された動画のオジサン顔の方がよっぽど怖いと評判です。
「1stpai」サムネイルのおっさんが怖すぎるとネット民が怯え出す
その怖がり度合いは、ネット上のコメントを引用させてもらう方がよく伝わると思います。例えば、「曲より画像がなによりトラウマだった——-今でもこれを観ると手が止まる」とか「そのものズバリ怖さより何となく異常さを感じさせる画像の方が怖い」などです。
「1stpai」のおっさんは謎のまま?DSのカメラで撮影?
任天堂は、本体にカメラを内蔵し、面白カメラ機能の他、各種ソフトをインスト-ルして色々遊べる「ニンテンド-DSシリ-ズ」なる商品を発売してます。あるネット民によれば「DSのカメラを使って笑顔を作ったのでは?」とのことです。
「1stpai」は『太鼓の達人Wii2』以外でも聴ける!その出し方とは
ところで、1stpaiは「太鼓の達人Wii2」以外では聴くことができないのでしょうか?実は、1stpaiは他のゲ-ムソフトにも存在していたることがわかったそうです。ここでは、そのあたり「1stpai」の所在や聴き方について調べていきたいと思います。
1stpaiの隠れ場所①『太鼓の達人DS ドロロン!ヨーカイ大決戦!!』
まずは2010年発売の、掲題名の音楽ゲ-ムに「1stpaiの片鱗」がみられるという話です。ゲーム上に出てくる部屋の電球に触れると、1stpaiで耳にした、足音や様々な効果音が出現すると言われています。
1stpaiの隠れ場所②『太鼓の達人 ぽ〜たぶるDX』
続いては2011年発売の掲題のゲ-ムソフトにも「1stpai」が潜んでいるようです。ニコニコ動画にアップされていた投稿によれば、曲選択画面での譜面のダウンロ-ドに失敗した時に1stpaiが姿を現すと言うのです。しかし、実際には、こうならなかったという意見もあり、今一つ信憑性に欠けます。