スズメダイってどんな魚?
釣りをしているとかなり釣れるこちらのスズメダイですが、実は生態を詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。そこでこちらの魚の特徴、生息域、釣り以外で見ることができる場所について説明していきます。
スズメダイの特徴
スズメダイは大きさが最大でも15cmの小さな魚で、骨、ウロコ、ヒレと全体的に硬いことが特徴の魚です。食用としてほとんど使われることはないが、食べることも可能であり、観賞魚としても使われます。
ただし食用として使われることは地域によるものでもあり、関東地方などでスズメダイを食べるということはほとんどありません。食用として使用されているのはかなり限られており、大阪府、福岡県は食用として食べていることが知られています。
スズメダイの生息域
こちらの魚は日本の海であればほとんどの海で見る事ができ、浅い地点の岩礁域、またはサンゴ礁域に生息しています。また、低温の水の中でも生きることができるため、日本国内で冬を過ごすことができます。
そんなスズメダイなのですが、主な生息域は低温域ではなく、熱帯、温帯に生息しています。日本だけで見られるわけではなく、世界の様々な熱帯、温帯の海でたくさんの種類のスズメダイを見る事ができます。
スズメダイは水族館で見る事ができる!
こちらの魚は非常に飼育しやすい魚で、観賞魚として使うことができるので、水族館でも見る事ができます。様々な種類のスズメダイが飼育されており、種類によってからだの模様も特徴も違い、綺麗な色のからだのスズメダイを見る事ができます。
スズメダイが多く釣れる理由
釣りをしている方であればこの魚が結構釣れるということを知っている方は多いでしょうが、なぜたくさん釣れてしまうのかということは知らないのではないでしょうか。そこでなぜたくさん釣れるのかを説明していきます。
スズメダイが多く釣れる理由①:生息域
前述したとおり、こちらの魚は日本の海のほとんどの沿岸域に生息しています。船を持っていない限り釣りをするのなら、川釣り、または海の沿岸部での釣りになるので、必然的にスズメダイが多く生息している地点での釣りをすることになるので、よく釣れるということになります。
スズメダイが多く釣れる理由②:雑食性
こちらの魚は、種類にもよりますが雑食性の種が多いこともよく釣れる理由の一つに挙げられます。自然界の中では藻類を食べたり、動物プランクトンを食べているため、釣り餌として使うものも問題なく食べてしまうので、よく釣れてしまうということが言えます。
スズメダイの名前の由来
パッと見たところなぜこのような名前が付いたのかわからないという生物もいますが、こちらの魚も見ただけではよくわかりません。そこでこの魚のどのような部分からスズメダイという名前が付いたのかについて説明していきます。
スズメダイの名前の由来①:外見
この魚を見て雀のようだという方はそう多くはないのではないでしょうか。しかし大きさは10cm前後で小さい、色は黒っぽいようにも見えますが茶色がかっているという外見が由来でこの名前が付きました。
スズメダイの名前の由来②:目
色や大きさ以外にもスズメダイの目に注目して見てみるとこの魚の目は小さく丸い目をしていることがわかります。この目が外見の特徴も相まって雀の目のようということでスズメダイという名前が付けられました。
スズメダイ科の種類10選!①
たくさんの種類が存在しており、種類によって性格やからだの色、大きさが異なるこちらの魚ですが、どのような種類が存在しているのか。日本の近海に生息しているものから、日本では見る事ができないものまで様々なスズメダイについて説明していきます。
ミスジリュウキュウスズメダイ
こちらの魚には名前にミスジとあるように縦に3本の黒い筋をもっていることが特徴です。他の魚との混泳には気を付ける必要がありますが、からだが丈夫で雑食性のため飼育が簡単にできるので、観賞魚として飼育することができます。
生息域として主に熱帯域の海に生息しており、日本で見るには和歌山県よりもさらに南の海の沿岸で見る事ができます。海に潜ることで観察が可能で、飼育が容易のため観賞魚として人気があります。
セナキルりスズメダイ
こちらの魚はからだの大部分が青色で背の部分が黄色というところが特徴です。こちらの魚も雑食性で、餌は人口の配合飼料で大丈夫ですが、同種間の相性が悪いため、複数この魚を同じ水槽に入れることは避ける必要があります。
こちらの魚は日本全土でみられるというわけではなく、静岡県よりも南側の海のやや深い地点で見る事ができます。またスズメダイの中には幼魚の時と、成魚の時でからだの色が変わる種類もいるのですが、こちらは幼魚から成魚までほとんど変わりません。
シコクスズメダイ
こちらの魚は全長8cmほどで、尻尾付近よりも前の部分は黒色をしており、それよりも後ろは白っぽい色をしています。からだが小さいため食用にさることはほとんどないですが、丈夫なからだをもっているため観賞魚として飼育ができます。
名前に四国の文字が入っているが、実際には四国で一層有名なわけでも四国のみで見られるわけでもなく、千葉県よりも南の海で見る事ができます。成魚はからだの大部分が黒っぽい色をしているが、幼魚は成魚よりも青っぽい色をしている。
スブリンガーズデモイゼル
こちらの魚は全長が大きくとも4cm程度のスズメダイの中でも小さく、からだ全体が青色をしています。飼育する際には、雑食性のため餌に困ることはほとんどないですが、からだが小さいため体力に不安があるので環境に気を配ることが必要です。
ブルーアンドイエロークロミス
こちらの魚の全長は大きくとも10cm程で、名前にある通りからだに青と黄色の部分をもっています。雑食性で餌に困ることもなく、からだも丈夫で他のスズメダイよりも温和なので飼いやすい魚です。
スズメダイ科の種類10選!②
たくさんの種類が存在しており、種類によって性格やからだの色、大きさが異なるこちらの魚ですが、どのような種類が存在しているのか。数が多いですが、前述した5種類に加えてあと5種類について説明していきます。
ミツボシクロスズメダイ
こちらの魚は全長が15cmほどで、からだが黒く、白い斑が全部で3つあります。飼育する際は、雑食性で配合飼料を餌とすることができ、からだも丈夫ですが、攻撃的な面があるので混泳には注意を払う必要があります。
より熱帯に近い海に生息しており、日本では中部地方よりも南の海で見る事ができます。名前の由来として白い斑が3つあることがあげられるが、成長することで頭部の斑が消えてしまい、2つになる。
グアムダムゼル
こちらの魚は全長が6cmほどで、名前にある通り生息域はマリアナ諸島周辺とグアム近海です。飼育の際には雑食性で餌に困ることはありませんが、同種でも他種でも相性がよくないので混泳には注意が必要です。
ルリスズメダイ
こちらの魚は全長が5cm程度で、青色のからだをしていることが特徴です。小型のためほとんど食用にされることはなく、配合飼料を餌として観賞魚として飼育することができますが、気が強い種のため混泳には気を配る必要があります。
別名として、コバルトスズメダイとも呼ばれており、尾びれの色を見る事でオスとメスの見分けがわかりやすい特徴がある。本州にはほとんど生息しておらず、よく似ているソラスズメダイは本州で見る事ができるが、ルリスズメダイは沖縄で見る事ができる。
クロスズメダイ
こちらの魚は全長が15cmほどのスズメダイの中では比較的大きな魚で、成体は黒いからだを持っています。雑食性で、からだが丈夫なので飼育がしやすいですが、他種との相性が悪いので混泳には気を付ける必要があります。