絶滅危惧種は約2万6千種以上!平成に絶滅した有名動物とは?

ここまでは日本国外に生息する動物たちをご紹介しましたが、日本国内に目を向けると同じように絶滅の危機に瀕している個体は以外と多く存在します。続いては国内の絶滅事情についてご紹介します。

日本の絶滅危惧種は1409種

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日本には1409種(哺乳類33種+鳥類97種+爬虫類33種+両生類29種+淡水魚169種+昆虫種363種+貝類616種+その他65種)もの絶滅危惧種が存在します。彼らが絶滅すれば場合によっては生態系のバランスが崩れる危険性もあります。

2018年に新たに追加されたのは37種

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1409種のうち、2018年は愛知県の「ミカワサンショウウオ」をはじめとした37種が新たに追加されました。こうしてみると1年間を通してでも生態のバランスが変わっているのは驚くべきことではないでしょうか。

日本の主な「絶滅危惧種」(生息地:陸 編)

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日本列島は約7割は山林が占めているほど、自然に囲まれている国ですが、一方で森林伐採などで動物たちが生息できる幅は狭まっています。その中で絶滅の危機にある陸上の動物をご紹介したいと思います。

「ツキノワグマ」

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胸部にある三日月型の紋様が特徴で、人を襲うこともある非常に凶暴な動物であるツキノワグマは、四国の一部地域では既に絶滅したと報告されています。開発による自然林・餌場の減少で生息地は狭まっています。

「コウノトリ」

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日本の河川や湿原に生息していましたが、野生のコウノトリは約46年前に絶滅しました。現在は人工飼育により繁殖している飼育個体と人工飼育後の巣立ちの段階で野外に放った野外生息個体のみが生息するのみです。

「ヤンバルクイナ」

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沖縄に生息する飛べない鳥として知られるヤンバルクイナは、1981年に発見された比較的新しい鳥です。森林伐採などの環境破壊や害獣駆除で投入されたマングースによる捕食で急速に個体数が減少しています。

日本の主な「絶滅危惧種」(生息地:海 編)

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海の環境にも恵まれた日本ですが、海に住む動物たちにとってはその生態を脅かされ着実に生息域が狭まっていることはまぎれもない事実です。海に生きる絶滅が危惧される動物についてご紹介します。

「ジュゴン」

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人魚伝説のモデルと言われているジュゴンは、インド洋などの海域の他、日本の南西諸島でも生息しています。爆発物を投げ入れて漁をするダイナマイト漁によって大量捕獲されたことが絶滅危惧の一因となっています。

「アオウミガメ」

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熱帯・亜熱帯地域に生息するアオウミガメは小笠原諸島や南西諸島などでも生息しています。個体数は回復傾向にあるものの、剥製・薬用・食用目的による捕獲により依然として絶滅の危機は免れておりません。

「オオサンショウウオ」

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ウーパールーパーと同じ仲間で日本の固有種です。1952年に特別天然記念物に指定されましたが、外来のサンショウウオの移入によって遺伝子汚染を受けており、また食用として密猟され絶滅の危機にあります。

日本の絶滅危惧種に関する記事はこちら

絶滅したはずの動物が復活! 再発見された「絶滅種」たち

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一度は人的要因によって絶滅を宣言されましたが、その後再発見され絶滅を免れた動物たちも実は幾つか存在しています。そこでこちらでは、奇跡の復活を遂げた動物たちをご紹介したいと思います。

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