ガソリンストーブとは?
キャンプや登山には必需品として使用するガソリンストーブ。料理の幅を広げたりするにも役立つツールとして有名ですが、どういったものなのか知らない人も多いでしょう。まずはどういったものなのかを触れていきましょう。
このツールの特徴としては、低温の環境下でも安定した火力を提供してくれること、そして、ガスと比較すると燃料が安くまた、使用後にボンベを持ち歩く必要がないという特徴を持っている。キャンプなどのアウトドアにはもってこいの機能を有しているというわけだ。
ガソリンストーブの特徴と魅力
初心者キャンパーさんにもアイテムの概要については把握することはできたでしょう。ではここまで多くの人に愛用されているガソリンストーブの魅力や特徴はどんなところにあるのでしょうか。メインとなる魅力や魅了してやまない特徴を紹介していきましょう。
ガソリンストーブは火力が強いから料理も短時間できる
このアイテムの最大の特徴として、火力が強い点があります。ガスを燃料にするタイプと比較するとガソリンの方が非常に火力が大きいので、製品にもよりますが火力の安定感と高火力で言えば、このガソリンタイプの方が格上になるのです。
そして、この高火力は調理の際にもかなり役に立ってくるポイントになる。桜花力であればあるほど、もちろんお湯を沸かしたりなどの時間も短くすることができる。調理の快適度も上がり、時短をもたらしてくれるというわけです。
ガソリンストーブは寒冷地でも安定した火力
寒冷地でも使用できる点も大きな特徴です。これは燃料の特性に影響します。ガスストーブの場合、ガスなので軽量ですが寒冷地などの寒い場所では気体が冷えてしまって火力が低くなることが多々あるのです。
しかし、ガソリンストーブの場合だとこの寒さの影響を受けないことが特徴としてあります。燃料が周囲の寒さによって影響を受けないので、寒冷地でも高火力を安定して出すことができるのです。上記の高火力と合わせせて、より調理を快適にしてくれることでしょう。
分離型のガソリンストーブは安定感抜群
こちらはガスストーブにも共通していえることですが、分離型の方がより安定感が高いです。分離型と直結型の二つがありますが、直結型はガス缶やガソリン感が直接ゴトクや台座部分とつながっています。そのため構造的にも重心が上にあり安定感が低いです。
しかし、分離型となれば燃料は離れたところに繋がっているため、台座部分の重心は低く安定感があるのです。また、複数人用の鍋などを乗せる場合、重心の高い直結型だとその分安定感も崩れます。しかし、分離型であれば大きな鍋を乗せてもしっかりとしているので安定感があるのです。
ガソリンストーブの燃料は調達も保管も簡単
調達と保管が楽な点も大きな魅力です。ガス缶の場合、専用のアウトドア専門店などで購入する場合があります。一部の製品では家庭用のガスボンベ缶を使用できるものありますが、こちらもコンビニなどで手に入れられるようにあったのは最近のことです。
しかし、ガソリンであれば一部ガソリンスタンドやホームセンターであれば必ず売っているものであります。簡単に手に入れられるというわけです。また、保管方法は日に当たらない涼しい場所で、かつ地面に置かずに保存という条件を満たせばいいだけで2年から3年はもちます。お手軽に保管できる点は非常に大きなメリットです。
ガソリンストーブのちょっとしたデメリット
ここまでは大きな魅力や特徴、メリットを消化してきましたが、良いところばかりではありません。もちろん場合によってはガスストーブの方が使いやすいケースは、人によってはスタイルに合わないことも考えられるので、しっかりとデメリットも把握しておきましょう。
着火する前に事前準備が必要
使用方法として着火うする前には事前準備が必要となります。そのひと手間がプレヒートと呼ばれるものです。燃料であるガソリンはもともとは液体です。これ燃やして火をつけるには気化させる必要があります。そのために必要な手段がプレヒートと呼ばれる、予熱用燃料を燃やしてガソリン缶を加熱することです。
この加熱により気化を促し、最終的に火を付けるという流れです。また、最近ではこの面倒な手間を省くためにぽピングだけで着火できるものも増えています。ポンピングとは、エアポンプで管内の圧力を上げて、空気とガソリンの混合気体を生成することを言います。
ガス管の様にスイッチをひねってすぐに着火とならない分、点火前にひと手間あるので事前準備は必要となります。しかし、内容としては難しくないので扱いが難しいわけではありません。
火力調整がちょっと難しい
デメリットの中には取り扱いがシビアのため火力調整が難しいことが挙げられます。そもそも点火操作が面倒なアイテムですが、火力調整もガスストーブに比べて難しいのがポイントとして挙げられます。しかし、こちらは何度は使用していればほとんどの人が抵抗なく使用できる程度です。
定期的にメンテナンスが必要
次にメンテナンスです。メンテを怠るともちろん火力の低下や燃料漏れトラブルを引き起こすリスクはあります。なので各パーツのメンテナンスや清掃は欠かせないのです。ただ、こちらも方法は難しくはありません。逆に簡単メンテナンスでトラブルはほぼ回避可能なので安心して使用できます。
燃焼時の音が大きい
少し気になるポイントとしては燃焼時の音も独特で大きな音も挙げられます。ガソリンを燃焼させているので少なからず大きな音が発生するようです。そのため、夜の静かな環境下で調理をすると目立つことがありますが、こちらも使い慣れてくると気にならなくなる程度の問題です。
最近のガソリンストーブの燃料はホワイトガソリンだけじゃない
近年のストーブ事情は進化しています。先述したようにメリットだけでなくデメリットもいくつか散見させるアイテムですが、近年の開発によりさらに対応できる燃料も増え、デメリット部分を補えるような高性能なものが開発されているのです。
元々ガソリンストーブの燃料はホワイトガソリンだけだった
このアイテムの燃料はもちろんガソリンですが、なかでも対応していたものの主流がホワイトガソリンと呼ばれるものでした。ホワイトガソリンとは、通常の車などに入れるガソリンとは種類が違います。車に注ぐものは、オクタン価をより上げるために添加物を加えており、この添加物がないと車は微動だにしません。
ホワイトガソリンはその添加物が含まれていないモノを言うのです。燃料として純度が高く寒さに強いという特徴を持っているのです。以前はこの燃料のみしか対応できるものはなく、どうしても入手も限られたところでしか行えない状況でした
ホワイトガソリンの特徴、入手・保管の注意点
特徴としては純度が高いことと、それにより寒さの厳しい場所でも高火力を実現できる点です。また、強風で火が消える心配も少ないことも大きなポイントです。それに対して入手と困難さも覚えておく必要があります。入手にはアウトドア用品の専門店、あるいは限られたガソリンスタンドのみでしか扱っていないようです。。
また、保管方法としては結露の発生などに注意する必要があります。涼しい場所で火があたらないところに地面の上に置いて保管することは上記でも紹介しましたが、その他に使う分だけ容器に小分けして保存することをおすすめされています。また、容器に入れる際には満タン状態で保存するほうが結露防止になります。
最近のガソリンストーブの燃料はマルチ
近年開発されているのが、多種類の燃料に対応できるマルチ対応ガソリンストーブです。これはその名前の通り、色々な種類の燃料に対応することができるものです。レギュラーガソリンや家庭で使うことの多い灯油、ディーゼルにも対応できるものもあります。
マルチ燃料のガソリンストーブの特徴・注意点
マルチ対応のアイテムの場合、最大の特徴はどの種類の燃料も注ぐことができるので入手の容易さが挙げられます。ホームセンターであれば灯油は扱っていますし、ガソリンスタンドでの調達もよりしやすくなります。しかし注意点もあります。それが混ぜて使用することです。
もちろん、異なる燃料を混ぜて使用することは危険ですが、メンテナンスを怠っていたり、内部に残っている燃料に気づかず新たに注いでしまうと何両が混ざってしまう危険性があります。事故の原因にもなるの注意が必要です。
ガソリンストーブの選び方
それでは、アイテム選びの方法も紹介していきましょう。先述した特徴のあるガソリンストーブですが、ホワイトガソリンのみ対応のも含めて種類はかなり豊富です。その中からどういったポイントを比較して選んだほうがいいのか見ていきます。
ブランドやデザインで選ぶ
アイテム選びのポイントとしてはブランドやデザインで選ぶのもポイントです。ブランドは数多くのメーカーから開発されており、キャンプ用品で有名なメーカーから登山メーカーまで数々のアイテムがそろっています。また、デザイン性の高いものもたくさんあります。キャンプでかっこよく使いたいなどデザインで決めることも重要なポイントです。
マルチ対応で選ぶ
先述したマルチな燃料で対応したもので選ぶか、旧式ではあっても吠え愛とガソリンのみの対応のものを選ぶかでも使い勝手が変わってきます。もちろん、マルチに対応したほうが便利には見えますが、あまりガスストーブの使用頻度が高くない人は、そのつど燃料を購入し、何種類もの燃料を保管しておく必要やメンテナンスをしっかりして混ざるリスクを回避する必要も出てきます。
使いやすさで選ぶ
使用の手軽さも重要なポイントです。点火前にプレヒートが必要なものとぽピングのみで扱えるものとがありますが、より手軽さを求めるのであればポンピングタイプの方が手軽に使えることは間違いありません。逆に、プレヒートといったひと手間が楽しみともいえるのでどちらのスタイルが自分に合っているかで選ぶといいでしょう。
火力で選ぶ
火力も重要なポイントです。これはストーブの種類にもよりますが、一般的な火力は1500キロカロリーから3000キロカロリーとなります。しかし、火力が強いものの中には4000キロカロリーを持っている製品もあります。必要な火力に応じてアイテム選びを行うといいでしょう。
ガソリンストーブ主要ブランドと特徴を紹介!
魅力や選び方が分かったところで、主要なブランドも紹介していきましょう。デザイン性やブランドで統一して選びたいこともあるでしょう。各メーカーの特徴を知っておけばより商品選びの際に、自分に合ったものを選ぶことができるので特徴を紹介します。
ソト
もとは工業用バーナーを開発する新富士バーナーからアウトドアブランドを開発し、そこで作られたのがこのソトの製品です。ユーザーが必要とする炎にこだわり、火力や火の口数を考慮してシングルだけでなくツインタイプの製品も揃えたラインナップとなっています。
スノーピーク
言わずと知れた国産のアウトドアブランドからもガソリンストーブは開発されています。初心者から熟練者に至るまで幅広い層で支持されている人気の商品がラインナップしています。長く愛用できる商品を探しているのであれば、お気に入りのものが見つかるでしょう。
イーピーアイ
イギリスメーカーであるこちらの商品の特徴としては、登山家や山岳遠征隊といった本格的な使用にも耐えうる性能をもっている製品がラインナップしていることです。本格使用から初心者のお供まで、その性能をいかんなく発揮してくれること間違いなしです。
プリムス
スウェーデンの燃焼器具のブランドであるこちらのメーカーは、クッカー、シングルタイプと様々な製品を手掛けていることが特徴的です。アウトドア専用のストーブを専門で手掛けているのでその品質の高さは申し分ないものが詰め込まれています。
コールマン
アウトドアメーカーとしてもちろん見逃せないコールマンですが、ここからもストーブは売り出されています。幅広くアウトドア商品を展開しているので、ブランドで統一感を出したい人には、そのデザイン性の高さもあり、最適なブランドといえるでしょう。
MSRのガソリンストーブ4選!
詳細な商品をここからは紹介していきましょう。一つ目に紹介するのは、MSR製品からです。過酷な環境下でも信頼性の高いと評判の商品が数多くラインナップされているので特徴とスペックを含めて紹介しましょう。
MSR ドラゴンフライ 36030
一つ目紹介の商品がこちらのドラゴンフライト呼ばれる商品です。燃料はホワイトガソリン、灯油、ディーゼル対応となっている分離型でシングルタイプのストーブです。操作性が高く、つまみをひねるだけで火力操作を行えることも大きな特徴です。
大人数のアウトドアでも対応できる火力の強さと燃焼効率を考えられて設計された燃料ごとに異なるノズルのおかげで最適な高火力を実現できます。調理にも快適に使用できるでしょう。
マルチ燃料対応!燃料ごとにノズル交換で効率もアップ!
燃料がマルチに対応している点もメリットですが、それだけでなく調理に最適な燃焼効率実現のため、燃料ごとにノズルを変更できる点もありがたいポイントです。より快適に高火力を求めている人はおすすめ逸品です。
スペック・詳細
- サイズ:17.7×17.7×17.7cm
- 重さ:510g
- 最大燃焼時間:153分
- 最大火力:2192kcal/h
- 対応燃料:ホワイトガソリン、灯油、ディーゼル
MSR ウィスパーライト インターナショナル
二つ目に紹介するのはMSR製品の中でも最も象徴的な定番アイテムです。バックパッカーなどに人気が非常に高く、その小型のフォルムに反して高火力が特徴的です。最大が2772キロカロリーを実現しており、燃焼音も非常に静かです。
ゴトク部分も非常に大きいので安定して大きい鍋を置くこともできます。また、ゴトク部分に滑り止めもついているので鍋が滑る危険氏もなく、コンパクトに設計されているので持ち運びも非常に快適です。