ブラックバスの基本情報
「バス」と呼ばれ親しまれているブラックバスですが、1925年にアメリカのカリフォルニアから来た外来種です。神奈川県箱根の芦ノ湖に放流されたことから始まり、今や日本全国に広がるほど繁殖力も強いです。特定外来生物として指定され問題の対象になっていますが、在来種にはない外来種特有の力強さが愛好家の多い理由なのかもしれません。
ブラックバスは超肉食!
主に河川や湖に生息していますが、実はかなり獰猛な肉食系の魚です。雑食なので他の魚類やエビ、昆虫、カエル、ネズミなど何でも捕食してしまいます。時には水面近くの木の枝に止まっている虫をジャンプして食べたり、小さな鳥類まで丸飲みにすることもあるほど食欲旺盛です。
ブラックバスの種類はおもに2種類
ラージマウスバスとスモールマウスバスです。両種とも一般的な大きさは30~50cmですが、中にはそれを超える大きさが釣れていることも報告されています。主な見分け方は名前の通り「口の大きさ」です。口が大きく口角が目の後端に達していればラージマウスバス、口が小さく口角が目の後端に達していなければスモールマウスバスです。
ブラックバスは一年を通して釣れる!
温帯淡水魚なので春から秋には岸近くで活発に活動し、冬は深いところの物陰で群れを成しているので低水温で死ぬことはありません。ラージマウスバスは比較的温暖な止水域から緩い流れを棲み処に、スモールマウスバスは流れの速い河川や低水温でも生息できる性質を持つことから、日本では一年中広い範囲で見ることができます。
ブラックバス釣りのルアーの種類
主に硬いハードルアーと柔らかいソフトルアーの2種類に分かれています。ルアーの数はとても多いがゆえにどれも一緒だろうと考えてしまいがちですが、それぞれ違いや特徴があり比べてみると面白い点が多々見つかります。場所や状況によって使い分けてみると、その違いがよく分かるかと思います。
バス釣り:ハードルアー
ハードルアーとは、プラスチックや金属などの硬い素材を魚の形に加工して針を取り付けたもののことを言います。ハードルアーにも主に2種類あり、セルロイド素材で水に浮くものが多いプラグ類と、数匹の小魚の群れをモチーフにしたワイヤーベイト類があります。他にも針そのものや、ワイヤーやおもりなど細身の本体に飾りが付くものもあります。
バス釣り:ソフトルアー
ソフトルアーとは、ラバーや合成樹皮で出来た柔らかいもののことを言います。針が元から付いていないので専用の針に絡めて仕掛けを作ります。ソフトルアーにも主に2種類あり、本物のミミズやイモムシに似ているワーム類と、ソフトプラスチック素材で出来たスイムベイトがあります。また餌の成分が入った本物に近いルアーもあります。
バス釣りにおける基本アクション
ルアーの種類を見てきましたが、ただ入れるだけではそう簡単には釣れません。例え食いついてきたとしてもブラックバスの動きに合わせられなければ逃げられてしまいます。初心者にも出来る基本的なアクション(釣るときの動作)を紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください。
釣りアクション①:トゥイッチング
トゥイッチングとは、リールを巻きながら竿を下に向けて川底にちょんちょんと軽く打ち付ける動きのことを言います。ポイントはときどきリールの動きを止めることです。動いて止まるの繰り返しは、バスから見ると弱った小魚の様に見えます。なので細かい動きに対応できる軽いハードルアーを使うといいでしょう。
釣りアクション②:スローリトリーブ
スローリトリーブとは、リールをゆっくりと巻く動きのことです。ルアーの遅い動きはバスから見ると自分よりも弱い生き物に見えます。なので水の抵抗を受けやすいソフトルアーがおすすめです。ただ、一定の動きだとバスはあまり興味を持ってくれません。ときどきトゥイッチングや次に紹介するボトムパンピングを混ぜると効果的です。
釣りアクション③:ボトムパンピング
ボトムパンピングとは、ルアーを底まで沈めて大きく跳ねるように泳がせる動きのことです。トゥイッチングと似ていますが、違いはトゥイッチングよりも跳ねる力が強いことです。ルアーが跳ねる高さや速度に変化をつけることがポイントなので、水の抵抗を受けにくいハードルアーが向いています。
釣りアクション④:フリーフォール
糸を出しっぱなしにしてルアーを真下に落とす動きです。バスは横に泳ぐイメージですが、時にはジャンプして虫を食べることもあるように縦に泳ぐときもあります。ただ沈ませるだけ、という動きだけで釣れることも時にはあるのです。動かすのに疲れたら休憩がてらやってみてください。沈みやすく重いハードルアーが向いています。
釣りアクション⑤:ナチュラルドリフト
ルアーを水流に任せて流す動きのことです。水流のある河川に適していて、自然に流れてきたルアーがエサに見えやすくなり食いついてきます。ソフトルアーでもハードルアーでもこの動きは使えます。ただイマイチ釣れないなと思ったときは、軽いルアーを使うと水流の微妙な変化でより本物のエサに近い自然な動きが演出できます。
バス釣りルアーおすすめ16選!
ルアーの数はとても多く種類も細かく分かれています。ハードルアーにもソフトルアーにもそれぞれ特徴、得意な場所や動きがあるので、ただどちらか一方だけを持っていれば良い、というわけではありません。かといって全てを紹介するのは難しいのでおすすめするハードルアー10個、ソフトルアー6個を紹介していきます。
ハードルアー①:ミノー
バス釣りには欠かせない定番的なプラグ類のルアーです。小魚の形をしていて、水面に浮くフローティングミノー、水中で静止するサスペンドミノー、底に沈むシンキングミノーの3タイプがあります。リールを巻くだけで生きた魚のように泳いでくれるので大変使いやすいです。釣りをこれから始める初心者におすすめです。
ハードルアー②:クランクベイト
大きなくちびるが特徴的なプラグ類のルアーです。浅瀬に向いているシャロークランク、深いところに向いているディープクランク、中間に向いているミドルクランクがあります。プラグ類の中では障害物を回避する能力が高いので、隠れることの多いバスに近いところでアピールが出来るでしょう。
ハードルアー③:バイブレーション
名前の通り小刻みに震えながら泳ぐルアーです。遠投に向いているプラグ類で、音が出るラトルインタイプ、深いところに向いているサイレントタイプがあります。振動するので手もとに感覚が伝わりバスが食いつくとすぐに分かるので、釣りをしている手ごたえを直に味わうことができます。
ハードルアー④:トップウォーター
口が大きく開いていることが特徴的なプラグ類のルアーです。浮くタイプなので水面や浅瀬で使うのに適しています。主に釣り竿を引くとカポッと音が鳴るポッパー、左右に跳ねるように泳ぐペンシルがあります。浅瀬にいるバスが勢いよく跳ねてくる大興奮の釣りが期待でき、「今釣りしてる!」という感覚をダイレクトに味わえます。
ハードルアー⑤:バズベイト
1本の針金にヒラヒラしたスカートと呼ばれるルアーと、金属のプロペラが付いているワイヤーベイト類のルアーです。リールを巻くだけでプロペラが水中で回転して引き波や振動を起こしたり、ルアーが揺らめくことで小魚の群れだと思いこんだバスが食いつきます。桟橋付近や湖など水流が急でないところで使うのに向いています。
ハードルアー⑥:スピナーベイト
2種類のルアーが組み合わさったワイヤーベイト類のルアーです。バズベイトと似ていますが、プロペラではなくブレイドと言う楕円の金属板が付いていて、回転したりルアーのヒラヒラとした揺れでバスを誘います。「風が吹いたらスピナーベイト」と言われるほど、風が吹いて水面が波立つ状況に使うと良いでしょう。
ハードルアー⑦:スピナー
昔からある金属系のルアーです。針金状の芯の先にブレイド、ボディーにビーズやおもり、最後尾にフックが付いています。巻くスピードを一定にするだけでブレイドが高速回転しバスを引き寄せます。小さい変化も伝わりやすいことから、初心者から上級者にまで幅広く支持されています。
ハードルアー⑧:メタルジグ
ボディ全体が金属でできているルアーです。小魚の形をしていることが多く他のルアーよりも重いです。沈むのも早いので深場を攻めるのにも向いていますし、空気抵抗も少ないので遠投もできます。特にバスは冬になると深いところに移り動きも鈍くなるので、冬に使うことをおすすめします。