真鯛釣りの魅力
日本で、魚の中の王様と言われていてる真鯛は、釣り人にとって憧れのターゲットでもあります。気品溢れる風貌と鮮やかな桜色は、お祝いの場に華を添えることができる美しい魚として重宝されています。自分の手で、ぜひ一度釣りあげてみましょう。
真鯛釣りの魅力①真鯛は釣って食べられる!
一年を通して、美味しく食べることができる魚です。塩焼きから煮付け、刺身とどんな調理法にも合う、淡泊で上品な味わいのある身を持っています。洋風の前菜でおなじみの、カルパッチョにして食べるのもまた絶品です。
真鯛釣りの魅力②真鯛は強烈な引きが楽しめる
掛かったときに力強いファイトを見せる真鯛は、大型になると1m程まで成長します。なので、ある程度のパワーがある竿、リールを用意する必要があります。三回に分かれてくるように感じる独特な突っ込みは「三段引き」と呼ばれています。
真鯛釣りの魅力③船からでも岸からでも楽しめる
船で狙うターゲットの印象が強いですが、タイミングが合えば堤防や磯などの岸からでも狙うことが可能です。一年中釣れますが、産卵に備えて浅瀬に寄ってくる春や、荒食いする秋が特に狙い目となります。岸で釣りをする場合は、ある程度の水深がある場所が望ましいです。
真鯛釣りの仕掛けをご紹介!
釣れるエリアが幅広いことから、様々な釣り方が各地で生まれました。エサ釣りはもちろん、タイラバのような疑似餌でも釣ることが可能です。その時の釣り場や環境に合った釣り方を選択して、上手に狙いましょう。
真鯛釣りの仕掛け①タイラバ
ラバージグという疑似餌を使う釣りで、道具の準備や操作が簡単なことから支持を集めています。釣果も申し分なく、ときにはエサを上回るパワーも秘めています。初心者、ベテランのどちらの方も楽しむことができる非常に優秀な仕掛けです。
タイラバの特徴
ラバージグは、ブラックバス釣りでもよく使用されているアイテムです。通常、重量があると落下スピードが速くなって、ゆっくり動かしにくくなります。ラバーがあることによって、重さがあってアピール力がありながらも、ナチュラルに誘うことができます。
タイラバタックル
タイラバでは、ベイトタックルがスタンダードです。フォール中のあたりがとりやすくて、着底後は、スピニングのスプールを返す動作がなくて手返しがいいことが理由として挙げられます。ただ、それを踏まえれば手持ちのシーバス用やライトジギング用のスピニングタックルでも十分釣りをすることができます。
タイラバにおすすめなロッド
2m前後の長さのロッドが使い勝手がいいです。専用ロッドが様々なメーカーから販売されています。操作性を重視した固めなセッティングに、ソリッドティップという柔らかい穂先が搭載されているタイプが、多く販売されています。
タイラバにおすすめなリール
ベイトリールの使用が基本となります。ギアは、用途に応じてハイギアからローギアまで使用されています。手返しがよいハイギアと、ゆっくりと攻めることができるローギアを状況によって使い分けると釣果に差がでます。
タイラバにおすすめなライン
他のラインよりも、細くて引っ張り強度があるPEラインの0.8~1.0号を使用します。太い方がなにかと安心ですが、潮の流れの影響を受けやすいので軽いタイラバを扱うときには、操作性が落ちてしまいます。細いと操作がしやすくなりますが、ふとしたイレギュラーが起きた時には不安が残るので、丁度いい太さを選ぶ必要があります。
タイラバにおすすめの仕掛け
現在、オモリの部分が誘導式と固定式の2タイプあります。誘導式は、掛かった後の激しい首振りでもオモリが干渉しないのでバレにくいです。ただし、固定式よりもオモリが可動するので、根がかりしやすくなります。
タイラバのアクション
仕掛けを底まで沈めてから巻き上げることが、基本動作となります。同じ速度を維持するようにリールを巻くようにすることが重要です。そして、反応があったらすぐに対応できるように、親指で適度にブレーキを掛けながら落とし込みます。
真鯛釣りの仕掛け②一つテンヤ
代表的な釣り方のひとつである一つテンヤは、船釣りで非常に効果的にエサをアプローチできる仕掛けです。テンヤ釣りは、古くは江戸時代の漁で使用されていた歴史があります。オモリが円錐の形をしているのが特徴です。
一つテンヤの特徴
エサ釣りの位置づけになりますが、シンプルな仕掛けなので、要領がルアー釣りと非常に似ています。積極的に竿を動かして、アクションを付けて誘っていきます。冷凍のエビを解凍して使用するのが一般的で、鯛の他にヒラメや根魚などが釣れることがあります。
一つテンヤタックル
テンヤを繊細に操作しながらも、掛かったときにはしっかりと寄せることができるタックルを使用します。メバリングやシーバス用のタックルがあると、テンヤ釣りと共通点が多いので、代わりに使用できるかもしれません。
一つテンヤにおすすめなロッド
色々な長さがありますが、標準的な長さは2.3~2.5mとなります。テンヤを丁寧に操作することができつつも、大物とやりとりできる強さが備わっているロッドが理想です。メバルロッドやシーバスロッドでもある程度代用することができます。
一つテンヤにおすすめなリール
サイズは2500番から3000番が扱いやすいです。リールには、力強い巻き上げ力とドラグ性能が求められます。PEラインを使用するので、ライントラブルが起こりにくいスペックのものを選びましょう。1万円以上の価格帯のリールが、目安となります。
一つテンヤにおすすめなライン
細くても強度がある特徴を持っているPEラインの0.6~0.8号を使用します。視認性があるカラーのものを選ぶと扱いやすいです。一定間隔で、マーキングしてあったり色が変わるラインだと、テンヤの操作がより行いやすくなります。
一つテンヤにおすすめの仕掛け
水深に合わせて、テンヤの重さを選んでいきます。目安としては、水深10mで2号で、流れなども考慮して選択して下さい。回転防止策でスイベル付きのスナップを結んで、テンヤの交換がスムーズに行えるようにします。
一つテンヤのアクション
最初に、底まで仕掛けを落とします。落としこみ中に、糸の出を指で調整することで、途中で反応があった時や着底の瞬間がわかりやすくなります。底についたら、リフトフォールを繰り返して誘います。エビが真っすぐ刺さっていないと、動きが悪くなるので、注意して下さい。
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真鯛釣りの仕掛け③コマセ釣り
アジやイワシを狙うときの仕掛けでおなじみのコマセ釣りで、真鯛を効率よく狙っていくことができます。オキアミを撒き餌として水中に漂わせて、近くまでおびき寄せます。寄せる力が強いので、タイミングがいいと群れに遭遇できるかもしれません。
コマセ釣りの特徴
撒き餌によって引き寄せることができるのが、持ち味です。竿先を動かして、カゴの中に入っているコマセを撒くように動かします。穴の開き具合を調整して、コマセの放出具合を調整することができます。