エクアドル哲夫とは?ハネムーンで殺害された不運な人物
2013年、南アメリカ西部にあるエクアドル共和国のグアヤキルという街でおきた事件をきっかけに誕生した『エクアドル哲夫』は、事件に関わった人物に由来します。ハネムーンでこの地に赴いた彼に訪れた悲劇は、一体どのような内容だったのか。
エクアドル哲夫の名前の由来と本名は?
事件がおきた地名と、彼の名『てつお』を組み合わせて『エクアドル哲夫』は誕生し、彼を知る人々によって名付けられました。生前、彼はどんな人物だったかご紹介します。
意識の高いtweetがエクアドル哲夫の由来
エクアドル哲夫が生前に投稿したtweetが、哲学的な“意識の高い投稿”をする事で、SNS界隈ではちょっとした有名人でした。その為、事件がおきた事や彼が亡くなった事はすぐに知れ渡ったのです。
事件のおきた場所、そして彼の哲学的な発言も相まって、エクアドル哲夫と呼称される事になったと言われます。
エクアドル哲夫の由来は笑い飯説もある
エクアドル哲夫と呼称された人見哲生さん。『哲生』なのに、なぜ漢字を変えて『エクアドル哲夫』と知れ渡ったのか?その由来は定かではありませんが、芸人・笑い飯の1人・中西哲夫が関わっているとする説もあります。
“意識の高い”少し鼻につく投稿をした彼に対し、ネット利用者が抱いたのは好感情だけではなかった様子。
ネット利用者の誰かが、彼と笑い飯の中西の名前を組み合わせて、ネタ風に『エクアドル哲夫』と投稿した事を皮切りに、その呼称が普及したようです。
エクアドル哲夫の本名は人見哲生
エクアドル哲夫と呼称される人見哲生は埼玉県の出身ですが、帰国子女で英語力に優れた方でした。そして早稲田大学の商学部を卒業し、石川県で求人関連の仕事に携わります。
死亡時の様子が『プリケツ大往生』と話題に
『エクアドル哲夫』が知れ渡るのと並行して、『プリケツ大往生』という呼称も広がりを見せます。これは、彼の死亡時の様子を表しています。
中継により事件現場が日本で放送された際、彼のお尻が半分露見した状態だった為、ネットで揶揄される事となってしまいました。
エクアドル哲夫はコピペのネタにもなった
『エクアドル哲夫』と並行して知れ渡った『プリケツ大往生』は、なんJこと“なんでも実況”を中心に使用される事に。そこで使用された文章がコピペされ、さらに別の場所で使用され派生していったのです。
2ch、5chでスレッドが立てられている“なんでも実況”から誕生したのは、これに留まりません。下記の記事では「すこれ」というなんJ語や、流行ったなんJ語についても触れていますので、気になった方は併せてご覧ください。
『エク哲』という略称もある
エクアドル哲夫は、言うにも入力するにも少々長く、いつしか『エク哲』という略称が誕生。2013年の事件なのに現在も忘れ去られることは無く、エクアドル哲夫の話題はネットで登場します。
エクアドル哲夫が殺された事件の詳細とその後
日本から遠い場所で生涯を終えたエクアドル哲夫。幸せいっぱいのはずのハネムーンで、一体何があったのか?事件を詳しくご紹介します。
エクアドル哲夫は英語の心配も不要、海外の事情も全く知らない訳ではないので、本来なら2人でも安心して旅行ができたはず。
しかし、どんなに海外旅行に精通しいても、いつどこで何が起こるかは分かりません。治安が良くないエクアドル・グアヤキルの街で、エクアドル哲夫らは強盗に襲われてしまいます。
エクアドル哲夫ハネムーン中にタクシー強盗の被害に
治安が悪く夜は出歩く事を控えるべき国で、彼らは夕食に出かけます。行きはホテルが手配した車を利用しましたが、普通の10倍のぼったくり金額を要求され一悶着が。
帰りはこの車を利用せず流れのタクシーを利用するも、8人組のタクシー強盗に遭う事に。この頃グアヤキルでは、観光客を狙った強盗が相次いでいました。
日本人は“危機感が少ない富裕層”と思われがちで、どの国でも詐欺やスリのカモの対象となりやすいのです。さらに夜に出歩いていたエクアドル哲夫らは、格好の獲物だった事でしょう。
不運な訳の一致で強盗犯を挑発、生涯を終えることに
スペイン語が一般的な国だった為、エクアドル哲夫の犯人への呼びかけは彼の思いとは異なる言動として伝わり、これがエクアドル哲夫が生涯を終える一端となります。
妻・人見真梨子を守る為、犯人に向かって「no,mariko」「no,hitomi」とエクアドル哲夫は必死で呼び掛けます。しかしスペイン語で「maricon(マリコン)」は、『おかま野郎』を意味するスラングだったのです。
そして「hitomi」は「hit me」と変換され、犯人には「撃ってみろ!おかま野郎!」と聞こえたのです。「maricon」がかなり屈辱的に感じるスラングである事も相まって、犯人を挑発し胸を撃ち抜かれてしまいました。
エクアドル哲夫を殺害した犯人は2015年に禁錮35年に
国際問題ともなるエクアドル哲夫の事件は重く受け止められ、現地では情報提供者に最大10万ドルという懸賞金が用意されました。事件がおきた2013年12月から程なくして、2014年1月に容疑者10人を拘束し、事情聴取が始まります。
2015年12月、事件に関わった容疑者らの裁判が行われ、禁錮35年の判決が下されました。強盗殺人罪の中では、最も重い刑だったとのこと。
それでも、生涯を閉じたエクアドル哲夫はもう二度と戻ってはきません。笑顔に溢れるはずだったハネムーンで、エクアドル哲夫を失った遺族は大いに悲しんだ事でしょう。
旅行保険に入るメリットを知ろう!
長期の旅行であれば利用は必須と考える人が多いでしょうが、短期であれば保険は必要ないのでは…そう考える方もいらっしゃるでしょう。ですが、エクアドル哲夫の事件を知り、旅行保険の認識が変わる方もいらっしゃるかもしれません。
旅行保険のメリットをしっかり理解し、必要か不必要かを判断しましょう。保証の内容は各保険によって異なる為、ここでの紹介は一例と考えてください。
旅行保険のメリット①自宅と空港間の医療費も保証
一番のメリットに挙げられるのは、現地で病気やケガをしたときの医療費を保証してくれる事です。保険会社と連絡を取れば、キャッシュレスで治療を受ける事が出来ます。
しかも24時間日本語対応してくれるので、英語が話せない人でも安心という訳です。自宅を出た時から保険適用となるので、事前に加入しておくと良いです。
旅行保険のメリット②携帯品の損害保証
旅行期間中に、所持品が破損・盗難にあった場合も保険が適用されます。鞄や衣類、旅券も対象となり、破損であれば修理費用、盗難であれば時価の金額が戻ってくるというサービスです。
旅券が盗まれた場合、すぐに帰国が出来なくなってしまいますが、上限金額はあるものの宿泊費などの保証もしてくれます。
旅行保険のメリット③病気によるキャンセルの保証
自身の病気やケガ、身内に不幸があって旅行に行けなくなった、という場合には泣く泣く旅行をキャンセルせねばなりません。しかし保険に入っていれば、上限金額分は返金してもらえます。
海外への旅費は決して安くはないもの。非常事態が発生したにしても、お金をドブに捨てるような事態は悲しすぎますよね。
旅行保険のメリット④家族を呼び寄せる救援者費用の保証
事故や病気を理由に海外で入院が必要となった場合、日本から家族に来てもらわねばならない状況になるでしょう。家族が現地に来る際の渡航費を、保険が保証してくれるのもメリットでしょう。
救援者費用が適用されるケース①入院
旅行中に発症、治療が必要になり、3日以上続けて入院となった場合、保険が適用されます。持病への保証はまた別で加入が必要になるので、注意が必要です。
また、初期異常を除く妊娠、出産等での入院、歯科疾患での入院は適用外となることがポイントです。
救援者費用が適用されるケース②死亡
- 事故発生日から180日以内に亡くなった場合
- 旅行中に病気、妊娠、出産、早産、流産で亡くなった場合
- 旅行中に発症した病気で、帰国後30日以内に亡くなった場合
- 自殺行為が元で180日以内に亡くなった場合
“①入院”では適用外だった妊娠、出産等の理由でも、死亡した場合は保険が適用されます。エクアドル哲夫の遺族は現地へは来ず、空港で真梨子さんを迎えたそうです。
救援者費用が適用されるケース③生死不明
利用した航空機や船舶による事故や、山で遭難して生死不明となった場合にこの保険が適用されます。救援者費用が支払われるのは、捜索中もしくは救援活動中に限られるので、安否が確認されてからの渡航は適用外となるのがポイントです。
長期旅行者向けの保険もある
“クレジットカード付帯”という、旅費をクレジットカードで支払った場合に、自動的に保険が適用されるようになる登録をすることも可能です。各カード会社から登録ができ、頻繁に旅行に行かれる方や長期で旅行に行く方に人気なようです。
いつ何処で何が起きるか分かりませんから、保険を利用するに越したことはありません。内容も理解し、安心して旅行が出来るようにしておく事も大切です。
エクアドル哲夫の名言のまとめ
エクアドル哲夫がtweetした名言をご紹介!前述したように、“意識の高い”少し鼻につく様な言い方で投稿しており、見る人に様々な感情を持たせたエクアドル哲夫の投稿ですが、的を射る内容もありました。
エクアドル哲夫の名言①常識を疑え
エクアドル哲夫の名言の中で一番有名なtweetがこちら。エクアドル哲夫の事件は、「“治安が悪いから夜は出歩かない方が良い”という“常識”を疑った結果」と言われた事もあり、群を抜いて人々に知れ渡りました。
事件の前にtweetした彼の名言は、「結婚式の誓いの言葉を、外国人の神父はなぜカタコトで喋るのか?」と疑問を持った事に始まります。
「自分は英語が堪能だから、ネイティブ同様に発音できる」と続くtweetに、見た人はイラっとした様子。しかし、確かに現地の行動の危険性を顧みていれば、事件に遭う可能性は減っていたかもしれませんね。
エクアドル哲夫の名言②海外旅行には目的がなければ行く必要がない
大金が必要となる海外旅行に、目的意識が無いのに赴く必要性は無い、と意識の高さをアピールした言葉。自分の過去の海外旅行歴を語りつつ「海外旅行はお手の物」と発言が続き、見た人の印象に残りました。
しかしエクアドル哲夫の事件後は、「あの自信は何だったのか」「ケツを晒しに行ったのか」などと誹謗中傷を受ける結果となります。
エクアドル哲夫の名言③俺なら撃つけどね(笑)
刑事もののドラマや映画で度々目にする、「動くと撃つぞ!」というセリフに対して彼が持った感想が、「俺なら撃つ」というものでした。足を撃てば命の危険に陥る可能性も少なく、自分が確実に優位に立てるではないか、と続きます。
日本人なら、拳銃を扱う事自体なかなか考えられないのではないでしょうか?「撃つ」と言い切った彼の考えは、海外で生活した経験からくるものかもしれません。
エクアドル哲夫の名言④結婚の順番
結婚する年齢は人様々ですが、結婚する年齢に関してエクアドル哲夫が語ったtweetもありました。エクアドル哲夫によると、人が結婚する順番は「①駄目な奴ら ②出来ちゃった婚 ③普通の人 ④事情を抱えた人」なのだとか。
ちなみにこの中では、エクアドル哲夫自身は「③普通の人」に属するようです。統計がない以上言い切る事は出来ませんが、このエクアドル哲夫の持論、皆様はどう考えられますか?
エクアドル哲夫の名言⑤「もう二度と行かん」
居住していた石川県金沢市にある飲食店を訪れ、会計を間違えられたところから話は始まります。店員が間違えたにも関わらず、店側は「彼が会計を誤魔化そうとした」と主張し、揉める事態に…。