花吐き病のように作品の設定がパロディによく使われる作品
なにもパロディの題材として使われやすいのは、花吐き病やその他の実在しない奇病だけではありません。パロディ作品にも多様なジャンルがあるのです。
花吐き病と観用少女は間違いやすい
花吐き病となぜか混同されがちなのが、「観用少女」という漫画の設定です。
観用少女の設定は、幼い少女の姿をした生きた人形が、持ち主に愛情を与えられることで生き続けられるというもの。もちろん実在はしません。
愛情が足りないと植物のように枯れてしまうという点が、花吐き病と重なる部分があるのでしょうか。なにせよ、pixivに投稿されるイラストでは人気のパロディ設定の一つです。
ダブルパロディというジャンルがある
ダブルパロディというジャンルがあるのをご存知ですか?パロディにさらに他の作品のパロディを重ねる、二つの作品のパロディを併せ持つ作品のことです。
たとえは、作品①のキャラクターのイラストを、作品②の世界観や設定で描くことなどを指します。
花吐き病などの奇病や観用少女の設定は、ダブルパロディでよく使用される気風があります。
花の種類には花言葉が参考にされる
花吐き病のパロディ作品では、キャラクターが吐き出す花にこだわりを持って創作されます。吐き出す花の花言葉を意識した作品があるのです。
パロディ作品で取り上げられやすい花の種類について、花言葉をふまえて記載します。
薔薇
ダントツで人気なのは、赤い薔薇の花を吐き出す設定です。
薔薇全体の花言葉は「愛」「美」、赤い薔薇の花言葉は「あなたを愛しています」「情熱」「熱烈な恋」などがあります。情熱的でまっすぐな想いを象徴するときにぴったりの花です。
椿
椿も花吐き病の設定で人気の花の一つだと言えるでしょう。
椿全体の花言葉は「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」、赤い椿の花言葉は「謙虚な美徳」。秘めた想いを抱えるキャラクターに似合いそうな花です。
クロッカス
クロッカスという紫色の可愛らしい花を取り上げた作品もあります。
クロッカス全体の花言葉は「青春の喜び」「切望」、紫のクロッカスの花言葉は「愛の公開」です。
積極的かつ前向きな気持ちで、ひたむきな恋をしているキャラクターらしい花です。
水仙
水仙を吐き出すキャラクターは、愛されたい願望が強い設定かもしれません。
水仙全体の花言葉は「自己愛」「神秘」、黄色の水仙の花言葉は「私の元へ帰って」。相手に振り返ってもらえない、または失恋してしまったキャラクターの神秘的な描写にぴったりです。
他の花の面白い花言葉を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。