アオギスは絶滅危惧種!その生態や釣り方を徹底解説します!

アオギスはキスの仲間です。見た目はシロギスによく似ていて、間違われることもしばしばあります。ですが現在は数が少なく、絶滅危惧種として指定されています。この記事では絶滅危惧種であるアオギスの特徴や料理、釣りについて紹介します。

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夏はキャンプ、釣りはオールシーズン楽しんでいます!釣れる魚はなんでも好きです。食べるのも含め。
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アオギスとは

この魚は汽水域や干潟に棲み、かつて、東京湾では釣りの対象魚として人気でした。有名なのは東京湾の脚立釣りで、浮世絵にも描かれています。東京湾を北限に、関西や九州の干潟に生息していましたが、高度経済成長により、数が激減しました。

アオギスとはキスの仲間

名前に「アオ」とついているように、普通のシロギスと違い全体的に青みがかっているのが特徴です。日本だけでなく、アジアにも分布しているようですが、ほぼほぼ日本の固有種とも言えます。形も他のキスと非常に似ているので、見分ける際に注意が必要です。

アオギスの外国名

外国での呼び名は、「Sillago」「Small scale whiting」「Bay whithing」と呼ばれています。「Sillago」や「whiting」はキス類のことを指しています。「Small scale whiting」は他のキスの種類に比べ、鱗が小さいことから名づけられています。

アオギスの学名

学名は、「Sillago parvisquamis」と名付けられています。1861年に神奈川県のアオギスを標本に用いて、テオドール・ギル氏が学術書の中で記載したことによります。分類はスズキ目キス科のキス属に属していて、種がアオギスということになります。

アオギスの形態

キスの仲間なので当然ともいえますが、他の種類のキスと体型がすごくそっくりです。ただ、他の種類と違うのは若干細長いことが特徴に挙げられます。中型の魚で、特に日本でメジャーなシロギスと見間違えられることがあります。

アオギスは中型の魚

アジやイワシと同じく、日本で見かけられる魚として標準的な大きさの魚です。シロギスは大きくても30cmを超えるくらいの大きさなのに対して、大きいものだと全長50cmほどまで成長します。

アオギスとシロギス

両種は非常に似通ったところが多くあります。形も似ているので、釣りや魚に詳しくなければ見分けるのは難しいかもしれません。ですが、シロギスは美しいピンクや紫がかったパールのような白っぽい色をしているのに対して、アオギスは全体が青っぽい色をしています。

さらに、両種の決定的な違いとして、生息域の違いが挙げられます。砂底を好むという点では同じですが、通常、砂浜で生息するシロギスに対して、河川の流入する汽水域ともいえる干潟に棲みかにしています。

アオギスの分布

かつて、東京湾を北限として、それよりも南の地域全域の河口や干潟に分布していました。ですが、水質の汚染や生息域である干潟の減少などにより、日本でも見かけることが難しくなってきました。その希少さを紹介します。

アオギスは絶滅危惧種

今日、日本では日常的に見かけることがなくなってしまい、水産庁のレッドデータブックや環境省のレッドリストに絶滅危惧種として登録されています。このまま二度と目にすることができなくなるのを防ぐために、飼育や保存の活動も行われています。

以前、生息が確認されている地域で採捕された個体を、アオギスが棲めなくなった時よりきれいになった東京湾に放流する計画もありましたが、東京湾にいたものと違うDNAを持っている可能性があったため、この計画は中止されました。

アオギスは九州で見かけることができる

唯一目にすることができるのは、九州の豊前海と呼ばれる海で、福岡から大分にかけての沿岸部の地域になります。豊前海は大きい干潟があり、生息条件に適しています。特に大分県側の干潟で見かけることができます。

アオギスはかつて東京湾に生息していた

東京湾にも富津岬や三番瀬といった干潟がありますが、近年の調査から現在では個体が確認されていません。このことから、東京湾では絶滅したのではないかと言われています。埋め立てや水質汚染が影響して干潟が少なくなってしまったので、河川が流入している干潟という生息条件に適さなくなってしまい、姿を消してしまいました。

アオギスの生態

生息域が狭まり、数が少なくなっている魚類ですが、種の保存のための調査や飼育、古くからの文献によって研究が進められており、生態がほぼ明らかにされています。ここでは生息するための条件や、繁殖時期などを紹介します。

アオギスは浅瀬に生息している

アオギスは水深30mよりも浅い場所の河口など、特に河川の流入してできる干潟に生息しています。砂底を好み、寒い時期は深場に移動し、暖かくなってくると浅い沿岸部に寄ってきます。河を遡ることもあり、カワギスと呼ばれることもあります。

アオギスは春から夏にかけて繁殖する

採捕や飼育による研究によって、春から夏にかけて繁殖することが分かっています。時期はおよそ5月~7月といわれています。ピークは6月で、夜間に産卵します。飼育された個体では夜の8時~10時に産卵することが報告されています。

アオギスは甲殻類がエサ

他のキス類と同じく砂底の生き物をエサにします。砂に隠れている小さいエビやアミなどの甲殻類、ゴカイなどの多毛類を探し捕食します。そのため、中層を回遊せずに主に低層を泳ぎ回る習性があります。

アオギスの釣り方について

シロギスと似通った生態を持つ魚ですので、釣り方や使うエサなどはシロギスを釣るときとほとんど同じです。生息数が減少している現在、専門に狙って釣りをするのはほぼ不可能です。ですが、釣り人にとって一度は耳にしたことのある、ならではの釣り方がありました。

アオギスはシロギスと間違われることが多い

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