結論から言うと、ワラビ採り殺人事件は真犯人も見つかっていませんし、解決すらしていません。いわゆるお蔵入り状態で、事件後の遺族や犯人の動向は掴めていないのです。ただ、断片的に犯人の足掛かりを算出した情報や、遺族の動向に関する噂は存在します。
遺族の現在とは
ワラビ採り殺人事件の遺族がどうなったのかは、現在不明です。ただ、事件に巻き込まれた主婦には、旦那がいました。しかし、被害者の旦那は妻が殺された数年後に妻の保険金を受け取って、新しい恋人を作ったといわれています。
旦那が新たなパートナーを作ったことから、保険金目的で旦那が妻を殺害したのでは?と言われていますが、確証付ける情報は一切なく、あまりに心無いデマといえるでしょう。遺族は一般人なので、今は静かに暮らしているのではないでしょうか。遺族の心の傷を考えると、デマや噂を振りまくのは避けたいところです。
犯人の真相
ワラビ採り殺人事件の犯人は未だに見つかっておらず、どういった人物が主婦を殺めたのかは不明です。ただ、犯人と思われる人物の似顔絵はインターネット上に出回っています。しかし、似顔絵の男性は逮捕されておらず、事件後も消息不明です。しかしながら、ワラビ採り殺人事件の前後に事件現場で見つかった以下の人物が、犯人候補としてリストアップされています。
- 事件数年前から現場にいた作業着姿の男
- 現場付近でタケノコを盗んでいた男
- 山奥の近くを走り回っていた暴走族
- 長岡京市内の不良青年
上記の人物がワラビ採り殺人事件の真犯人として有力視されていますが、単なる噂レベルの情報です。また、不良青年たちは一生懸命仕事に励む姿も目撃されているため、こんなグロテスクな事件を起こすほど荒んだ生活を送っているとは考えにくいのです。つまり、ワラビ採り殺人事件の犯人は、未だに特定できていないということになります。
警察の判断は?
ワラビ採り殺人事件は未解決なので結末が不明なのですが、警察は強姦目的の殺人だったと断片的に判断したようです。ただし、この警察の判断も公には公表されていません。あくまでも世間の人々が口にした事件の憶測から、「警察が強姦目的の殺人と推測したのではないか」と独り歩きしている噂になります。
検察官は被害者の検死や解剖を実施しましたが、事件は未解決のまま時効に至ったのです。警察の判断が確定しないまま事件が闇に葬られたため、実際にどのような動悸で主婦が殺されたのかは未だに不明となっています。もし事件が起きたのが現代であれば、発達した先進技術で犯人を仕留められたのではないかと悔やむばかりです。
ワラビ採り殺人事件に似た怪文書事件
事件の概要と憶測を簡潔にまとめたので、以下を参考にしてください。
事件① 中国のSNSで起こった怪文書事件
中国で、登山に訪れた女性がSNSに怪文書を投稿した後消息を絶った事件は、ワラビ採り殺人事件に似ている怪文書系の事件として有名です。この事件は、現代版ワラビ採り殺人事件ともいわれています。
とある休日、中国に住む女性が出先で彼氏にSNSのメッセージ機能を使って、居場所を伝えます。その後女性は恋人に対して、スマートフォンを修理に出すというメッセージを彼氏に送ったのですが、それ以降女性と彼氏は連絡が取れなくなりました。
すると、女性から「26824444」という怪文書が送付され、そのまま女性は行方知れずになってしまったのです。おそらく、女性は何かしらの事件に巻き込まれたのでしょう。ワラビ採り殺人事件と酷似したこの事件も、未解決事件として知られています。
事件② 三重県の女児が誘拐された怪文書事件
1991年に、加茂前ゆきちゃんという1人の女児が、留守番中に何者かにさらわれて、消息不明になりました。この女児誘拐事件でも、不可解かつ不気味な怪文書が被害者宅に送付されたのです。
- 1991年、留守番中の加茂前ゆきちゃんが自宅から失踪する
- 事件から3年後ゆきちゃん宅に「ミユキカアイソウ」と書かれた怪文書が送付される
- 怪文書の内容から推測すると、売春婦が暴力団に脅されてゆきちゃんを人身売買した可能性が高い
- 時期的にゆきちゃんは北朝鮮やロシアに連行されたのではないかという憶測が飛び交う
怪文書には、「冨田の股割れが犯人」といった旨の文章が綴られていて、股割れは売春婦を指すといわれています。また、怪文書には売春婦が暴力団に脅されて女児を海外へ誘拐したのではないかと思われる内容が記されていましたが、あくまでも憶測です。
そもそも怪文書には、「ミユキ」と書かれていますが、失踪した女の子の名前は「ゆき」ちゃんです。この怪文書がゆきちゃんの誘拐事件と関係あるのかは、未だに不明となっています。1人の女児が突如消息を絶ったあまりにショッキングなこの事件は、さしたる手がかりもないまま、2006年に時効を迎えました。
事件③ SNSでバズった女性失踪事件にも怪文書が関与
1994年に、嵐真由美さんという女性が失踪しました。真由美さんは娘を実家に預けて友人と会う約束をして家を出たのですが、そのまま行方不明になってしまったのです。
この事件はニュースで一度報道され、真由美さんの父親がインタビューに答えています。しかし、真由美さんの父親の背後には「洋子の話は信じるな」という、不可解な貼り紙が貼り付けられていました。洋子とは、真由美さんの姉です。
洋子さんは父親に「真由美さんは友人と会うと言って出かけた」と伝えたのですが、この怪文書が真実であれば、その電文が嘘ということになるでしょう。嘘か本当か定かではありませんが、インターネットでは姉の洋子さんが真由美さん失踪の鍵を握っているといわれています。
ただ、洋子さんは一般人なので、事件のことをテレビやインタビューでは話していません。そもそも怪文書に深い意味があるかどうかも不明ですし、この文章だけで洋子さんが真由美さんを始末したと決めつけるのは、あまりに一方的です。この事件は動画が一切インターネットに出回っておらず、何かしら世間に出せない事情があるおぞましい事件だったのではないかと語り継がれています。
X(旧Twitter)での反応は?
SNSでは、ワラビ採り殺人事件について言及する人々が未だに後を絶ちません。事件に恐れおののく人もいれば、犯人が見つからないことを嘆く人もいます。ワラビ採り殺人事件が世間の人々に与えた影響は、計り知れません。以下で、ワラビ採り殺人事件についてSNSで言及している人々のポストを、見てみましょう。
私が一番怖いのが長岡京ワラビ採り殺人事件なんですけど、それは話したくないです。
引用:X
インターネットで検索禁止に指定されているだけあって、事件内容を口にすることすらおぞましいのが事実です。
長岡ワラビ採り殺人事件について布団にくるまって考えてたけど、寝る前に考えることじゃなかった。
引用:X
寝る前にワラビ採り殺人事件について調べたことを、後悔している人もいます。特にホラーの季節・夏の深夜にこの事件について調べると、背筋が凍るでしょう。
ワラビ採り殺人事件以外の未解決事件を例に挙げて、犯人が捕まらないと思うと生きるのが虚しくなるとコメントしているツイートがありました。確かに、これほど恐ろしい事件の犯人が今でも普通に生きていると思うと、生きることに恐怖心や虚しさを感じます。
ワラビ採り殺人事件のまとめ
ワラビ採り殺人事件は、あまりにも謎が多い不可解な殺人事件です。インターネットでは興味本位で事件を検索した人々が、「主婦がいじめをしていた」「もう1人被害者がいる」など、信憑性に欠ける噂を次々流布しています。しかし、これらの噂はどれも確証がありません。ただひとつ言えることは、汗水流してパート勤務を終えた主婦がリフレッシュのためにワラビ採りに出かけ、出先で殺された非常に理不尽な事件ということです。
犯人の有力候補は何人かリストアップされていますが、警察も断定的な判断を下さずに、事件は時効を迎えてしまいました。主婦は、どんな気持ちで最期を迎えたのでしょうか。また、怪文書を書いていた時、どれほど鬼気迫る状態だったのでしょうか。血の気も引くほど恐ろしいワラビ採り殺人事件ですが、惨殺された主婦2人が、あちらの世界で苦しまず、晴れやかな生活を送っていることを祈るばかりです。