カナヘビにおすすめの餌と与え方をご紹介!
春になると庭先でよく見かけるカナヘビ。よく見るとつぶらな瞳がかわいらしく、爬虫類の中でも馴染みやすい生き物ですね。捕まえたカナヘビを飼育したいと思った時、必要な餌や、餌の与え方、与える頻度等についてご紹介しますので手元で観察してみましょう。
野生のカナヘビが餌としているものが一番
どんな生き物でも、飼育する際に一番気になるのは餌です。飼育下でもできたら野生の状態と同じような餌を与えたい!というのは誰しも共通の考えです。カナヘビは普段、どんなものを食べているのでしょうか?さっそくご紹介します。
コオロギなどの昆虫やクモ
カナヘビはコオロギなどの昆虫や、クモなどの小型節足動物、イモムシなどを好んで食べますが、自分の頭より大きなものは食べません。ただまれに、それらの死骸、落ちた果物なども食べることがあるようです。
生きている餌しか反応しない
カナヘビは生きている餌を捕まえて食べます。飼育するとしても毎日の餌の確保は少し大変になるでしょう。ペットショップで購入できる餌などを使って上手に飼育しましょう。ペットショップにはお助けグッズがたくさんあります。
飼育下のカナヘビにおすすめの餌をご紹介
カナヘビの餌を毎回調達するのはとても大変です。都会に住んでいる人にはほぼ不可能に近いでしょう。そんな時にはショップで購入するという手段があります。爬虫類飼育によく使われる餌をご紹介します。
おすすめの餌①餌用コオロギ
餌の定番はコオロギです。身体が小さいヨーロッパイエコオロギは高温、乾燥に強く、水切れにも強いので飼育しやすいでしょう。フタホシコオロギは乾燥や水切れに弱いので飼育は少し難しくなります。
ただヨーロッパイエコオロギに比べ、逃げ足が遅いので餌には適しています。大きいので飼育して産卵させ、増やした小さいコオロギを与えるといいでしょう。床材の土で産卵すれば、小さいコオロギが手軽に手に入ります。
おすすめの餌②ミルワーム
ミルワームは甲虫の幼虫です。爬虫類の他にも小鳥の雛や両生類の餌にも利用されてきました。幼虫でいる期間が長いので餌に適しています。ミルワームに野菜を少し与えてからカナヘビに与えるようにして下さい。
おすすめの餌③ハニーワーム
ハニーワームは蛾の幼虫です。はちみつを食べて育つため栄養価が高い上に動きがゆっくりとしているのでとても捕まえやすいでしょう。「食欲不振」や「産卵後」に栄養補給として与えます。主食としては栄養が偏り過ぎていて適していません。
水は必須!
カナヘビの飼育では、水は毎日取り換え新鮮なものを与えましょう。水入れには毎日新鮮な水を入れてあげましょう。その時隠れ家までぬらさないように気をつけてください。ぬらすのはケースの中の一部分だけにとどめます。
カナヘビの餌は家にあるもので代用できることも
カナヘビの餌は家にあるもので代用することもできます。飼育するのも手軽になるので上手に活用してください。ただ最初は”生きている風に動かす”など、少しだけ工夫が必要になります。慣れてしまえば食べるようになります。
家にあるカナヘビの餌①カツオブシ
カツオブシや削り節は元々は魚です。たくさんは食べられませんが、大体の家に常備してあり与えやすい餌と言えるでしょう。あまり大きいものは食べにくいので与えないようにしましょう。余ったカツオブシは腐りやすいので取り除きます。
家にあるカナヘビの餌②干しエビ
干しエビも家に常備してあることの多い餌のひとつです。殻が固いと口にしないこともあるので、食べやすい大きさにちぎってあげるといいでしょう。パッケージの裏側にある添加物表示は必ずチェックしましょう。
家にあるカナヘビの餌③鶏肉
慣れてくると鶏肉のささみなども食べます。食べやすい大きさに切り、最初のうちだけでも生き物のように動かすことが必要です。その際ピンセットなどでつまんで動かします。一度食べ物だと認識すれば自ら食べに来るようになります。
家にあるカナヘビの餌④アブラムシ
アブラムシは畑の野菜や道端の植物から手軽に手に入れることができます。かなり小さいですが数としてはたくさんいます。アブラムシは、まだ餌を捕まえ慣れていないカナヘビの赤ちゃんに与えるのにちょうどいいです。
カナヘビに餌を与える頻度や量
カナヘビに餌をあげる頻度はどのくらいでしょうか?そしてその量はどれくらいを目安にあげたらいいのでしょうか。大人のカナヘビはもちろん、子供のカナヘビについても調べてみました。ぜひ参考にしてください。
1週間に2~3回与える
カナヘビの餌は1週間に2~3回与えてください。もしカナヘビの側面の皮膚がたるんできたら餌が足りないということなので、回数を増やすか、量を多めにあげてください。獲物を追いかけなくなったら足りているという事なので、それ以上は取り除いてください。
最初は多めに与える
最初のうちは多めに与えて適量を探しましょう。お腹が空いていれば続けて餌を食べますので、そのまま食べさせてあげましょう。食事のたびに食べる量を観察して適量を探してください。きっとすぐ適量が見つかります。
子供のカナヘビには毎日
子供のカナヘビが生まれたら、餌は毎日与えましょう。大きな生き餌だと逆に食べられてしまうこともあるので、小さなクモやイモムシ、ワーム類を与えるといいでしょう。蚊やハエも食べることができます。食べ残した餌は毎回取り除いてあげましょう。大きい餌には逆に攻撃されることもありますので注意してください。
カナヘビへの餌の与え方にも一工夫しよう!
餌やりに工夫をして、カナヘビにしっかりと餌を食べてもらいましょう。栄養価が高くなったり、偏りがなくなったり、更にはもっと食べてくれるようになります。どんな工夫をしたらいいのかをご紹介します。
ビタミンやカルシウムの粉をまぶす
栄養が偏るのを防ぐため、ビタミンやカルシウムの粉を餌の上にまぶして与えます。もしそれで餌を食べなくなるようでしたら、ワームにビタミン、カルシウムの粉を与え、カナヘビに食べさせます。自然の中で捕食できないカナヘビにとっては、ビタミン、カルシウムは大切な栄養素です。与え過ぎはよくないですが、様子を見て適量与えましょう。
食べやすい大きさにする
カナヘビは自分の頭より大きな餌は食べません。なので必ず個体にあった餌を準備するようにしましょう。コオロギなどの生き餌はSS~Mサイズを与えるといいでしょう。コオロギの足は取って与えてもいいです。
バナナは食べない?カナヘビが食べないもの
カナヘビはバナナや野菜を食べてビタミンなどの栄養分をを吸収することはないのでしょうか?アリやダンゴムシなど、かたい殻の昆虫は食べにくそうですが実際食べるのでしょうか?人がつい与えてしまいそうだけど、実際はカナヘビが食べないものについてご紹介します。
野菜や果物
海外産の大型の爬虫類は野菜や果物を食べますが、カナヘビは食べません。そのためカルシウムやビタミンのパウダーが必要です。ミルワームに野菜を食べさせたり、果物を食べさせて吸収させる方法がいいでしょう。その際無農薬の野菜を与えてください。
ダンゴムシやアリなど
ダンゴムシやアリなどよく見る小さな昆虫類はカナヘビの餌になるのでしょうか?実際の所カナヘビはダンゴムシやアリを食べません。ほかにもゲジゲジやムカデなどかたい殻に覆われた生物は食べません。ダンゴムシを飼ってみたいという方はこちらもどうぞ。
カナヘビが餌を食べない!そんな時に考えられること
今まで順調にいっていたカナヘビの飼育。なぜか突然餌を食べなくなったらどうしたらいいのでしょう?毎日もりもり食べていたのに突然の食欲不振。また餌を食べてもらうにはどうしたらいいのでしょうか?そんな時に考えられる原因を探ってみました。