ウレタンコートとは?
これは釣り具の色などをできるだけ長く守ってくれる保護剤です。ウレタン樹脂という成分で出来ているので、これを使えば表面に厚い皮膜ができ、傷や塗装の剥がれを防いでくれます。さらに他の保護剤に比べて価格も安い為、初心者の方には使いやすく人気の商品です。
ウレタンコートは塗装剤の一つ
世の中には数多くの塗装剤が存在しています。自動車のボディに使うものや、木や発砲スチロールに使うものなど用途は様々ですが、その目的は物を保護するという所にあります。釣り具の表面を覆って守ってくれるものなので、ウレタン液は塗装剤の1つに分類されます。
ウレタンコートは釣り具を保護する役割を持つ
ウレタン液の効果は、釣り具を傷や色の剥がれから前もって守ってくれる事にあります。何度か使うたびに傷が付く事もありますが、それをすることで釣り道具の耐久性は大きく変わります。特に釣りの仕掛けは色で魚を引き寄せる効果がある為、剥がれては大変です。
ウレタンコートは市販品にも自作品にも使うことができる
釣り人の中には釣り具に好きな色を塗ったりキラキラと輝かせたりして自作している方もいます。そういった方にもウレタン液はとても優秀な商品です。売り物でも手作りでも、問題なく使用できるので安心です。
ウレタンコートの種類
一液、二液、スプレー缶タイプの3つが主な種類です。それぞれに手間や作業時間などの特徴や道具を使うなどの使い方が違うので、メリット・デメリットを知り、自分に合ったものを買いましょう。
ウレタンコートの種類①一液ウレタンコート
これは、容器の中に釣り具を直接入れ、液体をまんべんなくつけるもので、これを「どぶ漬け」方法と言います。蓋をあけてからすぐに取りかかれる事や、浸すだけという簡単な作業で、手間も道具も必要なく、短い時間で済むので一度にたくさんの加工ができるのがメリットと言えます。
一方で、一液ウレタンのデメリットは日もちの悪さです。一度蓋をあけてから徐々に樹脂が固まっていき、さらっとした液体からドロっとしたものに変化します。さらに色も透明から黄色に変色する為、注意が必要です。また、うすめ液を使ってウレタン樹脂の硬化を抑える事が出来ますが、別途準備が必要です。
ウレタンコートの種類②二液ウレタンコート
これは、二液と硬化剤の2つの液体を合成して1つのウレタン液を作れるというものです。それぞれ別々の容器に入っており、作りたい時に必要な量だけ作る事ができるので無駄がありません。その為、まるまる浸す方法と違って長持ちする事や、変色する事も無く綺麗に仕上がる事がメリットと言えます。
デメリットは、そのまま浸す事ができない為、樹脂を塗る道具が別途必要となります。例えば、エアブラシ、スプレーガンを使用する事で綺麗に塗れますがそれらは価格が高くコストがかかります。その他、少し安めの刷毛がありますが、いわゆるムラが出来やすく仕上がりに注意が必要です。
ウレタンコートの種類②スプレータイプ
これは液がスプレー缶の中に入っており、吹きかけて釣り具を塗装するタイプです。どぶ漬けと変わらず蓋を開けた後はすぐに使用でき、残ったものは長く保存しておく事が出来ます。また、スプレータイプは使用の際の液体の無駄が少ない為、1つしかコーティングしたくない場合など使い勝手が良いのがメリットと言えます。
デメリットは他の2つの種類と違い、スプレー缶タイプなので、一回の吹きつけで厚みのある皮膜を作り出すことが出来ません。そのため、何度も重ね塗りをする必要があり、その分手間と時間がかかってしまいます。
ウレタンコートの使い方
続いて、上手に加工する方法をご紹介します。お気に入りの釣り道具を綺麗に仕上げるためには、基本的な塗装手順をしっかりと学び、その塗装の種類や、その際に気を付ける事などを知ることが重要です。
基本手順
まずは「削る」作業を行います。これは釣り具のおもてを紙やすりなどで削っていき、凹凸を平らにする事でムラを失くし上手に加工することができます。次に「脱脂」と呼ばれる作業で、削る作業をしたルアーなどの釣り具をシンナー、あるいはうすめ液を使って丁寧にふきとります。これは表面に付いたゴミや余分な油を取るために必要です。
ここまで下準備をして、次に「塗る」作業に入ります。作業は吹きつけか、どぶ漬けか、刷毛で塗るのうち、どれか1つで行います。最後に、加工した釣り具を十分に乾かします。まだ乾いていないうちに触れば、コーティングに指紋がついてしまうので注意が必要です。
塗装の種類
どぶ漬け(一液ウレタン液)
これは容器の中にそのままルアーを中に浸す方法です。下準備としてあらかじめルアーの針などの付属品を外し、紐やS字フックなどを付けておく必要があります。全体に液体が漬けられれば、長く浸している必要はありませんので、すぐに乾燥させます。
吹きつけ(二液ウレタン・スプレー液)
これは二液、スプレータイプの液体をエアブラシ、またはスプレー缶をそのまま吹き付ける方法です。あらかじめルアーから針などの付属品を取り除いた後、ペンチなどルアーのフックを挟める道具を使いルアーを固定して、満遍なく吹きかけていきます。
刷毛塗り(二液ウレタン液)
これは二液を使用する際、刷毛や筆などを使用し塗装する方法です。他の方法と同じように、ルアーから針などの付属品を取り、ルアーを持ちます。刷毛に適量の液体をつけて丁寧に塗っていきます。
ウレタンコートの注意点
まるまる浸すことによって一回の作業で十分に厚みのあるコーティングが出来ますが、重ね塗りすると更に効果がまします。その際は、十分に乾燥させなければムラが出来てしまうので注意が必要です。吹き付けでの方法は塗装の際、吹き付けたウレタン液を吸い込まないように注意しましょう。
換気の良い場所で、マスクを着用しながら行うなど、工夫が必要です。刷毛塗りでの方法はムラが出来やすい為、ウレタン樹脂の量やその厚みに注意が必要です。また、ぷつぷつとした泡や刷毛の毛がつかないようにする必要があります。
ウレタンコートのおすすめ10選をご紹介!
今までの内容で、タイプや加工方法がわかっても、実際に買うとなるとどの商品を買ったら良いのか悩むところです。ウレタン液にはそれぞれおすすめポイントがあり、商品の数だけ魅力があります。ここでは少しでも初心者の方が選びやすいように、おすすめの10選をご紹介します。
ウレタンコートのおすすめ10選①オフィスアクセル
「アクセルMJ-200ml」をご紹介します。内容量200mlが比較的高さのある容器に入っていて、どぶ漬けに適した商品です。価格はアマゾンで1200円から2000円程度で購入できます。(2019年2月15日現在)
オフィスアクセル-MJ-200mlの特徴
LR+をもとにして高い撥水効果のあるシリコン剤が入っているので、抜群の水弾きと防汚効果が期待できます。釣り具をまるまる浸して綺麗に加工する事で、十分な皮膜もでき、キレのあるアクションが期待できる人気商品です。
オフィスアクセル-MJ-200mlの魅力
透き通るような透明度で、気泡が入りにくいのも魅力の商品です。一度の塗装でも皮膜の厚さがしっかりとできるので、初心者の方に使いやすい商品です。初めてどぶ漬けに挑戦しようと思っている方には、ぜひこちらをおすすめします。
ウレタンコートのおすすめ10選②ウレタンフィニッシャーEX
続いて「フィニッシャーEX 130ml」をご紹介します。内容量130mlでノントルエンタイプ、UVカット剤が配合されています。価格はアマゾンで700円~1400円程で買う事ができ、比較的コスパが良い商品です。(2019年2月15日現在)
ウレタンフィッシャーEX130mlの特徴
塗装の仕上がりがとても強靭で透明度も高い商品です。まるまる浸す方法が初めてという方でも簡単に綺麗に加工が出来ます。また、内容量が130mlで程よく、販売価格もさほど高くないので手軽に挑戦できます。
ウレタンフィッシャーEX130mlの魅力
粘り気の少ない水のようにさらっとした液体なのが魅力的です。余分なウレタン液が落ちていくので、キレが非常に良く、重ね塗りしやすいタイプなので、好きな皮膜の厚さに調整できるので勝手が良いです。
ウレタンコートのおすすめ10選③オフィスアクセルLR
続いて、オフィスから「LR+ 100ml」をご紹介します。内容量は100mlでノントルエンタイプ、強い塗膜と色止め効果が期待できます。価格はアマゾンで800円から1300円で購入できます。(2015年2月15日現在)
LR₊100mlの特徴
一液ウレタン液ですが、まるまる浸す方法とスプレーとして吹きかけて使う方法があります。また、トルエン・キシレンと呼ばれる成分を使用していないので安全性も高く、さらにベーシックタイプと呼ばれる商品なので、こちらを愛用されている方も多いです。