マツバガイとはどんな貝?
海でよく見かけることができる身近な巻貝の仲間で、岩にピタッと張り付いています。中心から放射線状に線の模様があることが特徴です。身近ながらあまり知られていない特徴についてご紹介していきます。
マツバガイの生息地はどこ?
日本を含む東アジアの温暖な岩礁で見られます。綺麗な海水を好み潮の流れが悪い内湾や濁った水質の海には生息しない綺麗好きな貝です。
マツバガイの生態を紹介
マツバガイは綺麗な海を好むため内海よりも外海で良く見られます。夜活発で、岩の表面に付いた藻類を小削げとるように食べる姿が特徴です。
移動距離
昼間はじっと張り付いていますが、夜になるとアクティブに動きます。岩と岩をエサ求めて移動します。その距離は3メートル以上になるといわれています。
マツバガイの名前の由来と体の特徴
殻の模様が松の葉に似ていることが名前の由来です。吸着力が大変強く、摂取する際に貝殻をつつくなどして刺激を与えるとビックリして岩に強い力でくっついてしまい、剥がせないほどです。
硬い舌がある
歯舌(はぜつ)といい、カタツムリやナメクジなど軟体動物にも備わっている硬い舌の役割をする器官です。口の中にあり、藻などエサを食べる時に伸ばしてやすりのように削りとって食べています。
寿命
平均した大きさは5㎝ほどですが、10㎝以上にまで成長する個体も存在し、20年以上の長寿を全うする長生きする貝なのです。
マツバガイの漁業権は大丈夫?
アワビやウニなどの高級貝類として市場に出回っているものは、ほとんどの地域が漁業権で守っており勝手に採取してはいけない規制があります。マツバガイはどうでしょうか?