アオリイカは昼間でも釣れますが、外敵に捕食されることがあるため、基本的には昼間は大人しくしています。夜になると、外敵からの危険が少なくなるので、活発に動くことが多いようです。視力に頼って捕食をするため、夜は常夜灯のあるところに行くことが多いです。ただ、ライトの下には外敵もやってくるため、灯の外に潜んで小魚を狙います。
アオリイカのねらい目は明るい所と暗い所の境目
イカは瞬発力に長けるため、餌を見つけると灯りの外側から射程圏内まで静かに近づき、瞬間的に触腕を伸ばして餌を捕獲します。このことから、アオリイカは、明るい所と暗い所の境目が狙い目と言われています。
イカの目は、水中から陸上の人間の姿を確認することができるようになっています。常夜灯の近くで人の姿が見える場所にいたり、水面に影を落とす場所にいたりすると、イカが警戒するので釣る場所には注意が必要です。
アオリイカの締め方
イカ締めピックを使うと便利
活き締めは通常、鮮度を保つために行います。アオリイカの場合は釣った後クーラーボックスに入れると中で墨を吐くので、鮮度とは関係なく締めることがあります。この動画では、イカ締めピックを使っています。眉間の所から45度くらいの角度をつけて胴体側と足側の2点を刺して、締めているのが分かります。
道具を忘れた時は素手でする場合もある
中型までのアオリイカであれば、締めるための道具を忘れたとしても、素手で締めることもできます。この動画では、イカ締めピックで刺すのと同じ位置を狙って、2カ所素手で締めているのが分かります。締まるとイカの体は真っ白になるので、魚と比べると分かりやすいです。
アオリイカが釣れた!料理してみよう
アオリイカの釣りたてはやっぱり刺身
アオリイカが釣れたら、まずは刺身でその食感と甘みを味わいたいですね。釣りたてのイカで歯ごたえを楽しむのもいいですし、熟成させて旨味を楽しむのもいいでしょう。エンペラやゲソのコリコリの食感を楽しむ人も多いです。
アオリイカ料理で王道の天ぷら
アオリイカは天ぷらにしても美味しくいただけます。天ぷら粉を付ける前に、アオリイカに格子状の隠し包丁を入れ、表面の水分を拭き取っておくのがコツです。こうしておくことで油がはねません。
アオリイカは肝まで無駄なく使えるのが魅力
肝も食べられるのでせっかくなら捨てずに料理して頂いてみましょう。先に紹介した天ぷらにしても良いですし、ゲソやエンペラなどと一緒にバター焼きにしてみたり、イカスミパスタにして食べるのも良いです。
アオリイカを刺身で食べるときの捌き方
アオリイカの捌き方を動画でご紹介!
こちらの動画は、アオリイカの捌き方をゆっくり丁寧に解説しています。後片付けを容易にするために、事前に新聞紙を敷いておくのがポイントです。ふきんがあると皮を剥く処理がやりやすくなります。
アオリイカを捌くのは初心者でも簡単
魚に比べるとアオリイカは鱗もなく、骨も軟骨があるくらいなので、料理初心者でも簡単に捌くことができます。いくつかポイントはありますが、動画で捌き方やコツを確認したら、実際に自分でもチャレンジしてみましょう。
アオリイカはアニサキスに注意しよう
新鮮なアオリイカと言えども、気を付けなければいけないのがアニサキス。アニサキスとは、寄生虫の一種です。誤って体内に入ってしまうと、激しい腹痛や嘔吐などを伴う食中毒(アニサキス症)を引き起こしてしまいます。ここではアニサキスを食べてしまわないための対策を紹介します。
イカに多いアニサキス
アニサキスの幼虫はサケなどの魚介類に寄生しますが、イカにも寄生すると言われているので注意を要します。もし、アニサキスによる食中毒が疑われる場合は、速やかに医療機関へ受診しましょう。