クジラ肉を食せるのは、クジラを解明する「調査捕鯨」に関係します。国際捕鯨取締条約において、「調査を目的として捕獲したクジラは可能な限り加工して利用する」ことが定められているため、捕鯨の副産物としてクジラ肉が市場に出回ることとなります。
クジラ肉を扱うお店
意外にもクジラ肉は、日本全国の鮮魚店・デパート・スーパー・飲食店など様々な場所で取り扱われています。築地市場にも度々出回っており、インターネットが発達した現代では、ネット販売サイトにて、クジラ肉を通販することが可能です。
クジラ肉の活用
クジラはたいへん美味で、幅広いメニューが楽しまれています。学校給食の献立に姿を見せていたことで知られており、食文化を継承する目的で、山口県の一部の小学校では、給食メニューにクジラ肉が再登場しています。
イワシクジラの料理
イワシクジラの肉は、クジラ肉の中でもとても味わい深く、ベーコンなどでとても人気があります。ジビエの野性味とトロのしっとりとした甘みが合わさったような独特の旨みがあり、鮮やかな赤色をしています。
イワシクジラの代表的な調理法
クジラ肉は、幅広い調理が出来る食用肉です。「竜田揚げ」などのフライのほか、ステーキ、鍋料理が知名度が高いです。クジラ肉と水菜を使った「はりはり鍋」は、近畿地方の郷土料理で、山椒や唐辛子でシンプルに頂きます。
イワシクジラの味
イワシクジラの肉は、甘みのある脂の旨みがギュッと凝縮され、肉本来の濃い味を堪能することができます。しっかりとした肉質で、食べごたえのある弾力性のある肉です。噛めば噛むほど甘味と旨みが口いっぱいに広がり、一度食べるとクセになる味わいです。
イワシクジラの栄養など
クジラ肉は非常に高たんぱくです。脂質が少なく低カロリーでコレステロールが少ないので、ダイエット中の方にもおすすめ。イワシクジラの肉は、血液をサラサラにする成分にも富んでいるので、健康食に興味がある方にも注目されています。
クジラ肉のおすすめレシピ
その昔、学校給食でも出されていたように、クジラ肉はご家庭でも問題なく調理可能なお肉です。ここでは、ご家庭でできるクジラ肉料理のレシピを列挙します。冷凍物は半解凍で切ることを推奨します。
クジラの竜田揚げ
【作り方】1:クジラ肉は3ミリ程度に切っておきます。2:ビニール袋を用意し、クジラ肉・醤油・酒・にんにく・しょうが汁を加え、30分以上冷蔵庫で寝かせます。3:片栗粉をクジラ肉によくまぶします。4:多めの油で揚げ焼きにすれば完成です。(引用:クックパッド)
クジラの漬けステーキ
【作り方】1:クジラ肉を食べやすい大きさにカットします。2:醤油・みりん・にんにく・しょうがを調合した調味液に、クジラ肉を40分程度漬け込みます。3:クジラ肉の両面を弱火~中火でじっくり焼き上げます。
(引用:クックパッド)
クジラのはりはり鍋
【作り方】1:クジラ肉を、なるべく薄くカットします。2:水菜を好きな大きさに切り分けます。エノキダケやお豆腐もお好みで用意します。3:クジラ肉をさっと湯通しします。4:出汁を鍋に入れ、しっかりと火を通します。
(引用:クックパッド)
イワシクジラの大きさを実感しよう
クジラの大きさは、人間の感覚だとあまりにも大きすぎるため、数字を並べられてもピンと来ない方が多いかと思います。イワシクジラを身の回りのものに例えると、どのくらいの大きさかご説明します。
体長17メートルってどのくらい?
クジラの中でも比較的大きなイワシクジラ。バスの一般的な長さは約12メートルなので、小さめのオスでもかなり大きいことが分かります。メスはさらに大きく、約17メートル。ビルの4階が約17メートルと言われています。体が大きくなった理由としては、外敵から身を守るため、海を長く旅するためと言う説があります。
体重16トンってどのくらい?
現実味がない16トンという数字。動物で換算すると、サイの体重が約2トンなので、サイ8匹分と考えるの良いでしょう。もっと簡単に例えると、1トンは1000キログラム。50キロの成人女性50000人分の体重です。
口を開くと3メートル?
口の大きさは約3メートルと言われており、もので例えると、バスケットのゴールの高さが約3メートルでこれに相当します。この大きな口で「スキム・フィーディング」という手法で食事をします。
他のナガスクジラ科の仲間
イワシクジラが属しているナガスクジラ科は、誰もが知っている有名なクジラが多く属しています。今回は代表的な3種を挙げていきますが、このほかにもたくさんのナガスクジラ科の仲間がいます。
シロナガスクジラ
シロナガスクジラは、今現在、世界中にいる動物の中で最も大きいと言われています。一番大きいもので34メートルにも及び、江戸時代に「長須鯨」と呼ばれ、2018年に、神奈川県由比ヶ浜に打ち上げられたことでも話題になりました。
ミンククジラ
ミンククジラは、イワシクジラと同じく、イワシやサンマなどの群れをなす小魚を捕食しますイタチのミンクとは関係がなく、ノルウェー人のマインケ(Meincke)がこのクジラをシロナガスクジラを取り間違え、仲間達に皮肉られたことが命名の由来です。
カツオクジラ
カツオクジラは、カツオとともに泳ぐ習性があり、カツオの名産地・土佐湾では、カツオクジラがカツオの群れを囲んで「バブルネットフィーディング」という、泡を使用した漁をしている姿が確認されています。
イワシクジラは身近なクジラ
イワシクジラは意外と身近なクジラと言えます。航海が満足にできなかった時代には、大切な栄養源として多くの人々の生活を支えてきました。是非、この記事でイワシクジラ興味を持っていただければと思います。