ナブラとは
釣り雑誌やWebサイトを見ていると、この言葉をよく目にします。最近は、YouTubeで釣り動画を楽しむ人も増えていると思いますが、その中でもこの言葉を耳にします。海面が波たち、釣り人たちが一斉にルアーを投げ込む姿をみると、なぜ?と疑問に思いますよね。一体、どのような状態のことなのでしょう。
ナブラとは小魚をフィッシュイーターが食べている状態のこと
すべての魚が、餌として魚を食べるわけではないのです。海藻を食べる魚やプランクトンを食べる魚。魚を餌とするものという意味でフィッシュイーターというのですが、この魚が小さい魚を食べようとして追い、逃げ場のなくなったエサが海面近くまでやってくるため、海面が波立ちます。この逃げる魚が寄ってきて海面が波たつ様子が1つのサイン。
ナブラは釣りのチャンス
エサとなる魚が大きな魚に追われて水面近くに逃げる状態なので、大物を狙う釣り人にとっては絶好のチャンス。逃げる魚を海面まで追い込んだ大きな魚もその近くにいるので、多くの釣り人たちはこの状態を見逃すまいと、海面を注意深く観察しています。海面近くがざわめいたら、絶好のチャンス到来。
ナブラ撃ちとはナブラを狙って釣りをすること
湖や沼などでブラックバスを釣る際は、ある程度ポイントが定まることも。しかし、海釣りの場合はその範囲が広大で、どこに狙っている大きな魚がいるのか中々わからない。しかし、波がざわめいているところを発見すれば、そこに大物が集まっているため、大物たちをたくさん釣り上げる可能性が高くなるのです。これを狙います。
ナブラの基礎知識
現象はわかっても、必ず出会えるわけではないのです。様々なルアーや時間帯を試しても、なかなか釣れない経験をしたこともあるでしょう。釣りには、ポイントや時間帯があるように、この現象にも、出会いやすい時間や場所、そしてターゲットとなる魚にも種類があります。その基礎知識をおさえることで、確実に大物を仕留めることができます。
ナブラが起こるのはマズメの時間帯
間詰めからきた言葉とか、漁師がもともと使っていたという説など様々。この時間帯は、朝と夕方の2回訪れます。夜明けから日の出までの1時間と、日没前後1時間です。24時間の中で、わずか2時間。それも、朝を逃すとその日の夕方までチャンスはやってこないため、どちらかの時間帯に狙いを絞るのが肝要です。
ナブラ撃ちで狙えるのは青物がメイン
大きな魚に追われた魚たちが海面近くに集まることで、海面がさざなみ立ちます。この大きな魚は、大きな魚の全てをさすわけではないのです。カンパチやブリなどの青物とよばれる魚です。共通点は、どれも小さな魚をエサにするということ。海藻やプランクトンをエサとする魚はターゲットにはならないのです。これはルアー選びにも重要なヒントに。
ナブラは様々な場所で起こり水面が沸き立つ
小さい魚が青物に追われて、水面近くまで逃げることで海面が沸き立ちます。反対に、縦横無尽に逃げ回れるような環境では、逃げ場所は豊富にあります。そのため、小さい魚が青物に追われていても、陸で釣りをしている私たちに気がつくすべはない。そのため、潮の流れがよく、あまり深くはない浅い湾などの場所で、発見しやすいのがポイントです。
釣り上げた青物は、最後まで美味しく頂きたいですよね。この記事では、青物の1つであるワラサの釣り方からその食べ方までご紹介しています。是非、この記事を読んで釣り上げた青物を、この記事を参考においしくいただいてみてください。
ナブラとはどんな状態?動画でチェック!
はじめから、青物を一網打尽にすることを目的に釣りに行くことは、難しい。防波堤や磯場などから、青物を狙っているときに、偶然目の前で水面が沸き立つことが多いから。とくに初心者が1番難しいのは、この状態を見逃さないこと。いきなり本番で、捕えることは難しいので、事前に動画で見ておきましょう。
ナブラ動画①防波堤で釣りをしていたところ、突然発生
防波堤で釣りをしていたところ、突然目の前に水面が沸き立ち、発生した場面。これを見つけると、釣り人はルアーを一生懸命投げ込んでいます。このように、いつどこで発生するか分かりづらいので、水面を観察することが重要。そして、海面が沸き立っている間に、青物がエサとしているルアーを装着して投げ込むこと。素早さと確実性が問われます。