イシモチの特徴について
イシモチとはどのような魚なのでしょうか?
イシモチは白っぽい色をした魚です。頭の中にある耳のような役割をしている「耳石」という部分があるのですが、これがとても大きいことから、「イシモチ」と呼ばれるようになりました。 また、イシモチはとても鮮度が落ちるのが早い魚です。鱗はやわらかく、取りやすくなっています。そして皮の部分はとても薄くなっていて、骨は細くて硬いのが特徴です。
イシモチの生態について
イシモチの生活環境とエサはどのようなものでしょうか?
イシモチの産卵時期は5月~8月の間です。 浅い海で群れを成しています。夜または、海の濁りが出ている時にイシモチは活動が活発になります。すみかにしている場所は水深20mから140mほどの海底の砂地です。海底の砂地にいるゴカイや、ミミズ、ヒルそして小さな小魚や甲殻類などをえさにしています。
イシモチとニベとの違いについて
イシモチとニベはどのような違いがあるのでしょうか?
画像はニベという魚ですが、外見はとてもイシモチに似ているのです。ですが、イシモチにはエラ蓋の後ろの部分に輪郭がぼやけている黒くて小さな斑点があるのです。ニベにはありません。反対にニベには体側に小さな黒い斑点があります。そこを見るとニベとイシモチの見分けがつきます。 そのほかに、ニベは70センチ以上に成長する魚ですので、似ているけれどサイズが大きな場合にはニベであると考えて下さい。また、ニベのほうが岸の近くを住みかとしているので、投げ釣りの場合はニベの方が釣れやすいです。反対にイシモチを釣り上げた場合には「グーグー」という鳴き声を出します。これはイシモチが本当に鳴いているわけではなくて、イシモチが浮き袋を振動させているからそのように聞こえるのです。その鳴き声は産卵期になるとよく聞くことができます。群れが大きい場合は海面の上でもその音が聞こえてくる場合があります。