うなぎについて
蒲焼きなどの調理法で美味しく食べることができるので、ターゲットとして非常に人気があります。近年、漁獲量が減少していることから価格が高騰しています。高値で取引されていることもあり、なかなか釣れない印象を持たれやすいのですが、意外と簡単に釣ることができる魚です。生息域が広いので、身近な所で出会えるかもしれません。
うなぎの生態について
日本で釣りの対象魚となり食材として重宝されているのは、ニホンウナギという種類です。河口部や川の中流域から下流域にかけて生息していて、成長すると全長で1m程の大きさになります。夜行性で、暗くなるにつれてエサを食べるために動き始めます。小魚、甲殻類の他にカエルやミミズなどを捕食する雑食性です。
うなぎの生息域は?
日本全土に生息しているので、どの地域の方でも対象魚として狙うことができます。産卵の際には、日本から2000kmも離れた太平洋のマラリア海域まで泳いでいく程の行動範囲が広い魚です。朝鮮半島や中国、ベトナムなどの東アジアに広く分布しています。
うなぎの旬は夏?
夏バテ対策の食材として有名で、土用の丑の日にはうなぎ屋やスーパーが大賑わいを見せます。なので、夏が旬と思う方も多いと思いますが、最も脂が一番乗っている時期は冬眠前の10月から12月くらいです。寒い時期を耐える為に、栄養をたくさん取って脂肪を蓄えます。ちなみに、養殖物は一年中美味しい状態で出荷されています。
土用の丑の日の風習は、丑の日に頭文字の「う」がつく精がつく食べ物を食べると夏バテしないという風習の中から生まれたと言われています。他には、江戸時代に夏場の売上が伸び悩んでいるうなぎ屋が、平賀源内氏に相談して土用の丑の日に張り紙をして集客をしたことが始まりという説もあります。
うなぎ釣りの仕掛けをご紹介!
竿を使う釣りから、ペットボトルを使うユニークなものまで様々な仕掛けが存在します。釣り場によって効率よく攻めれる方法が変わるので、この中から適した仕掛けを見つけて下さい。エサには、ミミズやザリガニなどの甲殻類、魚の切り身などが使われます。時期によっては、最初に手長エビ釣りをしてから、それをエサにする現地調達が可能です。
うなぎ釣りの仕掛け①穴釣り
釣りというと、魚が掛かると糸が引っ張られて竿が曲がるイメージがあると思いますが、穴釣りはそれとは違う別の釣り方です。ウナギが潜んでいそうな穴に仕掛けを突っ込んで様子を伺います。他の釣りが仕掛けを投入してから寄ってくるのを待つのに対して、穴釣りは自分で居そうな場所を積極的に探していくので、攻めの釣りとも言えます。
仕掛け
弧を描くように曲がる竿は必要ありません。1m前後の竹や木の棒があれば釣りができます。穴の中で反応があった時には引きずりだす必要があるので、タコ糸やナイロン6号くらいの強い糸を使用します。糸の長さは、竿の全長よりも長めの1.5mから2m位にします。最後に、糸を張った状態にして、エサをつけた針を竿先に引っ掛ければ完成です。