ウキ釣りの場合は、遠投は必要ありません。生きたアジを使っている場合は、遠投すると弱ってしまう場合があり、そうなるとイカも乗ってきません。優しく投げるのがコツです。ウキ下は、エサとなるアジが泳ぎ回ることも考慮して、基本的には底から1mくらい浅いところを探ることになります。
キャストした後
投げた後は、ウキに変化がないか注意して見ていくことになります。ウキが素早く浮いたり沈んだりしている時は、アジが泳いでいる時なのでアタリと間違えないように注意が必要です。イカが食いつくと、ウキは斜めゆっくり沈んでいきます(アタリ)。イカはエサを食べれば食べるほど執着が強くなるので、焦らずしっかりエサを食べさせます。
アタリを取った後
30秒~2分程度待ったら、ゆっくりラインの弛み(糸ふけ)を取り除いていきます。イカが乗っていれば竿先から重みを感じるので、これを確認してから竿をゆっくり起こして、仕掛けの針をアオリイカに掛けていくことになります(合わせ)。
沖に向かってウキが走っていったり、沈んだり時は、無理に合わせようとすると空振りになることが多いので、イカの重みを感じ取ってから合わせていくようにします。アオリイカが離れてもエサが残っている時は、また乗ってくる可能性があるので、すぐに巻き上げずに様子を見てみましょう。
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アオリイカをウキ釣りで釣るのにおすすめの道具
ウキ釣りにおすすめのロッド シマノ ホリデー磯 1.5号 530
長さは5m前後で、硬さは2号前後のものがオススメです。初心者であれば、短いロッドの方が扱いやすいです。「シマノ ホリデー磯 1.5号 530」は、安価ながらも使いやすいと評価の高いロッドです。
ウキ釣りにおすすめのリール シマノ (SHIMANO) リール アリビオ C3000
リールは、2500~3000番のスピニングリールがオススメです。「シマノ (SHIMANO) リール アリビオ C3000 」は、手頃な価格で購入でき入門機として使えますが、使い勝手の良さから評価が高いです。3号150m のライン付きで売られていますが、レビューによるとラインは変える前提で考えた方が良さそうです。
ウキ釣りにおすすめのライン(道糸)ダイワ ナイロンライン ジャストロン DPLS 500m 3号
ウキ釣りのライン(道糸)には、ナイロンラインを使うの主流です。3号前後のものを100m以上巻いておくのがオススメです。「ダイワ ナイロンライン ジャストロン DPLS 500m 3号」は、安価で入門用に位置するナイロンラインですが、十分な品質を備えています。
ウキ釣りにおすすめのウキ 冨士灯器 FF-14 超高輝度電気ウキ 3号
ウキが軽すぎると生きているアジの動きで浮き沈みしてしまうので、3~5号のウキがオススメです。夜釣りの場合は、電気ウキも必要になってきます。昼間は電池を抜けばいいので、これ1本あれば困りません。電池は付属して売られていないので、専用の電池も忘れず購入しておきましょう。
ウキ釣りにおすすめの仕掛け カツイチ イカキャッチャーII IS-12 M
仕掛けの種類は、ハリス式と天秤式に大きく分かれます。ハリス式が一般的と言われますが、天秤式は合わせを入れる必要がないので、タイミングが分からない初心者向けです。「カツイチ イカキャッチャーII IS-12 M」は、イカが乗るとテコの原理で跳ね上がり、イカを確実に掛けるWイカリでイカを捕えます。
アオリイカを釣るのにおすすめのスポット
小魚が多い所はイカが集まりやすい
小魚が多く集まるところには、捕食のためアオリイカも集まってくる傾向があります。サビキ釣りでアジがたくさん取れるような場所は、イカが集まっている可能性も高く、狙い目です。また、潮通しが良い所を狙うのもポイントです。酸素やプランクトンが多くなる場所なので、小魚の活性が上がり、アオリイカも集まってくるからです。
関東でおすすめのスポット「早川港」
早川港は、神奈川県小田原市にある海港です。交通の便が良く、トイレやコンビニ、釣具店が近くにあるため、特にファミリーに人気のスポットです。様々な魚が入り込んでくる場所であり、初夏から秋のシーズンのサビキ釣りが狙い目と言われています。アオリイカの場合は、春より秋のシーズンの方が良いようです。
アオリイカは夜釣りでも釣れる
アオリイカは暗い所が好き?
アオリイカは昼間でも釣れますが、外敵に捕食されることがあるため、基本的には昼間は大人しくしています。夜になると、外敵からの危険が少なくなるので、活発に動くことが多いようです。視力に頼って捕食をするため、夜は常夜灯のあるところに行くことが多いです。ただ、ライトの下には外敵もやってくるため、灯の外に潜んで小魚を狙います。
アオリイカのねらい目は明るい所と暗い所の境目
イカは瞬発力に長けるため、餌を見つけると灯りの外側から射程圏内まで静かに近づき、瞬間的に触腕を伸ばして餌を捕獲します。このことから、アオリイカは、明るい所と暗い所の境目が狙い目と言われています。
イカの目は、水中から陸上の人間の姿を確認することができるようになっています。常夜灯の近くで人の姿が見える場所にいたり、水面に影を落とす場所にいたりすると、イカが警戒するので釣る場所には注意が必要です。
アオリイカの締め方
イカ締めピックを使うと便利
活き締めは通常、鮮度を保つために行います。アオリイカの場合は釣った後クーラーボックスに入れると中で墨を吐くので、鮮度とは関係なく締めることがあります。この動画では、イカ締めピックを使っています。眉間の所から45度くらいの角度をつけて胴体側と足側の2点を刺して、締めているのが分かります。
道具を忘れた時は素手でする場合もある
中型までのアオリイカであれば、締めるための道具を忘れたとしても、素手で締めることもできます。この動画では、イカ締めピックで刺すのと同じ位置を狙って、2カ所素手で締めているのが分かります。締まるとイカの体は真っ白になるので、魚と比べると分かりやすいです。
アオリイカが釣れた!料理してみよう
アオリイカの釣りたてはやっぱり刺身
アオリイカが釣れたら、まずは刺身でその食感と甘みを味わいたいですね。釣りたてのイカで歯ごたえを楽しむのもいいですし、熟成させて旨味を楽しむのもいいでしょう。エンペラやゲソのコリコリの食感を楽しむ人も多いです。
アオリイカ料理で王道の天ぷら
アオリイカは天ぷらにしても美味しくいただけます。天ぷら粉を付ける前に、アオリイカに格子状の隠し包丁を入れ、表面の水分を拭き取っておくのがコツです。こうしておくことで油がはねません。
アオリイカは肝まで無駄なく使えるのが魅力
肝も食べられるのでせっかくなら捨てずに料理して頂いてみましょう。先に紹介した天ぷらにしても良いですし、ゲソやエンペラなどと一緒にバター焼きにしてみたり、イカスミパスタにして食べるのも良いです。
アオリイカを刺身で食べるときの捌き方
アオリイカの捌き方を動画でご紹介!
こちらの動画は、アオリイカの捌き方をゆっくり丁寧に解説しています。後片付けを容易にするために、事前に新聞紙を敷いておくのがポイントです。ふきんがあると皮を剥く処理がやりやすくなります。
アオリイカを捌くのは初心者でも簡単
魚に比べるとアオリイカは鱗もなく、骨も軟骨があるくらいなので、料理初心者でも簡単に捌くことができます。いくつかポイントはありますが、動画で捌き方やコツを確認したら、実際に自分でもチャレンジしてみましょう。
アオリイカはアニサキスに注意しよう
新鮮なアオリイカと言えども、気を付けなければいけないのがアニサキス。アニサキスとは、寄生虫の一種です。誤って体内に入ってしまうと、激しい腹痛や嘔吐などを伴う食中毒(アニサキス症)を引き起こしてしまいます。ここではアニサキスを食べてしまわないための対策を紹介します。
イカに多いアニサキス
アニサキスの幼虫はサケなどの魚介類に寄生しますが、イカにも寄生すると言われているので注意を要します。もし、アニサキスによる食中毒が疑われる場合は、速やかに医療機関へ受診しましょう。
アニサキスを食べてしまわないために
まずは、目視で確認してアニサキス幼虫を取り除きます。そして、内臓を生食しないように注意することです。さらに徹底するには、70℃以上(60℃なら1分以上)で加熱処理をするか、-20℃以下で24時間以上冷凍することによって、感染リスクを減らすことができます。
釣ったアオリイカを安全に美味しく食べよう
市場で出回る数は少ないものの、初心者でも比較的釣りやすいアオリイカ。アニサキスに注意する必要がありますが、正しい対処法を覚えれば怖くありません。釣ったアオリイカを美味しく食べられるのは釣り人の特権。アオリイカの特性を知り、釣りライフを楽しみましょう!