プラズマライターはどんなアイテム?
電気エレルギーを使い放電により着火し風にも強いので、アウトドアでの用途にも向いているというこの商品はいったいどんなアイテムなのでしょうか?この便利なアイテムの主な特徴について解説します。
オイルやガスを使わない充電式ライター
一般的なアイテムのように燃料に専用のオイルやガスを使わず充電した電気を使用します。USB経由の充電のためパソコンやモバイルバッテリーがあれば燃料を別に購入し保管しておく必要もありません。燃料補給(充電)もケーブルをつなぐだけですのでとても簡単です。
炎ではなくプラズマ放電で着火する
このアイテムは着火の際に炎を出すのではなく、充電した電気をプラズマ放電させてそのエネルギーで着火させます。そのためガスやオイルを空気中に噴射させそれに引火させて火をつけるタイプのもにに比べて風の影響を受けないのです。
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プラズマライターの仕組み
充電して蓄えた電気エネルギーを放電することによって火をつけるというこのアイテムですが、どのようなメカニズムでそれを実現させているのでしょうか。その仕組みについてもう少し詳しく解説します。
圧電素子で高電圧を発生させる
充電された電気の電圧はたかだか5V程度ですので、その状態では放電するほどのエネルギーはありません。そこで圧電素子を使用します。この部品はライターの着火ボタンなど外から力が加わると電気を発生する特性がありそれを利用し高い電圧を発生させます。
高電圧を電極から放電させる
この部品には電極板が取り付けられておりそれらが着火部である電気を放電する電極につながっています。そのためここで発生した高電圧は電極板から着火部の電極に伝わっていきそこで放電が発生するのです。
プラズマライターのメリットとデメリット
このアイテムの特徴や仕組みについてはお分りいただけたかと思います。一見いいことだけの商品に見えますがそうでしょうか?そこでこの章では上で解説してきた内容も含めもう一度メリットとデメリットを整理したいと思います。
メリット
ガスやオイルなどの燃えやすかったり最悪の場合爆発の危険がある燃料を使用しないこのアイテムには、アウトドアだけでなく日常生活においても得られる利点があります。下にメリットをまとめましたので見てみましょう。
風雨の影響を受けずに着火できる
電気を放電する方式のため風雨の影響を受けないのが大きなメリットの1つです。対してガスやオイル式のものはノズルから燃料を噴射しないといけないため強い風や雨があると燃料が飛ばされて着火が困難になってしまいます。
燃料補給(充電)が簡単にできる
燃料の補給(充電)が簡単にできるのも大きなメリットです。パソコンやモバイルバッテリーがあればUSBケーブル1本を接続するだけです。オイルを補充したりガスを充填する手間がかからないのがいいです。
飛行機内持ち込み制限を受けない
国土交通省のホームページによると航空法に基づいて、喫煙用のガスライターや同じく喫煙用の一部のオイルライターを除き航空機内への持ち込みも預け入れも規制されています。こういった規制を受けず持ち込めるのもメリットといえます。プリミキシングタイプのもの(ターボライターなど)もANAやJALでは持ち込みを規制しています。
デメリット
メリットばかりが目立つこのアイテムですがメリットがあれば必ず何かしらのデメリットもあるものです。プラズマライターのデメリットについて見てみましょう。充電式かオイル・ガス式かで迷っている方は参考にしてください。
炎が出ないこと
そもそも炎そのものが出ないため例えば蚊取り線香や木の枝など厚みのあるものに直接火をつけるような用途には向いていません。また、安全のため数秒で放電を止めてしまうような機能の付いているものもあることも、そういった用途に向いていない理由です。
プラズマライターの選び方のポイント
ここまでの説明でこの商品の特徴やメリット・デメリットを理解していただいたと思います。ここからは、現在たくさんの種類が販売されているこのアイテムの中から実際に選ぶ際の大切なポイントについて解説していきます。
充電にかかる時間はどれだけか
1つ目のポイントが充電に要する時間です。充電時間はモデルによって10〜20分程度のものから1時間以上かかるなど異なります。頻繁にUSBに繋ぎ充電できるが長くは居られないのかその逆のケースが多いのか、使い方によって選ぶ必要があります。
1回の充電で何回着火できるか
満充電してからどのくらいの回数使うことができるのかも重要です。オフィスなどでパソコンが近くにあり頻繁に充電できる環境であれば大丈夫ですが、旅行やアウトドアなど何日も充電できない環境で過ごさなければならない場合は大切なポイントになります。
プラズマライターに寿命はあるの?
内蔵バッテリーの電気がなくなっても重電すれば何度でも繰り返して使えるのがこの商品のいいところです。では充電さえすれば何回でも使い続けられるのでしょうか?このアイテムの寿命について見ていきたいと思います。
寿命は内部の圧電素子しだい
一般的なライターには着火のための発火石がついており機械的な摩擦で磨耗していくため寿命が来ると交換が必要になります。しかし充電式のものには発火石はなく使われている圧電素子で決まると言われています。
圧電素子は基本的には長寿命
正確なデータはありませんがこの部品の寿命は2〜3万回といわれています。例えばタバコを吸うために1日20回程度使用したと仮定すると3年弱〜4年程度とかなりの長寿命になります。1つの目安として覚えておくと良いでしょう。
プラズマライターの放電に触ると感電する?
空気中で放電を起こそうとすると一般的には1mmの空間で1000vくらいの電圧が必要になります。このアイテムの電極の間隔が2〜3mmとすると2000〜3000vもしくはそれ以上の高い電圧がかかっていると考えられます。
感電というよりとにかく「痛い」
家庭用の100vのコンセントの部分に誤って触れて感電した経験がある方はよくわかると思いますが、触った腕全体がしびれるような感覚になります。このアイテムの場合家庭用のコンセントにくらべて電圧は高いですが流せる電流(エネルギーが)は小さいため触った指先が一瞬パチッと痛くなる感じです。
イタズラでも絶対触らないこと
感覚的には静電気の強烈なものをもらった感じですが非常に高い電圧がかかっているのは事実です。間違っても試しに触ってみようとかしないでください。また、イタズラのつもりでスタンガンのように人に向けるのも厳禁です。
プラズマライターおすすめ10選① Arakoo B07FYZX3M7
1回の充電で長く使える
ペンタイプのおしゃれなデザインが特徴のモデルです。充電にかかる時間はおよそ1.5時間で満充電にすれば500回使用することができます。タバコに火をつけるなどの日常使いなら1ヶ月くらい使えて便利です。
スペック
- 本体サイズ:約16×1.5×1.5cm
- 本体重量:約34.5g
- 着火回数:約500回
- 充電時間:約1.5時間
プラズマライターおすすめ10選② Vinngoo B07P1QGQ89
ライト付きでライター以外にも便利
本体の着火部と反対側にはLEDライトがついていますので、日常生活でもアウトドアでも重宝します。着火は50〜80回ほどできるので普段使用するには十分ですし、ライトは夜道を歩く時や暗い場所でちょっと探し物をしたい時に助かります。
スペック
- 本体サイズ:9.5×3.8×2.5cm
- 本体重量:約59g
- 着火回数:50-80回(懐中電灯:2.5時間)
- 充電時間:約1.5-2時間
プラズマライターおすすめ10選③ Van Leuven B07CBRKTXL
プレゼントにも最適
オイルライターのような形状をしているモデルです。表面仕上げが鏡面加工仕上げのブラックカラーなので高級感があり専用の化粧箱にケーブルと収納されているためプレゼントなどにも最適な商品です。表面仕上げは他にマット加工もあります。
スペック
- 本体サイズ:7.3×3.3×1.3cm
- 本体重量:94g
- 着火回数:約200回
- 充電時間:約2時間