カレイってどんな魚?生態からレシピについて【Picture book】

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船からのカレイ釣りでは置き釣りもありますが、待つのではなく誘い入れる攻めのスタイルでゲーム性が高い「小突き釣り」が主流となっています。タックルの揃えやすさが魅力で、小突き釣り専用のロッドはありますが、カワハギ用などほかの釣りのタックルでも十分狙えます。

穂先が先調子の竿が船釣りに適しています。ベストは小突き釣り専用竿ですが、オモリ負荷30~50号の先調子の竿と100~200番台の小型両軸リールがあれば問題ありません。オモリは20~35号のものでラインはPEの1~2号を100mほど巻いておけば十分です。ナイロンでも問題ありません。天秤は片テンビンの10~15cmぐらいのものがよいです。ハリスは2~3号、針はカレイ用針の10~11号を使います。全長がだいたい80cm前後になるのがおすすめです。

釣り方ポイント③

エサ

エサはゴカイ・イソメ・イワムシや地域によりますが、コガネが好ましいです。釣り人の中には「ユムシ」というナマコに似た生物をエサに使う人もいます。イソメなら100円均一にも売られているので、初心者の方はそこから初めるのもおすすめです。また、カレイは砂の中に潜って、イソメ・ゴカイ・イワムシなどの虫を食べているという事から、おすすめのエサはオキアミなどではなく、虫系のエサになります。

コツ

カレイはあまり泳ぎ回ったりしません。そのため「投げ釣り」がおすすめです。ただし、捕食するのがゆっくりという習性があるので、エサに食いついてもあまり動きを感じにくいです。エサを確認したら食いついてたということも多いことがよくあるので、時々大きく竿を振って誘うのがコツです。

アレルギーに注意

寄生虫「アニサキス」

魚に寄生する「アニサキス」は食中毒の原因として有名です。鮮度の落ちたカレイや子持ちカレイに潜んでいる可能性があるので注意が必要です。そのまま食べてしまうと高確率で食中毒になり、下痢・腹痛・吐き気を引き起こします。70℃以上で加熱、-20℃で死滅するので、調理をする際には確実に加熱処理をしてください。

アレルギー

子持ちカレイで蕁麻疹が出たり、アナフィラキシーショックなど命の危険な状態になる人もいます。豚肉や牛肉のアレルギーを発症する人は、カレイの卵にも似た抗源があることから、アレルギーを発症することがあります。マダニの唾液腺に存在している抗源によって、免疫が感作されたことでアレルギーが発症すると言われています。

どの種類でもカレイは美味しい?

一言でカレイといってもその種類は非常に多く、そのほぼ全てが食用です。日本周辺海域だけでも実に30種類以上が生息しています。その中でも、特に代表的なカレイはマガレイ、イシガレイ、マコガレイ、ホシガレイ、アカガレイ、メイタガレイ、ムシガレイ、ババガレイ、マツカワカレイ、ヌマガレイ、オヒョウの11種類です。

透明感のある白身が絶品

白身に上品な旨味があるカレイは食用として人気の高い魚ですが、個体のサイズや旬によって味はさまざまです。上記の11種類のカレイも食用として人気があり、またそれぞれ味や食感には違いがあります。

中でもホシガレイは多くの食通を唸らせるほどの味を持つ高級魚。どんな料理でも最上の味を堪能できます。天然物は滅多に現れず、幻の魚と呼ばれます。マツカワガレイも同様に幻の魚と言われる高級魚で、そのお刺身は絶品です。マコガレイとイシガレイは投げ釣でよく釣れると有名ですが、こちらも程よい旨味と柔らかい白身を味わえます。

どんな料理にも使える万能魚

カレイは和洋中どのような料理にも使いやすく、調理次第ではひと味もふた味も美味しくなる魚です。種類によって味や肉質に違いがあるので、それぞれの種類に合った調理法や料理を見つける楽しみもあります。ぜひお気に入りのカレイ料理を見つけてみてください。

おすすめレシピ

カレイはどんな料理でも美味しく食べることができ、スーパーの海鮮コーナーでは必ずと言っていいほど目にするとてもメジャーな魚です。そんなさまざまな料理に使われるカレイですが、特におすすめの食べ方をご紹介します。

カレイの煮付け

カレイ料理の中で一番といっても過言ではないほどメジャーな料理です。煮付けにはナメタガレイ(正式名称:ババガレイ)、アサバガレイやマガレイなどがおすすめです。癖のない淡白な味とやわらかいしっとりとした白身が甘辛い煮付けにぴったりです。

刺身

釣りたて新鮮とあらば、刺身も外せません。マツカワガレイやホシガレイ、マコガレイなどがおすすめです。身離れがよく、濃い旨みを味わえます。味が薄いものはカルパッチョにするのもおすすめです。

唐揚げ

火を通しても身が硬くなりにくいカレイは、唐揚げにすると白身の上品な甘味とふっくらとした食感を楽しめます。淡白な味のマガレイ、クロガレイなどがおすすめです。小さな個体の場合、しっかり火を通すことで骨までパリパリになり、全て食べることができます。揚げだけでなく、塩焼きやムニエルとの相性も抜群です。

干しカレイ

淡白なカレイは、干すことによって旨みが凝縮します。干しカレイといえば、ヤナギムシガレイが高級干物として有名ですが、マガレイなども美味しい干物にできます。干した物をさらに煮付けにしたり揚げたりと一手間加えてより美味しくすることもできます。

まとめ

カレイを釣りに行こう

種類が多いからこそ、季節関係なく釣れるというのは釣り人からしたら最高に楽しいことなのではないでしょうか。カレイがどのような姿をしているのか、どのようなレシピ料理があるのかを踏まえて釣りに行きたいところです。1度カレイを釣ったらハマること間違いありません。是非、実践してください。