バスの外で誰かを探していた親族は、きっと棺にかくれたままの少年の母親だったのでしょう。
Contents
よく考えると怖い話④ 「落ちる駅」
青年が、電車の中で一人の綺麗な女性に寄りかかられています。女性は道中ずっと青年に寄りかかっていて、気付くと電車の中には青年と女性だけでした。正直青年は嬉しい気持ちを抱いていましたが、女性が降りる駅が気になって「降りる駅はどこ?」と聞きます。すると、女性は「落ちる駅?」と聞き返してくるのです。
青年は「落ちる=飛び降り自殺」と捉えて、彼女を説得。しかし、彼女は落ちるの一点張りです。そして、電車が揺れると、青年は彼女が言っていた「落ちる」の意味を理解しました。女性は首を切られていたために青年に寄りかかっていて、彼女が言っていた「落ちる」は「首が落ちる」という意味だったのです。電車が揺れると、ゴトリと彼女の首が落ちました。
そして青年は「自分も落ちる」と覚悟を決めます。
おそらく、青年の首も既に切られていたのでしょう…
よく考えると怖い話⑤ 「2つの着信音」
友人2人と久しぶりにドライブに出かけた青年は、車の中で友人らと談笑します。しかし、一人の友人はずっと彼女と電話で通話しているのです。もう一人の友人と青年は、不満を募らせながらも「最近彼女ができたみたいだし…」と彼を無視します。
そんな時、青年は自分のメールアドレスが変わっていたことを思い出しました。友人2人にメアドを変えたよ、と新しいメールアドレスでメールを送信すると、着メロが2つ鳴り響きます。
…あれ?一人の友人は、彼女と通話していましたよね?
通話中は着メロが鳴らないはずなんですが。つまり、彼女がいると豪語する友人は、架空の彼女と会話していたのです。友人に、彼女など最初からいなかったのでしょう。ある意味怖い話ですが、ほかのエピソードとは違って、ちょっと面白い内容ですよね。
よく聞くと怖い話5選
本当の意味を理解すると怖い話のほかにも、話の中に出てくる言葉をよく聞くと怖い話もあります。一見、普通の会話なのですが、真意を考えるとものすごくゾッとする内容だったり。ほかにも、セリフを漢字に置き換えると恐ろしい意味になるエピソードばかり。
- はなしたくない
- 結婚前夜
- 分かち合い
- さんぽ
- ぬきるぬす
上記の5つは、よく聞くと怖い話の一覧です。これから紹介する内容を理解すれば、怖さのあまり言葉を失ってしまうでしょう。
よく聞くと怖い話① 「はなしたくない」
物語は、一人の青年が先輩から怖い話を聞かされるところから始まります。先輩いわく、駅に酔っぱらった女性がいたそうです。女性はふらつきながら、駅のホームから落ちそうになりました。男性が女性と引き止めようとしますが、男性は自分もホームから落ちそうになり、手を放してしまいます。女性は、そのままホームから転落して、見殺しにされました。
話を聞いた青年は聞かなきゃよかった…と後悔。先輩は「はなしたくなかった」と一言こぼしました。実はこの「はなしたくなかった」の「はなし」は「話し」ではなく「離し」を意味しているのです。つまり、女性を転落させて見殺しにしたのは先輩自身…
身近に犯罪者がいるかも?という話でした。
よく聞くと怖い話② 「結婚前夜」
結婚式を控えた人が、久しぶりに父親とお風呂に入りました。父親との数十年ぶりの裸の付き合いに気分を高めながら、病気の母親が明日の結婚式に来られそうか、父親に尋ねます。
父親は、母さんは来られなさそうだ…と悲しげにつぶやきました。翌日、結婚式場に母親からピアスが贈られてきます。そのピアスを付けると、ウェディングドレスに似合っていて、感動のあまり泣いてしまいました。
…ちょっとおかしなことに、気付きませんか?
この物語の語り手は、ドレス姿で母親から贈られてきたピアスを身に付けています。そう、女性なのです。つまり、冒頭では父親と娘が一緒にお風呂に入っていたということになります…普通、結婚を控えた女性が、父親と一緒にお風呂に入らないですよね?
ある意味、ものすごく怖いゾッとする話です。
よく聞くと怖い話③ 「分かち合い」
女の子の友人同士で、それぞれの好きなものについて語り合っています。一人の少女はアクセサリーを集めるのが好きで、友達と趣味を共有。しかし、ある日無断で友人の好きなものを使ったとして、少女はのけ者にされてしまうのです。
少女は「みんなの好きなものが勝手に自分に集まってくる」と言います。実はこの「好きなもの」は、よく内容を聞くと、友人達のボーイフレンドのことなのです。少女は友人からアクセサリー感覚でボーイフレンドを奪って、のけものにされています。それでも、ボーイフレンドたちは少女にメロメロで、自然と少女の元に集まってくるのです。
女性の魔力を描いた、なんとも怖いエピソードですね。
よく聞くと怖い話④ 「さんぽ」
人気のない場所を散歩するのが好きな、一人の男性。今日も夜の公園を散歩しています。すると、公園の茂みから、男性の声が聞こえました。同時に女性のうめき声も聞こえます。男性は、女性に声を出さないよう制止していたので、散歩している青年は「カップルがイチャついているのか」と不機嫌になりながら帰ってしまいました。
実は女性のうめき声は、よく聞くと助けを求めている声だったのです。そう、男性は女性を公園の茂みで、絞殺していました。うめき声に耳を傾ければ、散歩している青年は、殺人を食い止められていたかもしれませんね。
よく聞くと怖い話⑤ 「ぬきるぬす」
一人暮らしをしている友人が、毎晩少年の声に怯えているそうです。少年は、毎晩「ぬきるぬす」とつぶやいているとのこと。思い詰めた友人の話を聞いた青年は、心配になってある日友人に電話をかけました。すると、少年が電話に出ます。少年は一人で「ぬきるぬした」とつぶやくばかり。電話をかけた青年は意味が分からず、混乱しました。
「ぬきるぬ」…どこかで見た文字のつくりではありませんか?
「殺」という漢字をよく見てみましょう。「ヌ」と「キ」と「ル」と「ヌ」に見えませんか?
つまり、少年は友人に毎晩「殺す」とつぶやいていて、青年が電話をかけたときは「殺した」と言っていたのです。友人は、既に少年に殺されていました。ゾッとする、実に後味の悪い話ですね。
意味がわかると怖い話への口コミ
意味がわかると怖い話の口コミを、Xで集めてみました。ユーザーの意見を参考にしながら、意味がわかると怖い話の考察を色々考えてみるのも、面白いかもしれませんね。
ていうか、「意味が分かると怖い話」とか旧2chのオカルト系スレまとめとか、文章のホラーはむしろネットで大人気な気がする
意味がわかると怖い話は、実際のところ怖いというより大人向けの楽しいコンテンツなのでは?という意見がありました。たしかに、子供が見たら怖いエピソードばかりですが、大人が見ると若干皮肉を交えたおもしろコンテンツとして扱えますよね。
意味がわかると怖い話は、どちらかというとホラーよりも、オカルト好きな人におすすめといえます。
意味が分かると怖い話で思い出した事。大槻ケンヂはフィリップ・K・ディックの『ヴァリス』を読んだ時、その不条理な小説の内容が理解できてしまったのだという。文中にパズルのように散りばめられた要素のひとつひとつが、それまで得てきたオカルト知識によって分かってしまったのだと。
引用元:ゆきゆき@yukiyamaさん
意味がわかると怖い話も、オカルトの知識があれば瞬時に意味を理解できてしまうという口コミです。
作家でミュージシャンの大槻ケンヂさんは、オカルトの知識が豊富なため、複雑なオカルト小説の内容をすぐに読解できてしまいました。意味がわかると怖い話は、人によって全く怖くないかも?ということを示唆していますね。
ひとりかくれんぼとか洒落怖とか意味が分かると怖い話とか見てるとホラーってやっぱアイデアと伝播力だと思うので下手したら文章力なくてもどうにかなる分野なんだよな
意味がわかると怖い話のまとめ
意味がわかると怖い話は、様々な角度から人間の醜い部分や事件・事故を切り取ったものが多いです。みなさんは、どのエピソードが一番怖かったですか?
筆者は、「結婚前夜」や「霊感」のような後からジワジワくるものに恐怖を感じました。人それぞれ、感じ方や怖いと思うポイントは違うかもしれません。意味がわかると怖い話は、友人や家族と読んで考察しても良いですし、一人で時間が空いた時に読んでも楽しめます。
あなたがゾッとするような、記憶に残るエピソードを発見してくださいね。