イシモチのおいしいレシピ10選 | 塩焼きや酒蒸しの作り方をご紹介

年間を通して釣ることができるイシモチ。最近ではスーパーでも見かけることができ、食卓でも身近な魚として浸透しているようです。クセのない上質な白身は和食から洋食までさまざまな料理に活用できます。今回はこのイシモチのおいしく食べられるレシピを中心に紹介します。

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釣りにキャンプや登山までアウトドア大好きライターです。 最近狩猟免許を取得しました。
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イシモチについて知ろう

イシモチとは東北より南に生息している魚

イシモチは比較的温かい海を好む魚です。太平洋側では宮城県以南、日本海側だと新潟より西側の海に多く生息しています。水深20メートルから100メートルほどの砂泥地を中心に生息しており、ゴカイや小魚、甲殻類などを餌として食べています。全体的に白色で、釣り上げると浮き袋をグーグーと鳴らすユニークな一面もあります。

イシモチの名前の由来は頭の中の石から

イシモチの名前の由来は頭の中に石を持つこからきています。これは「耳石」と呼ばれる聴力や平衡感覚を保つ働きを持つ組織のことでほとんどの魚に当たり前にあるものなのですが、イシモチの場合は特に立派な石が出てくることからこの名が付けられたと言われています。頭を捌くと出てきます。興味のある方はチャレンジしてみましょう。

シログチとも呼ばれニベと間違われる少しややこしい魚

イシモチは主に関東圏での呼び名で、一般的にはシログチと呼ばれています。またニベという魚と似ていることから混同されることもあります。両者とも同じスズキ科なのですがニベの方がイシモチに比べて体長が大きいこと、またニベには鱗に黒い斑点模様があることが見分け方のポイントです。ニベについては下記の記事を参考にしてください。

イシモチの旬について知ろう

イシモチの産卵期は春から夏にかけて

イシモチの産卵期は5月〜8月頃とされており、この時期は子持ちを味わえるとあって旬の一つといえます。卵はタラコのように小粒で甘辛く煮付けるとご飯のおかずやお酒のおつまみにもなります。また、産卵期のイシモチは沖合から沿岸の方にやってくるため投げ釣りなど陸から狙いやすくなるのもこの時期です。

イシモチに脂が乗るのは秋から冬にかけて

一般的な魚と同じようにイシモチも秋から冬にかけてがもっとも脂が乗る季節。煮ても焼いてもジューシーな身を味わうことができます。イシモチの多くが沖合に生息する季節ということもあり、漁師さんの間ではこの時期のイシモチが最高においしいと言う方が多いそうです。

イシモチの味について知ろう

イシモチは淡白な味

イシモチは白身魚の部類に入ります。火を通すと身の食感はしっかりしています。同じ白身でもタラのような滑らかな舌触りというよりも、どちらかというとタイのような口当たりはほくほくしていて、噛めばしっかりとした食感が特徴です。味はあっさりとしていて、しつこさやクセを感じません。

イシモチはシンプルな味に上品さがある

イシモチの味は非常にシンプルですが、シンプルだからこそ味わいが豊かな一面があります。噛めば噛むほど口に広がるほのかな甘みに上品な印象を抱く、そんなイシモチファンも多いそうです。一般的には大衆魚の位置付けですが練りもの業界やお隣の韓国では高級魚として扱われています。

イシモチの下処理の方法を知ろう

イシモチを釣ったら活き締めと血抜きをしよう

イシモチは身の水分が多く鮮度が急激に落ちるので釣り上げたらまず活き締めをします。活き締めとは延髄を断ち切り動きを止め血を流したまま締めることです。こうすることで身に血が回るのを防ぎ鮮度を最高の状態で保つことができます。

刺身や昆布〆などで食べる時は必ずやることをおすすめします。以下の動画に詳しく紹介されています。

イシモチを調理する前にまずこれだけはやろう

せっかく美味しいそうなレシピを手に入れても下処理を怠るとせっかくの料理も残念な結果になってしまいます。鱗取りと腹わたの処理もは忘れずにやりましょう。

特にイシモチは鱗がしっかりと付いている魚です。これを怠るとせっかくおいしく調理しても口の中に鱗が残る結果になってしまいます。下記の動画を参考にしてみてください。

イシモチのおいしいレシピ10選 / イシモチの塩焼き

イシモチの塩焼きは魚の味を楽しめる

イシモチの味を存分に楽しむならシンプルに塩焼きがおすすめです。焼き加減にだけ注意をすれば、ふっくらと弾力のある白身を味わえます。味付けは焼く前に振った塩だけでもおすすめですが、ポン酢やレモン、スダチなどの柑橘類を加えるとより一層豊かな風味を楽しむことができます。こだわりたい方は塩も天然塩がおすすめです。

イシモチの塩焼きのレシピ

腹わたを処理し魚の表面に塩を振ってグリルで焼くだけです。塩は必ず焼く直前に振りましょう。塩をしたまま放っておくと身から余分な水分が抜けてパサパサとした仕上がりになってしまいます。また焼き加減にも注意が必要です。余裕があれば飾り包丁を入れると火の通りがよくなり、盛り付けた時に華やかな見た目になります。

イシモチのおいしいレシピ10選 / イシモチの酒蒸し

イシモチの酒蒸しは簡単なのに手が込んでいる

上質な白身をもったイシモチを酒蒸しにしてみましょう。個体の大きさにもよりますが数分蒸すだけでふっくらとした上品な食感をもたらしてくれます。酒は生臭さを取るだけではなく食感の仕上がりにも非常に効果的です。野菜やキノコなどを一緒に入れて蒸してあげるとイシモチの身にそれらのコクが加わり味わい深い一品になります。

イシモチの酒蒸しのレシピ

蒸し鍋に水と酒を入れて沸騰させます。下処理をしたイシモチに飾り包丁を入れ、塩を振ります。鍋の受け皿にお好みで白菜やエノキなどを並べ、その上にイシモチを乗せて蓋をし蒸しあがるのを待ちます。盛り付けは鍋に入れた順番で皿に乗せましょう。仕上げに刻みネギやカイワレをかけると見栄えもよくなります。ポン酢をかけていただきます。

イシモチのおいしいレシピ10選 / イシモチのアクアパッツァ

イシモチのアクアパッツァはワインに合う

イシモチのアクアパッツァもおすすめです。アクアパッツァとは「狂った水」を意味します。その起源は諸説ありますが、地元の漁師が海水を使って魚介類を炒め蒸しにしたという逸話が広く知られているイタリアの料理です。ですので言うまでもなくワインによく合います。冷えた白ワインと一緒に、賑やかに食卓を囲みたい時にぴったりな料理です。

イシモチのアクアパッツァのレシピ

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