カンパチの刺身は絶品
弾力のある歯ごたえと、舌でとろける上質で濃厚な脂がたまりません。天然と養殖の2種類あって違いはありますが、どちらもおいしいです。天然物は、身が締まっているので、脂少なめでさっぱりしてます。普段、口にする機会が多い養殖されたカンパチは、脂が多くて深い味わいです。天然と養殖の違いは、こちらの記事で詳しく知ることができます。
カンパチの刺身は似ている魚が多い!
身だけを見ても、どの魚の身なのか区別がつけづらいです。その理由は、似ている身を持っている魚が多いのに加えて、サイズが変わると呼び名が変わる出世魚が絡んでいるからです。区別がつくように、似ている魚を紹介します。
カンパチとヒラマサの違いと見分け方
見た目が似ていますが、アゴや体色の違いで見分けをつけることができます。比較すると、カンパチは上アゴの端が丸くて、体色が黄色がかっていいます。ヒラマサは、出世魚ではなく、高級魚で値段が高い魚です。淡泊であっさりした中に、上品な旨味を持った味わいとなります。
カンパチとハマチの違いと見分け方
出世魚であるブリは、80cm以上のサイズの呼びます。そして、40cmくらいのサイズをハマチといいます。実はハマチという名前は、関西での呼び名で関東ではイナダと呼びます。違いは、体色やヒレの違いで区別ができます。身の状態になると、一般の方では識別が難しいと言われています。違いとしては、身が柔らかめで脂が多いです。
カンパチとシマアジの違いと見分け方
黄色い横模様が入っている点が似ていますが、ヒラマサやハマチと比べると区別しやすいです。口を見ると、違いがすぐにわかります。市場では、高級魚として扱われています。カンパチに似ていると言われていますが、より弾力が強いです。身、脂のどちらにも白身魚とは思えない深い味わいがあります。
カンパチの刺身の気になるカロリーは?
プリっとした歯ごたえと、脂による旨味がたまりませんが、淡泊ではないのでカロリーが気になる所です。ハマチは、100gあたり251kcalと刺身の中では高カロリーな部類に入ります。ちなみに、100gとは単品盛りと同じ位の量です。
カンパチのカロリーは?
旨味がある脂とさっぱりとした味わいが一体となったプリっとした身は、驚くことにハマチの半分程の129kcalとなります。カロリーを気にするけれども魚の脂を刺身で楽しみたい方には、高カロリーではなくて旨味があるのでおすすめです。
カンパチはダイエットにおすすめな魚
魚の中でも、比較的カロリーが低い方に入ります。似たようなカロリーの魚を挙げると、マグロの赤身、ひらめ、ずずき、あじなどです。反対に、カロリーが高いネタは、トロ、さんま、ブリ、はまちなどの脂に特徴があるものが上位にきます。
カンパチ名前の由来は?
そもそも何故カンパチと呼ばれているかご存知でしょうか?答えは、正面からこの魚の顔を見るとわかるかもしれません。目の上にある、斜めの帯模様が漢字の「八」に見えることが名前の由来です。目と背びれの間に八の字があるように見えるので、間八(カンパチ)と呼ばれるようになりました。
カンパチの捌き方
一般家庭のまな板からはみ出るかもしれない位の大きさの魚なので、慣れていないと捌くのが大変そうだと感じる方が多いと思います。しかし、捌き方は普通の魚と同じように三枚おろしです。切れ味の良い包丁を用意して、手順通りに丁寧に作業すれば、上手く切り分けることができます。
カンパチの捌き方:手順①
まず最初に下処理をしっかりと行って、臭みの元を断ちましょう。シンクの中で、たわしを使ってぬめりや汚れを洗い落とします。ぬめりがあると身に臭みがついてしまうので、丁寧に落とします。その次に、うろこを落としていきます。包丁やうろこ取りを使用してうろこを残さないようにします。
カンパチの捌き方:手順②
丁寧にぬめりとうろこを処理したあとは、頭を落とす作業に入ります。えらぶた部分に刃先を入れて、腹びれ辺りから背中に向かってバッサリと切っていきます。片側を切ったら、次は反対側です。両側を切ると、頭が外れます。
カンパチの捌き方:手順③
尻の肛門部分から包丁を入れて、腹を切って内臓を取り出します。そして、内臓をかき出したら、中骨の血合いを、包丁の先等で傷をつけてから取り除いていきます。この時に、指で取る他にブラシのようなものがあると、血合いがとりやすいです。ある程度とったら、水で洗い流します。洗った後は、ふきんなどで水気をよく取ります。
カンパチの捌き方:手順④
水気を切って綺麗な状態になったら、まな板の上に乗せて下さい。そして、胸びれ、腹びれ、かまを切り落とします。腹、尾の手前、背中の順で身を回転させながら、中骨に沿って切れ込みを入れていきます。この次に、腹を手前に向けて中骨の関節を切って片身を剥がします。
カンパチの捌き方:手順⑤
片側を切り取ることができたら、次は残った半身を骨から外す作業です。背中から、中骨に沿って包丁を入れていきます。続けて、尾の手前、腹方向から中骨辺りに切れ込みを入れていきます。終わったら、中骨から関節を切って身を取り出せば完成です。
カンパチの捌き方を動画で見てみよう!
捌き方を学びたいときに、動画があると覚えやすいです。プロの料理人の手さばきや工程を見ることができるので、非常に勉強になります。実は、人によって手順が変わるような奥深さがあるので、何通りか目を通してみるのも面白いかもしれません。
カンパチの刺身の切り方
上手に切りわけられることができたら、次に皮を取ってから、食べるサイズに切っていきます。切り方は、色々な方法がありますが、それぞれに意味があります。一度覚えてしまえば、他の魚をおいしく食べる方法を習得したことにもなります。切り方を、身の状態や部位に合わせて上手く使い分けましょう。
カンパチの刺身の切り方:手順①
身の皮を剥いでいきます。尾側の皮を少し剥がして、手でつまみます。身と皮の間に包丁を入れて、少しずつ刃先を動かして皮を剥ぎます。包丁を寝かし気味しにして、一定の角度の状態に保ち続けるのがポイントです。
カンパチの刺身の切り方:手順②
慎重に皮を剥がした後は、腹部分の骨と身を切り外していきます。最初に、腹骨に沿うように薄く包丁を入れます。腹身を切り離したら、身を半分にして、背身と腹身の2節にします。そして、中骨と血合いの部分を斜め方向に包丁を入れてそぎ落とします。もう一枚も同じように切って、さく取りします。
カンパチの刺身の切り方:手順③
まず、柵や部位を確認して切り方を決定します。柔らかい身をおいしく味わうにはまっすぐ切る平造り、固くて弾力がある場合は、そぎ造りがいいと言われています。また、脂の乗りによっては薄く切って、丁度よい厚さにします。脂の背身と腹身で身や脂の乗りに違いがある他に、柵では、頭の向き側の方が柔らかくて尾側に向かうと固くなります。