日本で起きた数々の未解決事件!その真相は?
未解決事件とは、犯人の特定に至っておらず法的な裁きを下せていない事件を指します。中には手口の分かっていないものや、被害者の遺体すら見つかっていないような事件もあります。遺族の方たちがやり場のない感情を抱えていることは、想像に難くありません。
日本で起きた未解決事件の真相とは?【殺人事件】
数ある犯罪史の中でも非道極まりない殺人事件ですが、物証が残されていなかったり、被害者が恨みを買うような人物ではなかったばかりに周囲の怪しい人物を絞り込めなかったりして、犯人特定に至っていない事件も数多くあります。
中には、被害者の遺体をバラバラに損壊したり、一家全員を残忍な手口で殺害しているような残忍な事件もあります。事件発生から時間が経ってしまうとどうしても証拠は少なくなってしまいますが、犯人が特定された暁には然るべき場で裁きが下されることでしょう。
日本で起きた未解決殺人事件①世田谷一家殺害事件
この事件は、2000年の大晦日に世田谷に住んでいる宮澤さん一家全員が自宅で殺害された事件です。現場に残されている痕跡としては、犯人が着ていたと思われる返り血のついた洋服や靴跡、更にはアイスクリームを食べた跡まで残されていました。しかし、これだけの物証がありながら、犯人の特定には至っていません。
宮澤さんは、ある宗教団体の熱心な信者でした。そのため、他国から仕事を装って潜入していたスパイだったのではないか?という説があります。妻と知り合ったのもその宗教団体のセミナーがきっかけでした。所属していた宗教団体とトラブルがあり、その報復として殺害されたのではないかと言われています。
日本で起きた未解決殺人事件②井の頭公園バラバラ殺人事件
東京吉祥寺にあるデートスポットとしても有名な井の頭公園ですが、1994年には、公園内のごみ箱にバラバラにされた男性の遺体が放棄されるというショッキングな事件が発生しています。死体は指紋の抹消や血抜きが完璧にされており、大型の電動ノコギリで切断された痕跡がありました。
遺体の身元は、公園近くに住む建築家の男性であることがわかっています。遺体発見の前日には、複数男性とトラブルになっている被害者の姿も目撃されています。また、被害者の男性が宗教団体に入っていたことから、そこで何らかのトラブルに巻き込まれ、証拠隠滅のために殺害されたのではないかと言われています。
日本で起きた未解決殺人事件③王将社長射殺事件
全国チェーンを展開する餃子の王将ですが、2013年にその社長が突如殺害されるという衝撃的な事件が発生しました。手口も、日本では珍しい拳銃を使った射殺で、しかも本社前での事件発生という特徴的な内容でしたので、当時の報道を覚えている方も多いのではないでしょうか。
大企業の社長ということで、怨恨の線がましたが、前社長が暴力団に関係する借財を抱えており、その残負債を社長が支払っていたことがわかりました。現場に残されたたばこの吸い殻から暴力団関係者のDNAが見つかったこともあり、トラブルに巻き込まれたのではないかと言われています。
日本で起きた未解決殺人事件④琵琶湖バラバラ殺人事件
2008年の5月、琵琶湖湖畔で釣りをしていた男性が湖に漂う人間の脚部を発見しました。驚いた男性は県警に通報し、大々的な捜査が行われます。その結果、頭部と脚部、両手首が発見され、それらがすべて同一人物のものであると発覚しました。被害者男性の身元は長らく不明でしたが、10年後の2018年に判明します。
被害者の男性は、当時39歳で特に行方不明者としての捜索願なども出されていませんでした。そのため警察は社会的なつながりが希薄な人物だったのではないかとしています。そのような境遇のため、胴体が発見されていないこともあり臓器を闇売買するために殺されたのではないか、と言われています。
日本で起きた未解決殺人事件⑤名古屋妊婦切り裂き殺人事件
この事件は、1988年に名古屋在住の臨月の妊婦が自宅マンションで殺害され、遺体を切り裂いた上に電話とキーホルダを詰め込まれたショッキングな事件です。幸いなことに胎児は怪我を負ったものの無事でした。第一発見者は被害者の夫で、帰宅したら赤ん坊の泣き声が聞こえてきたので、妻が病院に間に合わず自宅出産したと思ったそうです。
被害者女性は、殺害される前まで知人女性を自宅に招いていました。その際に、隣の空き部屋に不審な人物が出入りしていることを相談しています。また、証拠隠滅が図られていたこと、猟奇的な犯行の手口から、以前から異常者に目を付けられており、施錠をしていなかった隙をつかれたのではないかと言われています。
日本で起きた未解決事件の真相とは?【誘拐事件】
誘拐事件の未解決事件では、被害者が見つかっていないケースもあります。被害者が見つからない限り、ご家族はどこかで生きているのか、酷い目に合っていないか、ずっと心配し続けることになります。また、万が一死んでしまっているなら、遺体を家に戻してちゃんと弔ってあげたいと願っていることでしょう。
誘拐事件の被害者のほとんどが、力の弱い児童や女性です。そういった自分より弱い立場の人を狙う卑劣な犯行であり、精神的にも財産的にも被害を与える非道な犯罪です。犯人逮捕に至っている事件でも、捜査中のミスや犯人の凶行で、被害者が亡くなってしまうケースも多く、対処の難しい犯罪であると言えます。
日本で起きた未解決誘拐事件①プチエンジェル事件
この事件は、2003年の夏に東京で発生した児童の誘拐監禁事件です。4人の女子児童が男に「お金を渡すので部屋を掃除してほしい」と声をかけられ付いていくと、男は彼女らを監禁しますが、うち1人が脱出に成功し全員が警察に無事保護されています。
この事件が未解決である理由は、その男が自殺とは思えない方法で死亡していたためです。発覚当初は顧客者名簿の発見も報道され、児童買春目的の誘拐と思われましたが、その後ぷっつりと報道は途絶えてしまいます。そのため、その顧客名簿内に有力者が多く載っており、男はもみ消しのために黒幕に仕立て上げられ殺害されたと言われています。
日本で起きた未解決誘拐事件②足利事件
この事件の被害者は、4歳の女の子です。彼女は両親に連れられたパチンコ店で行方が分からなくなり、翌日に近くの河川敷で痛ましい姿となって発見されます。警察の捜査によって容疑者と思われる男性が逮捕されましたが、のちの詳細な鑑定により冤罪であったことが発覚し、真犯人は不明なままです。
近辺では似たような児童を狙った犯罪が多発しており、それらの事件と同一の異常者による犯行だとみられています。しかし、残された証拠も少なく発生から30年が経ちそうな現在でも犯人逮捕には至っていません。また、その後の調査でルパン三世に似た男が有力な容疑者として挙げられましたが、何故か警察は詳細な捜査をしていません。
日本で起きた未解決誘拐事件③三重小2女児失踪事件
こちらの事件の被害者も女子児童です。被害者の女の子は、学校が終わったあとに一旦帰宅し、その後遊びに出た際に誘拐されたと思われます。また、事件発生から3年後に「カアイソウ」などと書かれた怪文書が自宅に送り付けられたことが有名であり、知っている人も多いのではないでしょうか。
事件には不可解な点が多く残されており、普段使っていた自転車や上着が自宅にあったこと、友達との遊びを断っていたこと、また、机には飲みかけのココアが残されています。そのため、自宅に出入りでき、女の子と親しげに接触できるような身近な人間の犯行ではないかという説があります。
日本で起きた未解決誘拐事件④泉南郡熊取町小4女児誘拐事件
この事件の特徴としては、目撃者の多い通学路で誘拐されたことでしょう。一緒に下校していた同級生と別れ、その後別の同級生ともすれ違います。しかし、その目撃情報を最後に被害者は忽然と姿を消してしまいます。最後に同級生とすれ違った場所から自宅までは400mも離れておらず、間には商店街もありました。
現場近くでは不審車両の目撃もあり、事件の2か月ほど前には誘拐未遂と思われる声掛け事案も発生しています。被害者の女の子が人見知りであり、下校時間も学校行事によって普段と違っていたため、身代金の欲求もないことから、自動車を使った異常性癖者による突発的な犯行である説が有力です。
日本で起きた未解決誘拐事件⑤北関東連続幼女誘拐殺人事件
この事件は、栃木県と群馬県の2件をまたいで行われたと思われる5件の女子児童誘拐事件です。うち4人は殺害されており、1人は現在でも行方が分かっていません。犯行が行われた現場や曜日に関連性が強くみられることから、同一犯による一連の犯行であるとみられています。また、前述した足利事件もこれらに含まれます。
見つかった被害者の中には、全裸にされていたり着衣に精液が付着していたこともあり、児童を対象とした性欲を抱くいわゆるロリコンによるわいせつ目的の誘拐事件だとみられています。事件の中には、犯人と思われる男性が児童と一緒にいる場面が目撃されたものもありますが、全件とも解決には至っていません。
日本で起きた未解決事件の真相とは?【神隠し】
人間一人が忽然と姿を消してしまう「神隠し」。あまりも人間には不可能だと思われる失踪のため、神に気に入られて別世界に連れていかれてしまったのではないか、という現象につけられた名前です。いずれの事件も被害者は発見されておらず、犯行の手口もわかっていません。
周到に練られた悪意ある人間による犯行なのか、それとも本当に神に気に入られ別世界へ行ってしまったのか。定かではありませんが、残された家族の心境を考えると、一刻も早く被害者が解放されて、元気な姿で再会できることを祈るしかありません。
日本で起きた未解決の神隠し①赤城神社主婦失踪事件
群馬県の赤城山にある大洞赤城神社で発生した女性の失踪事件です。発生時はゴールデンウイーク中であり、多くの参拝客が訪れていました。しかし、女性とその家族が参拝に訪れた日は大雨であり、女性の父親と夫だけが参拝のため車から降りましたが、少ししてから「やはり自分も行く」と車を降りていきます。
その後、娘によって参拝先の境内とは離れているところで目撃されたのを最後に、女性は姿を消してしまいます。服装も、ピンクのシャツに赤い傘と非常に目立つものでした。何年か後にはテレビ番組に取り上げられ霊視が行われ、暴行目的の拉致後崖から転落死死亡しているとの見解がされましたが、崖下の捜査は行われておらず事実は不明です。
日本で起きた未解決の神隠し②坂出タケノコ掘り女児行方不明事件
一家でタケノコ採りイベントに参加していた中、次女である被害者児童が行方不明になった事件です。大人たちの監視下から外れた一瞬の間に行方が分からなくなっており、捜査員が3000人近く動員されたにも関わらず、所持品なども一切見つかっていません。
匂いを追わせていた警察犬数匹が同じ場所で止まったこと、また失踪現場が自動車の入れない山の中であったため、女の子は匂いの残らない上空へ連れされれたのではないかと言われています。つまり、人間ではなく大型の鳥類による捕縛という説です。大型のワシは、かなり重たいものでも掴んで飛ぶことが出来ることもわかっています。
日本で起きた未解決の神隠し③加茂前ゆきちゃん失踪事件
こちらの事件については、未解決の誘拐事件の章でも紹介していますが、失踪した状況が不自然であり、外出時の上着が残されいて飲みかけのココアが温かいまま残されているなど、ついさきほどまでそこにいたような痕跡があることから神隠し事件ともいわれています。
外出先で誘拐されたとなれば、普段使っている自転車や上着も一緒に無くなっているのが自然ではないでしょうか。また、せっかく作った大好物のココアを残したまま、小学生が急用で外出するでしょうか?灯台下暗し、という言葉もありますし、犯行現場が家の中である可能性もあります。
日本で起きた未解決の神隠し④岡山鍾乳洞高知大生失踪事件
被害者は、当時大学生だった成人男性です。サークル仲間と日咩坂鍾乳洞を訪れた男子学生は、洞窟内の湖で泳いでいる姿を最後に姿を消しています。この事件では、入洞の手続きがとられていなかったこと、また、洞窟内の湖も非常に水深が深く遊泳するとは考えにくかったことなど様々な疑問が残されています。
男子学生が姿を消した後には、ネット上に残された日記が削除されたり、不正なログイン形跡がみられるなどサークル仲間の犯行が疑われる出来事も起きています。最初から男子学生を殺害するために鍾乳洞への入洞を計画し、湖に突き落としたのではないかと疑われる状況ですが、被害者の発見や真相の解明はされていません。
日本で起きた未解決の神隠し⑤茂原女子高生神社神隠し事件
わずか18歳の高校生の女の子が2か月近い77日間も姿を消していたにも関わらず、まるでイリュージョンのように神社の中に姿を現した不思議な事件です。発見された場所が神社の仲であること、また2か月間外で暮らせるような所持金なども持っていなかったことなど不思議な事件です。
発見された当初は、女子高生は半分ほどの体重になっておりかなり衰弱していました。自分の意志での家出だとしても、ここまで衰弱するほど意地を張り続けるでしょうか。そういった観点からしても、何者かに監禁され満足な食事も与えられていなかった、また何らかの弱みを握られており真相を話せない、という説が有力でしょうか。
日本で起きた未解決事件の真相とは?【怪事件】
怪事件と一口に言っても、遺体の状況が不可思議なもの、残された証拠が不可思議なもの、また、事件後の人物の行動が不可解なものなど様々です。中には自殺とされている事件でも、どう考えても自分ひとりの力ではその状況へ持っていくことは不可能だと誰もが思うものも多々あります。
日本で起きた未解決怪事件①福島女性教員宅便槽内怪死事件
この事件は、静かな山村で発生した怪死事件です。教員住宅に住んでいた女性宅で男性の遺体が発見されたという事件ですが、その発見場所はなんと便槽の中でした。遺体の身元は、女性教員とも顔見知りの男性で、第一発見者でもある家主の女性がトイレで用を足そうとしたところ、靴のようなものが見え気付いたそうです。
被害者の男性が原発関係者であること、また事件発生が選挙期間中であることから、男性が告発などの有力者にとって不都合なことをしようとし、それが発覚してしまったため口封じに殺されたというのが有力な説です。女性宅の便槽内に遺体を遺棄したのも、覗き目的の変質者に見せかけるためでしょう。
日本で起きた未解決怪事件②長岡京殺人事件
「オワレている 助けて下さい この男の人悪い人」の書き残しのフレーズを見たことのある人は多いと思います。これは、ワラビ採りに来ていた主婦2人が行方不明になり、数日後に無残な姿となって発見された事件です。内1人には暴行の形跡もあり、どちらも激しい殴打の末に殺害されたとみられています。
犯人につながる遺留品としては、凶器である包丁が残されていましたが指紋は検出されず、また、残された体液から犯人と思われる人物の血液型が判明しましたが、特定には至っていません。事件発生前から同場所で暴行事件があることから、暴行目的の人間に襲われ殺害されたという説が有力です。