どっちが好き?あなごとうなぎの違いを解説!見た目や味の違いまで

お寿司の定番ネタ「煮あなご」、うなぎといえば「蒲焼き」。どちらも思い出しただけでよだれが出てしまいます。大人から子どもまで人気のあなごとうなぎですが、違いを知っていますか?この記事ではあなごとうなぎの違いを、見た目、生態、栄養、味など解説しています!

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サッカーと海外ドラマ好き会社員です。コーヒー飲みながらCL観たりウォーキングデッド見るのが至福の一時です。
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あなごとうなぎはおいしい

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一目見ただけでは見分けが付かず、ヌメヌメしていて少し気がひけてしまうあなごとうなぎですが、その見た目とは相反してとても美味しい食材なのです。

それぞれ違った味わいを楽しむことができますので、こちらではその美味しさの魅力についてご紹介したいと思います。

さっぱり系好きにはあなご

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あなごの魅力は脂質を抑えたさっぱりとした味わいです。柔らかい食感で皮目が薄く食べやすいのも魅力です。淡白な中に旨みが凝縮されているので、油で揚げるとさらに旨みを増して絶品であり、煮るとご飯との相性もよく色々な楽しみ方ができる食材です。

コッテリ好きにはうなぎ

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高級食材として「土用の丑の日」に食べることで親しまれるうなぎの魅力はスタミナ満点の食べ応えです。ふっくらジューシーな食感でクセが少なく良質な脂が旨みを十二分に含んでいます。

うな重は香ばしい風味も相まってご飯との相性は言うまでもなしです。

あなごとうなぎどちらが好み?

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さっぱりが好きな方はあなご、がっつりコッテリが好きな方でしたらうなぎがオススメです。どちらも魅力が詰まった美味しい食材ですので実際に食べ比べしてみると良いでしょう。

それでは次の章からさらに違いを深掘りしていきます。

あなごとうなぎの違い①見た目

どちらも同じようにニョロニョロしていて一見見分けがつかないと思われがちです。しかしよく観察してみると、あなごとうなぎにはそれぞれ見分るポイントがあります。

簡単に両者の違いを見つけられますのでご紹介したいと思います。

あなごの見た目の特徴

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あなごの見た目の特徴としてはまず、体色は全体的に薄茶色で側面には白い斑点があります。同じように背ビレの下にも白点が一列に連なっているのはあなごと見分けるポイントです。

尾びれが尖っているのも特徴的で、顔は上あごが出ています。

うなぎの見た目の特徴

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続いてうなぎの特徴としては、体色全体が黒に近いグレーのような色をしています。尾びれに丸みを帯びているのが特徴で、顔は下あごが出ていて少ししゃくれたように見えます。

ぬめりからないと思われるかもしれませんが、皮下には小さなウロコがついています。

あなごとうなぎの見た目の簡単な違い

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全体の体色から確認してみるのが一番手っ取り早いです。あなごは薄茶色で側面に白い斑点がついており、うなぎは黒っぽい色をしているので一目瞭然です。または尾びれが尖っていればあなごで丸みがあればうなぎですのでこちらも一目瞭然です。

あなごとうなぎの違い②生態・生息域

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あなごとうなぎの生態は謎が多いと言われており、現在でも徐々に明らかになってきてはいますが詳細な生態については未だ解明されていない部分も多いです。

こちらでは両者の簡単な生態・生息域についての違いをご紹介しますので、気になる方は目を通してみて下さい。

あなごの生態の特徴

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温帯・熱帯地域の比較的温暖な地域に広く分布しており、日本においては北海道以南の近海に広く生息している海水魚です。産卵場所も海で大体6〜9月頃が産卵時期だと言われています。

肉食性の生き物でゴカイ類やカニなどの甲殻類、イカやタコなども捕食して生活しています。

うなぎの生態の特徴

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うなぎはあなごとほぼ同じ温帯・熱帯地域に分布しており、世界で最も深い海溝と言われるマリアナ海溝を産卵場所としています。孵化した後はメスだけが産卵する力を身につけるために淡水に遡上し河川や湖沼で5〜10年成長するまで生息します。

同じく肉食性の生き物で甲殻類や水生昆虫などを捕食して生活します。

産卵場所が特定されたのはつい最近

これまで長きに渡ってウナギの産卵場所の特定はできませんでしたが、2009年に初めて産卵場所が特定されました。しかしまだまだ謎の多い生態ゆえに、うなぎを稚魚から育てる完全養殖は研究が進められていますが商業化には未だ至っていません。

あなごとうなぎの違い③生物学的な違い

見た目や生態・生息域に違いのあるあなごとうなぎですが、生物学的な観点から覗いてみると少し違う生き物だということが分かっています。

こちらでは生物学的分類上での違いについてご紹介していきたいと思いますので雑学の一つとして身につけるのもオススメですよ。

あなごの生物学的特徴

ウナギ目アナゴ科に属している生き物で、英語名はcongerです。種類は多岐に渡っており、日本で寿司ネタなどの食用で使われるのがマアナゴで、その他クロアナゴや砂の中から顔を覗かせる姿が可愛らしいチンアナゴなどの種類が存在しています。

うなぎの生物学的特徴

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ウナギ目ウナギ科に属している生き物で、英語名はeeiです。このことからあなごとは同じ種目で近い生き物であるということが分かります。約20種類が確認されており、日本国内で蒲焼やうな重としてよく食べられているのがニホンウナギで、オオウナギやヨーロッパウナギといった種類があります。

ウナギ目に属する他の魚

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他にも近い仲間は多く、代表的な魚では「海のギャング」として知られているウツボやうなぎと同じく高級魚として知られている白身魚のハモなども同じウナギ目に属している生き物です。さらにウミヘビも実はヘビの中ではなく同じウナギ目に属している魚です。

あなごとうなぎの違い④栄養

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見た目から生態についての違いについて触れてきましたが、続いて食用としての観点から比較してみると、あなごとうなぎはそれぞれ栄養成分が異なっていることが分かります。体に良い成分を多く含んでいる両者の栄養という観点からその違いについてご紹介したいと思います。

あなごの栄養の特徴

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  • カロリー:蒲焼き100g当たり161kcal
  • たんぱく質を多く含む
  • ビタミンAは魚介類の中でも多い
  • 骨や歯の形成を促進するカルシウムを多く含む

うなぎの栄養の特徴

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  • カロリー:蒲焼き100g当たり551kcal
  • ビタミンAはあなごの5倍の量を含む
  • 代謝促進に良いビタミンB群を多く含む
  • がん予防やコレステロール低下に効くEPA・DHAを含む

その他うなぎの栄養について興味のある方はこちらもご覧下さい。

あなごとうなぎの栄養の違い

  • カリウム・ナトリウム類はあなごの方が多い
  • EPA・DHAはうなぎの方が多い
  • カロリーは圧倒的にうなぎの方が多い
  • その他栄養成分もうなぎの方が若干多い

あなごとうなぎの違い⑤味

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違いの中でも気になるランキングが高いのは味の違いではないでしょうか。続いてはあなごとうなぎの食味の違いをご紹介したいと思います。

見た目は似ていますが味は両者で全く違うので自分にあった好みの味はどちらなのか知っておくのも楽しいですよ。

あなごの味の特徴

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