イワシクジラってどんなクジラ?
日本ではあまり馴染みのない「イワシクジラ」ですが、特徴的な体と絶品な味わいで、今も世界中の多くの人を虜にしています。この項目では、イワシクジラの魅力と、その生態をご紹介いたします。
クジラという生き物について
クジラとは、クジラ目に属する大型の水生哺乳類で、ヒゲクジラ類とハクジラ類に分類されます。イワシクジラは筋状に隆起している部分(キール)があり、背骨が浮き上がっているように見えるのが特徴です。
3番目に大きなクジラ
シロナガスクジラ、ナガスクジラに次いで3番目に大きいクジラとして名高いことでも知られています。「イワシ」の名は、「イワシの群れとよく一緒にいる」「このクジラが見られるとイワシが捕れる機会が増える」ということが由来と言われています。
絶滅危惧種に指定されている
2001年、ついにIUCNから「絶滅危惧種」に認定され、レッドリストに名を連ねることとなりました。「今すぐには絶滅しないまでも、捕鯨を続ける限り絶滅するであろう」と公言されています。
イワシクジラの基礎知識
英名では「sei whale」の名で親しまれるイワシクジラは、絶命危惧種とされている今でも世界中の海に生息しています。人間を襲うことはあまりなく、ホエールウォッチングの対象ともされています。
分類
具体的な分類としてはクジラ目ナガスクジラ科に属する大型のクジラで、学名では「Balaenoptera borealis」と書き、「北にいるナガスクジラ属」と言う意味合いで世界各国で呼ばれています。
生息地と分布
主な生息地はインド洋南部・大西洋・太平洋などの海域で、あたたかい海を棲み家にしています。いつも2~3頭の集団でまとまって行動し、小魚の群れとともに泳いでいることがよく確認されています。