菖蒲が浜キャンプ場とは
歴史や文化的な遺跡が多く存在し、観光地としても有名な栃木県日光市にある「菖蒲が浜キャンプ場」とはどんなキャンプ場なのでしょうか。まずは概要をご紹介いしましょう。
中禅寺湖畔唯一のキャンプ場
日光国立公園内に位置し中禅寺湖の湖畔に立地するこのキャンプ場は、周辺を豊かな自然に囲まれており都会の喧騒を忘れて安らぐにはうってつけの環境です。中禅寺湖での釣りやカヌー遊びを始め登山やトレッキングなど、自然の中でのさまざまな遊びが楽しめます。
また、世界遺産にもなっている日光の社寺や戦場ヶ原など、周辺に観光スポットがたくさんあるのもこのキャンプ場の魅力といえるでしょう。
菖蒲が浜キャンプ場の基本情報
- 所在地:栃木県日光市中宮祠2485
- 電話:0288-55-0227(管理事務所)
- 予約専用:070-4415-8872(5月~10月末まで)
- 営業期間:5月1日〜10月末
- 駐車場:約100台(第一・第二駐車場)
- チェックイン:13時(最終20時、アーリーチェックイン受付は追加で540円/人必要)
- チェックアウト:11時
- 公式HPはこちら
菖蒲が浜キャンプ場へのアクセス
- 公共交通機関:JR日光駅・東武日光駅→菖蒲遊覧船発着場(東武バスで50分)。そこから徒歩5分でキャンプ場
- 車(東北自動車道利用時):宇都宮IC→日光有料道路(清滝出口まで20分)→国道120号(25分)→キャンプ場
- 車(関越自動車道利用時):沼田IC→国道120号(1時間24分)→キャンプ場
菖蒲が浜キャンプ場の魅力
豊かな自然に囲まれた環境に立地しているにも関わらず、公共交通機関でも自家用車でもアクセスしやすい、このキャンプ場の魅力をもう少し詳しく見てみましょう。
国立公園内にあるから自然が豊か
このキャンプ場が立地する日光国立公園は、昭和9年に指定された日本で初めての国立公園です。その広さは日光市のある栃木県を中心に群馬県・福島県の3県にまたがり、総面積114,908haという広大なエリアです。
公園内には男体山・女峰山・赤薙山といった那須火山帯に属する火山が連なり、本キャンプ場のある中禅寺湖をはじめ、湯ノ湖・西ノ湖などの湖もあるなど、非常に自然が豊かなエリアとなっています。
高速のインターから近いので行きやすい
自家用車でのアクセスのしやすさもこのキャンプ場の特徴です。東北自動車道を利用した場合、宇都宮ICから日光有料道路を経由し清滝出口で降りると25分ほどで到着します。首都圏からのアクセスがよく、気軽に訪れやすい立地と言えるでしょう。
標高1269mだから夏でも涼しい
キャンプ場のある中禅寺湖は、およそ2万年前に男体山の噴火でできた湖です。4平方km以上の広さを持つ湖としては日本一標高の高い1269mの場所にあります。
7月の平均気温は最高22℃・最低15℃、8月でも最高23℃・最低16℃ととても涼しく、夏の暑い時期に避暑を兼ねて自然を楽しめる絶好のロケーションです。
菖蒲が浜キャンプ場の施設
豊かな自然が楽しめるうえ、アクセスもしやすいので「一度行ってみようか」と興味を持たれた方もおられるでしょう。そんな方のために、キャンプ場の施設をご紹介します。
テントサイト
テントサイトの予約はできません。5月1日~10月最終土曜日まで利用可能なレギュラーサイトと、ハイシーズンの7月1日〜8月31日の間のみ利用できる期間限定サイトがあります。
オートキャンプサイトではないため、車の乗り入れはできません。荷物は管理事務所でリヤカーを借りて運ぶ必要があります。車が入り込まない分、より自然に包まれた環境でキャンプを楽しむことができます。
バンガロー
バンガローの利用には予約が必要です。予約方法や料金体系は後ほど詳しくご説明いたしますが、宿泊可能な人数別建物の種類は、6人用:32棟、8人用:1棟、10人用:17棟となっています。
また、室内は土足厳禁なので注意が必要です。室内には省電力機器用のコンセントが設置されているため、スマホの充電などをすることが可能です。
共有施設
テントサイトだけでなくバンガローを選ぶこともできるため、天気の悪い日やキャンプ入門者にも利用しやすいのが魅力の本キャンプ場ですが、共有施設も充実しています。
管理事務所
キャンプ場の入り口にある管理事務所です。チェックインやチェックアウトの際の受付を行います。利用可能時間は朝8時~夜8時までで、テントサイトまで荷物を運ぶリヤカーを借りることも可能です。また、鍋や包丁などの調理器具から、毛布やシーツといった寝具のレンタルもここでできます。
売店(お風呂・シャワー)
管理事務所をぬけてキャンプ場に入ったところに売店があります。インスタントラーメンなど簡単な食料品ならここで調達可能です。奥にはシャワー付きのお風呂施設があり、1人500円で利用できます。
トイレ
売店の道をはさんで向かい側くらいにトイレがあります。しっかりと男性用と女性用に分かれており、綺麗に保たれているうえ温水便座付きなので、女性やキャンプ初心者の方にも安心です。なお、キャンプ場内にはここ1箇所しかありません。
炊事場
炊事場はキャンプ場の入り口付近に1箇所(炊事棟A)と奥にもう1箇所(炊事棟B)があります。炊事棟Aには水道16口・カマド49箇所・ゴミ捨て場・食事棟2棟が、炊事棟Bには水道16口・カマド43箇所・ゴミ捨て場、食事棟1棟が備わっています。
駐車場
第一駐車場(上の写真)と第二駐車場があり、合わせて約100台が駐車可能です。キャンプサイト内への車の乗り入れは禁止のため、前述のようにここに車を停めて荷物を運びます。
菖蒲が浜キャンプ場での過ごし方
本キャンプ場の周辺には豊富な自然と有名な観光地がたくさんあります。そんなキャンプ場での過ごし方について、いくつかのおすすめスポットを交えてご紹介します。
ハイキング①竜頭ノ滝
奥日光を代表する滝で、日光三大名瀑の一つにも数えられています。火山の噴火でできた溶岩の山を、210mにわたって流れ落ちる様子が竜に似ていたことから、この名前がつけられたと言われています。キャンプ場からは徒歩10分ほどですので、軽くハイキングがてら訪れてみてはいかがでしょう。
ハイキング②戦場ヶ原
広さが400haという広大な湿現で、以前は湖が存在していた場所です。野鳥が多く生息しており、350種類もの植物が自生するこの場所を2時間ほどかけて歩けるハイキングコースが整備されています。
湿原を見渡すことのできる絶景ポイントもいくつか設置されており、雄大な自然を体感できる場所です。キャンプ場からは徒歩で30分ほどなので、半日ほどかけてゆっくりハイキングを楽しむことができます。
中禅寺湖で水遊び
キャンプ場の目の前に広がる中禅寺湖を、豪華な遊覧船に乗って景色を楽しみながらクルーズするというのはいかがでしょう。湖は遊泳禁止のため泳いだりすることはできませんが、船の駅中禅寺を中心に湖を一周すれば、水上から自然を楽しむことができます。また、キャンプ場のある菖蒲が浜の船の駅からの乗船可能なコースもあります。
華厳の滝を見学
中禅寺湖の東側に位置する華厳の滝は、多くの滝がある日光でも最も有名です。高さ97mの岸壁から中禅寺湖の水が一気に落下するさまは壮大の一言です。
キャンプ場から車で15分ほどで行くことができますし、滝つぼ付近を間近に観ることのできる観瀑台までいけるエレベーターも設置されているので、一度見学されてみてはいかがでしょう。
温泉に行くなら早めの時間に行く
キャンプ場から車で25分ほど走ると湯元温泉にいくことができます。乳白色の単純硫黄泉で美肌効果もあるため、女性の方にもおすすめです。
日帰りで温泉を楽しめる施設もたくさんありますが、場所によって営業時間が異なります。15時くらいまでしか入浴できないところもあるため、事前に確認してから訪れることをおすすめします。
菖蒲が浜キャンプ場の売店・レンタル情報
自然を楽しめる場所や観光スポットが周辺にたくさんあることを分かっていただいたところで、もう一度キャンプ場の施設紹介に戻りたいと思います。