アオギスは絶滅危惧種!その生態や釣り方を徹底解説します!

両種は非常に似通ったところが多くあります。形も似ているので、釣りや魚に詳しくなければ見分けるのは難しいかもしれません。ですが、シロギスは美しいピンクや紫がかったパールのような白っぽい色をしているのに対して、アオギスは全体が青っぽい色をしています。

さらに、両種の決定的な違いとして、生息域の違いが挙げられます。砂底を好むという点では同じですが、通常、砂浜で生息するシロギスに対して、河川の流入する汽水域ともいえる干潟に棲みかにしています。

アオギスの分布

かつて、東京湾を北限として、それよりも南の地域全域の河口や干潟に分布していました。ですが、水質の汚染や生息域である干潟の減少などにより、日本でも見かけることが難しくなってきました。その希少さを紹介します。

アオギスは絶滅危惧種

今日、日本では日常的に見かけることがなくなってしまい、水産庁のレッドデータブックや環境省のレッドリストに絶滅危惧種として登録されています。このまま二度と目にすることができなくなるのを防ぐために、飼育や保存の活動も行われています。

以前、生息が確認されている地域で採捕された個体を、アオギスが棲めなくなった時よりきれいになった東京湾に放流する計画もありましたが、東京湾にいたものと違うDNAを持っている可能性があったため、この計画は中止されました。

アオギスは九州で見かけることができる

唯一目にすることができるのは、九州の豊前海と呼ばれる海で、福岡から大分にかけての沿岸部の地域になります。豊前海は大きい干潟があり、生息条件に適しています。特に大分県側の干潟で見かけることができます。

アオギスはかつて東京湾に生息していた

東京湾にも富津岬や三番瀬といった干潟がありますが、近年の調査から現在では個体が確認されていません。このことから、東京湾では絶滅したのではないかと言われています。埋め立てや水質汚染が影響して干潟が少なくなってしまったので、河川が流入している干潟という生息条件に適さなくなってしまい、姿を消してしまいました。

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