ビワコオオナマズ
ビワコオオナマズとは
ナマズ科に所属する淡水魚の一種であり、琵琶湖・淀川水系にのみ生息する日本の固有種。日本に生息しているナマズの中では最も巨大に成長し、体長は最大で120cm前後になるものもいます。体格には雄雌と差があり一般的に雌の方が大きく、100cmを超える大型の個体はほとんどが雌です。
生態は
琵琶湖内における食物連鎖の頂点に立つ魚。
水生昆虫や甲殻類を中心に捕食するイワトコナマズとは対照的にビワコオオナマズは魚食性が強く、アユやフナ類をはじめ、外来種であるブルーギルなどを主な餌にしています。また、ブラックバスを捕食できる数少ない在来魚です。夜行性と言われていたが、日中にも活発に行動するのが確認されています。
産卵期は
大体5月中旬~7月中旬で、雨が降った後の増水時に行われる。
降雨が少ない年には8月以降でも産卵することがありますが、岸辺近くの浅瀬の水底などに10~50程の群れが集まり、深夜から明け方にかけて行われます。産卵行動は、雄が雌に巻きついて、雌雄1対で行われます。
日本三大怪魚
JGFA(Japan Game Fish Association)に登録されている日本記録は、2018年9月現在で以下の通りです。※JGFAでの記録になりますので違うサイトとは記録が違うことがあります。※
当記事の琵琶湖、淀川水系に生息する「ビワコオオナマズ」
当記事で紹介している魚です。ナマズ目ナマズ科ナマズ属に分類される淡水魚。日本に住むナマズ科魚類3種の中で最大で、在来淡水魚全体の中でも最大級の大きさに成長します。重量:17.20kg 登録年:1997年 釣られた場所:滋賀県琵琶湖今津浜です。
日本最大の淡水魚、北海道の一部に生息する「イトウ」
サケ目サケ科イトウ属に分類される淡水魚。日本最大の淡水魚として知られており、体長は1mから大きいものでは1.5mに達します。北海道の一部の河川・湖沼と樺太、南千島に分布しています。重量:15.00kg 登録年:2017年 釣られた場所:北海道釧路川下流域となっています。
目が赤く光る、西日本の太平洋沿岸の一部に生息する「アカメ」
黒潮に面した西日本の太平洋沿岸域だけに分布しています。種子島・屋久島をはじめ、静岡県まで記録がありますが、おもな分布域は宮崎県と高知県です。重量:33.00kg 登録年:1996年 釣られた場所:高知県四万十川となっています。
ビワコオオナマズは天然記念物?
よく皆さんはそう思っていますが、実は違います。
皆さんそう思われがちですが、そうではありません。巨大魚を釣りたい。という釣り人の夢でもありビワコオオナマズは対象によく入ります。2018年9月現在、ビワコオオナマズは国の天然記念物指定はされておらず、環境省のレッドリストにも登録されていませんし、釣りや飼育の規制もありません。しかし、とても貴重な魚です。
釣り方
ビワコオオナマズは2種類の釣り方をオススメします。
「餌釣り」と「ルアー釣り」で狙うことができます。「餌釣り」ではブラックバスなどは避け、大型だけに絞りたいという場合にも有効な釣り方となります。「ルアー釣り」は、ブラックバスのルアー釣りなどよりもタックルが大型になるため、キャスティングなどその他に技術や体力が必要となります。
ライトタックルは?
ビワコオオナマズは50cm、15kg以上にもなるため、ルアー釣り、餌釣りともにライトタックルでは通用しません。7ft前後のバス用のビッグベイトタックルや、怪魚用タックルなどもおすすめです。河川で狙う場合も多いため、キャストアキュラシー性や、太いラインの扱いやすさからベイトタックルもおすすです。
リールは?
ビワコオオナマズの強い引きと戦う為にはベイトキャスティングリールが必要となります。大型のスピニングリールも使えますが、超大型のヒットにも備え、ドラグ機能がしっかりとした(7kg前後)のベイトリールをおすすめします。大物釣りによく使われるABUガルシアの両軸受けリールなどが理想になります。
ラインは?
ラインは最低でもPE5号程度の強いラインがおすすめです。ビワコオオナマズの口には、円錐状の小さな歯が無数に生えています。これにPEラインが擦れると、傷が入り、強度が低下。ラインが切れ、ルアーごと持って行かれてしまいます。
ルアーは?
どんなルアーにもヒットします。ビワコオオナマズはヒゲを前に伸ばし、餌を探します。ビワコオオナマズは視力が弱く捕食も下手なため、数少ない当たりを物に出来るようにしましょう。基本はスローリトリーブ。
餌釣りの餌は?
生き餌を使った餌釣りは、フナやブルーギル、ブラックバスなどを餌にして行います。大型のドバミミズなども使えます。 餌が小さいと、ナマズやブラックバス、コイなどが頻繁にヒットするという問題があります。超大型級に絞ってビワコオオナマズを釣るのであれば、ビワコオオナマズしか食べれない、大型の餌にすることをおすすめします。
注意点
どんな魚にも言えることですが、ラインが切れて、針やルアーが口元に残る事で、魚が死に至るケースが存在します。切られないようタックルと心がけで挑みましょう。ビワコオオナマズは、夜間に湖岸、岸に寄ってきて餌を漁る習性があります。どちらの釣り方にしろ、あまり岸辺に近づくと、光や足音で警戒されてしまいます。
ビワコオオナマズの釣れるポイント(琵琶湖・宇治川等)
琵琶湖でのポイント
ビワコオオナマズは沖合の深場にはおらず、日中は20mほどの水深で休んでいます。夜になると湖岸に現れ、水深5m以下の浅い場所まできて餌を探します。餌はフナやブルーギルなので、小魚の多いところがポイントです。日中に湖を探索して、たくさんの小魚が集まっているような場所などがおすすめです。
河川でのポイント
京都の宇治川や大津市の瀬田川は有名な絶好ポイント。今までにもたくさんの大物が釣り上げられています。 堰堤の落ち込みや、瀬の水が流れ込むところなどがポイントとなります。こういう場所は小魚が集まるため、数匹のビワコオオナマズが集まって捕食のチャンスをうかがっています。
ビワコオオナマズが釣れるシーズンと時間帯
釣れるシーズンは
4月ごろから11月ごろまでです。冬の時期は活動域が小さくなり、水底でじっとしていることが多いので、釣るのは難しくなります。 特に釣れるのは梅雨の時期。雨で湖が増水し、水が薄く濁っているような時はチャンスで、ビワコオオナマズは活発に餌を追いかけます。真夏の時期、夜活発に行動しはじめ、浅場や水面近くまで出てきて餌を探します。
釣れる時間帯は
ビワコオオナマズは日没前から活動を始めます。餌となるブルーギルやフナは日没と共に活動が鈍り、眠ってしまうのでビワコオオナマズは活動をしはじめます。時期やポイントによって多少のズレはありますが、暗い時間帯というのがベストです。