クロアナゴの生態と特徴と生息地
東京湾に住むモンスターとはどのようなものなのか
クロアナゴは、主に日本、朝鮮半島、台湾の沿岸等の太平洋北西部に分布し、海底を生息地とするアナゴ科アナゴ族の魚です。特徴として大きさが皆さんが知っているアナゴと比べて桁違いに大きい!体長は1mオーバーが普通で、大きいもので1.4mにも達するそうです。
東京湾のモンスターと呼ばれる魚が本当に美味しいの?
知られざるクロアナゴの味に迫る
そんなモンスターと呼ばれるような生物が本当に美味しいの?と思われるかも知れませんが、ご安心を!しっかりと調理すれば一般的なアナゴと同じように上品で味わい深い料理が楽しめるのです。今回はクロアナゴの釣り方や美味しい調理法を紹介していこうかと!食用アナゴとしてはマアナゴが有名ですが、クロアナゴも皆さんが知っているアナゴに引けを取らないレベルに美味とされ、特に東京湾ではクロアナゴ釣りに特化した船が出されるほど人気!また、漁であまり捕獲されるような魚ではないので、流通量は少なく鮮魚店では中々出されることがない、まさにレアモノといっても過言ではない珍魚です。
クロアナゴは東京湾のどこで釣る?釣り場所のススメ
クロアナゴは船に乗って狙うのがオススメです
釣り時期は春から冬までオールシーズン!どの季節でも釣ることができるのは嬉しいですね。クロアナゴ釣りは船に乗って釣るのが主流です。岸からも狙うことができるそうですが、船上から狙ったほうが釣れる確率がグッと上がります。東京湾はクロアナゴ釣りの聖地とも呼ばれており、クロアナゴ専門の乗合船を利用すればほぼ確実に釣ることができるでしょう。とはいえ、クロアナゴは普通のアナゴと比べても東京湾に住むモンスターと呼ばれるほど巨大な生物です。クロアナゴを釣り上げるにはどのような攻略法が良いのか、今からご紹介します!
タックルはできる限り強いものを!
クロアナゴを釣るなら巨大なものを釣りたいですよね。クロアナゴの推奨タックルはPE6号から8号程度、リーダーは100ポンド以上、ロッドとリールはそれを扱えるものとのことです。ここまで来ると素人には扱いづらいものがありますが、このレベルまで用意しなくてもPE3号程度、リーダーは50ポンドでも釣り上げることが可能です。クロアナゴにパワー負けしないタックルを用意するのが不安な方は、クロアナゴ専門の乗合船にてプロが厳選したタックルをレンタルすることができます。是非とも利用しましょう!また、荒れた海や強風の日は重め(おおよそ20号前後)のシンカーを付けたダウンショットリグを使用することでタナ・アタリが取りやすくなるそうです。
クロアナゴのオススメなエサの仕掛け方とは
エサはイカがオススメ!
クロアナゴの釣り方で一般的なのはエサのぶっ込み釣りです。エサは身餌ならなんでもOK(イワシなどの小魚でも可)なのですが、イカが一番ハリ持ちが良く釣りやすいと言われています。メタルジグにイカを取り付けるだけでも食らいついてきます。乗合船を利用する場合はプロのアドバイスに従って、その時々に適したエサを教えてもらい、使用しましょう。ひとりの場合にはイカの切り身を持っていくことをオススメします。また、エサはこまめに変えるより、じっと待つ方が釣れる確率が上昇します。ただ、海底にはクロアナゴ以外の生物もエサに群がってくるので、少しだけ浮かせましょう。
いざ!東京湾のモンスターを釣り上げよう!釣り方のススメ
クロアナゴ釣りに適した時間帯とは?
クロアナゴ釣りにベストな時合いは20時~22時。この時間帯に決行しましょう!釣り方はいたって簡単で、仕掛けを海底付近(大体水深20〜30メートル)に落として漂わせるだけ!だいたい2時間ほどの時合いで何度もアタリが来るはずです。この際、必ずアタリを取って合わせましょう。遅れると基礎石に潜られてクロアナゴを逃がすこととなります。また針を飲まれるのもアウト。釣りの際、針は軸が長い針(最低5センチ)を使うか、マグロ用の針を使いましょう。
クロアナゴ釣りの注意点を確認しよう
流れの速さには気をつけて!
また、大潮で流れが速めのときは釣りのコンディションは悪いと言います。それは何故かと言うと、流れが強い時はクロアナゴは住処にひきこもってなかなか姿を現さないのだとか。流れは緩いほうが釣れやすいです。流れが速めのときは「ドロッパーズ・ループノット」という名のリグを使うのがオススメです。重りは大体20号がベストだそうですよ。クロアナゴが仕掛けに食らいついたら力の限りフルパワーで引き上げましょう!相手はモンスターです。釣り上げた際は釣り場でクロアナゴの後頭部を中骨を切り落とし、活きたまま締めましょう。この準備をすることで後々鮮度に差が生まれますよ。
クロアナゴを捌く前の準備をしよう!
下準備をするかしないかで味に差が生まれてしまいますよ
クロアナゴを無事釣り上げたら、次は調理です。捌き方は皆さんもご存知のマアナゴと同じですが、クロアナゴは、他のアナゴと比べてヌメリの量が遥かに多く、身も水っぽいです。そのため、その柔らかさ故に丁寧に捌かないと中骨に身が残ってしまいます。この注意点を念頭に置いたうえで、調理を進めていきましょう。持ち帰って調理する際、捌く前の下準備として、たわし等でしっかりヌメリを洗い流しましょう。捕獲したクロアナゴが生臭いのはこのヌメリに原因があることが多く、クロアナゴの身自体に生臭さがあるということはほとんどありません。この作業を怠ると味に大きな影響が出てしまうので注意です。