サミングの正しいやり方を押さえてベイトリールを使いこなせ!

このサミングですが、ベイトリールとは切っても切れない関係にあります。回転し続けるものは、自然に急には止まらず、慣性が働くために、しばらくは回転し続けます。もちろん、最近のベイトリールの性能は以前と比べて格段に高くなっており、スプールの回転を可能な限り妨げないような機能が搭載され、かつ、ルアーの着水前後などにスプールの回転を制御するような機能も搭載されています。そのため、昔ほどサミングが絶対的に必要というわけではありませんでした。それでもやはり、トラブルを完全に防ぐことはできないため、サミングをマスターしているかどうかは、依然として重要とされています。

スピニングリールとフェザーリング

ちなみに、スピニングリールでも、サミングと同じようなことを行い、ラインの出方をコントロールすることがあります。スピニングリールではラインを押さえるのに親指を使わないため、この場合はサミングではなく「フェザーリング」と呼ばれます。スピニングリールでは、ベイトリールほどライントラブルが起こるわけではないので、スピニングリールを使って釣りをする場合に必ず必要となるテクニックというわけではないのですが、フェザーリングをすることで、キャスト後のルアーコントロールができるため、できれば習得したいテクニックです。

フェザーリングのやり方

フェザーリングは、キャスト後、スプールに対して垂直に出ているラインを、スプールの縁あたりに人差し指を伸ばして触れることで行います。この場合、スピニングリールはスプールが回転するわけではないので、スプールではなくラインを押さえることになります。具体的には、ラインが出ているスプールの端(エッジ)とラインを指で押さえる(または触れる)ようにして行います。このとき、ラインを指で引っ掛けないように気をつけます(スピニングリールでは、ベイトリールほど太いラインを使わないため、急な負荷がかかるとラインが切れてしまいます)。

サミングとバックラッシュ

ベイトリールを扱うときにサミングを行う最大の目的は、バックラッシュを防ぐことにあります。このバックラッシュはスピニングリールよりもベイトリールでのほうが起こる確率が高く、そのために、「ベイトリールを使いこなすのは難しい」「ベイトリールは上級者向けだ」といわれる理由にもなっており、ベイトリール初心者が最初にぶつかる関門ともいわれます。バックラッシュを可能な限り防ぎ、ベイトリールを自分のものにしていきましょう。

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