ヒサルキとは?
恐怖の存在としてネット上で有名になったヒサルキですが、その存在は謎な部分も多くあります。
また様々な投稿に共通しているのは憑りつかれてしまう点で、憑りつかれると多くのパターンで体を乗っ取られるなどの良くない事が起こります。
元々はネットに投稿された話
ヒサルキはインターネット上の掲示板に投稿が元になっています。
まとめサイトで人気の洒落にならない怖い話『洒落怖スレ』などで有名になった事で広く知られるようになりました。
いくつかの呼び名がある
ヒサルキはその存在の呼び名がいくつもあるのが特徴です。インターネット上に投稿されているだけでも『ヒサルキ』『ヒサユキ』『きらきらさん』『ヒサル』など様々な呼び名が挙がっています。
それ以外にも似たような存在を合わせるとその呼び名はとても多くなります。
別々の投稿に奇妙な共通点がある
この話の最大の特徴は別々に投稿された話に共通点がおおく、同じような体験をした人も多くいる点です。またいくつかの話を別々の視点で見た投稿者が、それぞれ別々に投稿された様に思える話もあります。
インターネット上に投稿される話は単体の物が多いだけに、他の話とは一線を画している点が特徴的な話です。
ヒサルキ『保育園編』のあらすじ
この話は知り合いの保育士から聞いた話として投稿されました。この投稿はお寺が運営している保育園で起こった話です
お墓の柵に様々な生き物がささっていた
この保育園はお寺が運営していた為、お墓が隣接しています。
そこで、子供たちがお墓に入っていたずらをしないように柵を設置していたのですが、ある日を境に柵に生き物が刺さっているようになりました。
初めは虫やトカゲ
初めに柵に刺さっていたのは虫やトカゲなどの小さな生き物が多く、園児やお寺に来た小学生いたずら、鳥の仕業などと考えていて誰もあまり深くは気にはしていませんでした。
事態は悪化し保護者会議が開かれる
しかし、日に日に柵に刺さっている生き物が大きくなっていきました。モグラや猫など普通ならあり得ない動物が刺さる様になった為、保護者会議が開かれました。
ダラダラと会議は続きましたが、結局犯人の目星も対策もはっきりせずうやむやなまま保護者会議は終わってしまいます。
飼育していたウサギまで犠牲になる
しばらくしたある日、保育園で飼育をしていたウサギが柵に刺さって死んでしまっていました。保育士が掃除した時には柵には何もなく、不可解な状況で事件は起きていました。
子供たちは『ヒサルキ』がやったと言い出す
保育園で飼育していたウサギが殺されたことを受けて、保育士たちは子供たちに何か知らないか尋ねます。
すると、尋ねられた園児は『ヒサルキだよ』と名前を言い出します。
子供も保護者もヒサルキの正体は知らない
名前に聞き覚えのない保育士は、誰なのか尋ねましがその子は上手く説明できないようでした。他の子も聞いて回るとみんな名前は知っていましたが、詳しくこたえられる子はいませんでした。
園児はウサギが死んだことをあまり悲しんだ様子はなく、どこか仕方ないといった空気でした。一応保護者にも聞いてたが、誰も知らない状況でした。
ヒサルキと書かれた絵
その後も色々な人にきいて回っていると、1人の保育士が昔そんな名前がついた絵を見たことがあると言い出します。
ただし、絵は描いた本人に返してしまった為、保育園には残っていない様でした。
その子は引っ越してしまった
絵を描いた子の名前を憶えていたが今は引っ越していまっていました。しかし、その子の引っ越しが不可解な点がありました。
引っ越す際には何の挨拶もなく急で、引っ越す時にその絵を描いた子は両目に眼帯をしていました。また、その後の行方も不明なままでした。
その後事態は収束した
ウサギの事件以降はニワトリが串刺しになったのが最後でその後事件は収束していきました。まれにも虫などが柵に刺さっていることがありました。
しかし、最後までヒサルキについては不明なままでした。
ヒサルキ『小屋の2階編』のあらすじ
学生だった投稿者がサークルの仲間と旅行に行った時の話です。後に警察が呼ばれるなどの事態になりました。
サークルのみんなで旅行にいった
学生の時にサークルの仲間と旅行に行きました。サークル内のほとんどが貧乏学生だった為、友達に教えてもらった安い宿に泊まる事になりました。
宿泊先の古い民宿の隣に小屋があった
みんなで民宿に向かうと値段相応の見た目をしていました。
また、泊まる民宿の隣には不気味な小屋が建っていました。小屋はボロボロでしたが建物自体はとても大きいものでした。
霊感のある少女が怯えて帰ってしまう
小屋を見た時サークルのメンバーの一人の女の子が怯えだします。その子は霊感が強い子で何かを感じたようです。
その子は「2階がヤバイ」「こっちを見てる」などと言ってとても怯えた様子でした。結局その女の子は「こんなところには泊まれない」と言って帰ってしまいました。
隣の小屋へ探索に行く
学生たちはそのまま民宿で夕飯を食べ終え、花火などを楽しみました。花火が終わり退屈になったので隣の大きな小屋を探検してみようと言う話になります。
しかし、怖いと言い出す女の子もいたので、反対した女の子2人を残して男5人女2人で探検に行くことになりました。
中は納屋のような場所だった
小屋に行ってみるとかなり雰囲気が不気味で、中は小屋と言うより農機具を置く土間の様な所で、天井からはゴトゴトと何か動く音が聞こえてきました。
すると、外にいた仲間が上の階に明かりがついたと言い出しました。怒られるかとも思って慌ててそのに出て上の階を確認しました。
上の階に招かれる
電気の付いた方をみると首が出てきました。逆光になってよく見えなかったのでとても怖い状況でした。すると、首の持ち主は手招きをしだして学生たちを部屋に招待しました。
一階の壁際に上がる階段がありました。最初は真っ暗でしたが、途中の踊り場には上の階から光がさしていて明るくなっていました。
部屋の主と食事や音楽を楽しむ
中には30歳くらいの男がいて、机の上には料理とビールが並んでいました。部屋のなかはインド調の木彫りの置物や神様の肖像画が多く並んでいました。
学生たちはビールを飲みながら、男のインドに行った話を聞いたり、音楽を楽しんだりして過ごしました。CDの音量はとても大きかったが、男は気にせずさらに音量を上げます。
昨日の納屋での出来事を振り返る
男と食事を楽しんだ後は、夜遅くなってしまっていたので探検していた全員で民宿へと帰ることになりました。
男も小屋の入口まで送ってくれ、学生たちは民宿に帰り寝ました。
民宿に残っていた人に昨日のことを聞いた
次の日、朝食を食べている最中に民宿のおばちゃんが小屋に行ったか尋ねてきました。行ったことを伝えると『何もなかった?』としつこく色々と聞かれました。
また、昨日の出来事や外から小屋を見た様子が知りたくなって残っていた女の子2人に話を聞く事にしました。
自分たちがいたのは3階だったと気が付く
昨日残っていた2人にCDの音がうるさくなかったか聞くと、そんな事がなかったと答えました。しかし、残っていた女の子が音楽が聞こえて小屋を見ると、明るい部屋の下で明かりが少し光り消え後、1階の扉が開く音がしたと言っていました。
また、小屋に行った1人が踊り場に扉があったことに気が付いていて、帰るときに確認したら少し開いていたと言っていた。
不自然な点がいくつも明らかになった
最初に小屋に入った時に、上から物音がしていたが、てっきり食事に誘ってきた男だと思っていたが2階があったという事は別の誰かがいたようでした。
また、小屋に行ったときは3階も真っ暗だったが、男は一人で食べきれない量の料理を並べた状態で暗い部屋で何をしていたのかなどおかしな点がいくつもありました。
後日譚
小屋での出来事に違和感を覚えながらも、学生たちは旅行を終えて帰っていきました。しかし、投稿者は帰った後も不可解な話を聞いていました。
投稿者は後日譚として先に帰った女の子の話と小屋についての2つの話を投稿しています。
先に返ってしまった女子が失踪していた
旅行から帰ると、小屋を見て怯えて帰ったはずの女の子が居なくなっていた。一緒のアパートに住んでいる人間に聞くとあの晩は確かに女の子は帰ってきていました。
部屋は荒らされた様子もなく、普通に買い物にでて行った様子でした。女性はいまだに見つかっていないとの事でした。
失踪した女子が発見されていた
その後失踪した女の子と仲の良かった1人に失踪した女の子の母親から連絡がありました。実は失踪した女の子はいなくなってから1か月後には見つかっていました。
しかし、精神的に異常をきたしていて入院していた為、失踪したままという事にしていました。女の子は失踪中の事は何を聞いても答えなかったが、一言『ヒサユキ』とだけ口にしています。
あの小屋は昔は倉庫だった
民宿を紹介してくれたメンバーの話によると、あの小屋は元々は地元の倉庫と集会所でした。しばらく放置されていたが誰かが買い取ったという話でした。
いつの間にか例の男が住み着いていた様で、小屋の天井には魚の干したものが吊るされていてひどい臭いでした。
ヒサルキ『明晰夢スレ』編あらすじ
明晰夢スレにある書き込みがありました。投稿した女性は精神を病んでいて、落ち着いてきたので誰かにアドバイスを求めて投稿をしていました。
大学のサークルの合宿に参加した
投稿した女性は昔から霊感が強い女性でした。ひどい時は人間と区別がつかない時もあり、体調を崩すことが多く人付き合いは苦手でした。
しかし、大学に入る為に地元を離れた事によって、幽霊を見る体質も改善され社交的になっていきました
合宿で違和感や体調不良に襲われる
ある日大学のサークルのメンバーと合宿に行くことになりました。移動中の車内でBGMに違和感があり同じ曲の繰り返し様に感じました。
次第に気分が悪くなり、目的地に着いてからも体調がよくならず車の中で寝ていました。よくない夢を見たのか起きるとエアコンをかけていたのに汗でびっしょりでした。
民宿の横の小屋に男の人が見えた
民宿に向かう途中、なんとも言えない悪寒に襲われました。民宿につくと悪寒は最高潮になり、視線を感じるようになりました。
まずいと思いながらも視線の方に目を向けると、隣の小屋の二階に青白く光る男の人がいました。男は窓枠を貫通して全身が見えていて明らかに人間ではなく、自分を歓迎していない様子でした。
耐えられなくなって帰宅する
女性は限界だったので、メンバーに小屋の事を伝えたのですが分かってもらえず、一人で帰る事にしました。電車で帰宅中もずっと視線を感じていました。
家についてからお香や塩をまいて盛り塩をしました。寝るのは怖かったですが、睡魔に負けて寝てしまいました。
夢に中で体を乗っ取られる
その日の夢はとても怖い物で、ベットで寝ている女性の体中に悪寒がしみ込んでくるものでした。
しみ込んだ悪寒はピッタリと体に収まり、体が2重になった感覚でした。すでに体は自分の自由には動かせなくなっていました。
例の小屋でみた男の人に拉致される
女性の体が乗っ取られると電気を消し、着替えをして外に出て行ってしまいました。外に出ると例の小屋にいた男が立っていました。しかし、見た目は普通の人間の様になっていました。
後ろには男ずっと付いて来ていて、国道を進んでいくと自分の傍に車が止まりました。中には上下ジャージ姿の男がいて、女性は車に乗せられ連れ去られました。
例の小屋に連れていかれ拘束される
向かった先は予想の通り例の小屋で、到着した頃には多少体の自由が利くようになっていたので、両手と口をテープで止められ頭をタオルで覆われました。
部屋に入ると裸にされ手錠をされてしまいました。部屋の中は生臭く、上の階からは音楽が鳴りだし、踊っているような足音もしだしました。
男の一人は『ヒサユキ』と呼ばれていた
女性は男に無理やり口に指を突っ込まれるなどされてしまします。食事は拉致された時に車を運転していた方が運んできて、その後男はどこかいってしまします。
もう一人の男と二人で食事をとっていたが、男は口がきけずスプーンなどもうまく使えない様子で、『ヒサユキ』と呼ばれていました。
逃げ出すことは出来なかった
男たちは毎日二人で出かけていきますが鍵は必ずかかっていました。また元々大声をあげれない体質な上、のどを絞られているような感覚があり叫べませんでした。
また、部屋は大音量で音楽がなっていて物音に気が付かれるともない上、裸だったので恥ずかしくて窓にも近づけませんでした。
裸で外を出歩く夢をみる
普段は男たちは女性に何をするわけでもなく、触れる場合は移動させたい時に手をつかまれる程度でした。むしろ、女性に触るのを嫌がっている様子でした。
特に嫌な事をされるわけではなかったですが、その中で一番いやだったのが眠ることでした。
夢の中で悪さをする
寝る時は必ずヒサユキと呼ばれた男がピッタリと身を寄せてきました。眠りに落ちると必ず得体のしれない物に体を乗っ取られます。体が乗っ取られた後は裸で街をうろつく夢を見ます。
恥ずかしいが体は言う事を聞かず、夢の中で動物を殺したりなど決まって悪いことをしていました。ある時は犬を殺して顔を死体に突っ込んでいました。朝起きると顔中血だらけでした。
夜中体が勝手に食事をする
夜中に目を覚ますとヒサユキがうつろな目でこちらを見ていました。目をそらしたいが体がいう事を聞かない為出来ませんでした。そのまま顔を眺めたら女性は冷蔵庫に迎い、卵やハムや干物を取り出してそのまま食べていました。
卵も生なので気持ち悪いが、不思議と美味しいと感じていました。
自分意識がどんどんと薄くなっていった
体は段々と自分の意識が薄れていく感じがして、徐々に獣に近づいていく感覚に陥りました。最初は夜だけだったが次第に日中にもそういった感覚に襲われるようになりました。
ヒサユキも段々動かなくなっていく
しばらくすると、男も段々動かなくなっていき、もう一人の男が無理やり部屋から連れ出している感じでした。
連れ出す時は男が何か必死に頼んでいたがよく分からない言葉だった。男たち二人も女性同様に狂っていっていました。
ある日突然開放される
男たちに捕まってどのくらいたったか分からくらい時間が経ち、女性は操られている感覚が続き、話す相手がいなかったので口も利けなくなっていました。
ある日突然外で保護される
拉致されてしばらくしたある日女性はきちんと服を着た状態で外に立っていました。周りは懐かしい風景で安心しました。
地元の人が声をかけてくれたが、まだ体が乗っ取られていたので暴れていました。
母親に会うまでよく暴れていた
女性は大人数で取り押さえられそのまま病院に運ばれました。医者や警察に色々と聞かれましたが、うまく話すことが出来ない状況でした。
しばらくして女性の母親がやってくると女性は嬉しさのあまり泣きじゃくり、それと同時に操られている感覚もなくなりました。
少しづつ回復していった
その後しばらくは外傷性ストレス障害で入院していました。最初は話せなかったが1か月くらいで大分話せるようになりました。