はじめに
現在、各社からさまざまな種類のベイトリールが発売されており、どのように選んだらよいのか悩んでしまい決められないという方は少なくないのではないでしょうか。今回は、ビッグフィッシュを狙うのに最適なベイトリールについて、ベイトリールおすすめ20選と題し、今おすすめのリールをご紹介したいと思います。では、まずは、具体的なおすすめリールについて見る前に、ベイトリールの特徴・メリットや使い方、選び方を確認していきましょう。
ベイトリールの特徴・メリット
ベイトリールの特徴でありメリットでもあるのは、なんといっても手返しがよいことと、巻き取る力が強いことです。まず、ベイトリールでは、クラッチを切ってそのまますぐキャストに移れるわけですが、それがスピニングリールだと、ベール起こし→ラインへの指かけという動作が増えるため、そのぶん動作に遅れが生じてしまいます。また、スピニングリールでは、その構造上、ハンドルの回転方向とスプールの回転方向が垂直になっているため、どうしても力がダイレクトに伝わらないということがあります。その点、ベイトリールであれば、スピリングリールとは異なり、ハンドルの回転方向とスプールの回転方向が並行であるため、力の伝達具合が優れ、パワフルな巻き取りをすることができます。
ベイトリールの使い方
ベイトリールの使い方については、そのリールに合ったラインを巻くという点など基本的にはスピニングリールと同じなのですが、ブレーキの設定という点で特徴的なので、ここではブレーキの設定に注目して見ていきましょう。まず、ハンドルの横にあるメカニカルブレーキは、主にスプールの回転をコントロールするためにありますが、「スプールががたつかないくらい」を目安に締めればよいかと思います。また、メインブレーキについては、遠心ブレーキとマグネットブレーキがありますが、初めのうちは少し強めに設定しておくとよいです。強めると飛距離が伸びないもののバックラッシュしにくく、弱めると飛距離は伸びるがバックラッシュする確率が高まるということが一般的なので、強めに設定する→少しずつ弱めるという流れを取るのがベターといえるでしょう。
ベイトリールの選び方
続いて、ベイトリールをどのように選べばよいか、大まかな基準について見ていきたいと思います。選ぶ際は、おおむね次のような項目を決めて検討に入ります。【形状】はロープロ型(卵型のようなイメージです)か丸型か、【ハンドル】は右ハンドルか左ハンドルか、【ブレーキ】は遠心ブレーキかマグネットマグネットブレーキか、【ギア比】はローギア、ノーマルギア、ハイギアのどれか、といったものが挙げられるでしょう。ほかには、メーカー、価格帯、適合ライン、適合ルアー、ロッドとの相性などです。ここでは、「ギア比」について確認します。
「ギア比」とは?
「ギア比」というと、なんとなく聞き慣れない言葉ですが、要するに、ハンドル1回転につきスプールが何回転するか、ということを指します。ローギアの場合、ラインを巻き取る長さは短いですが、そのぶんパワフルな巻き取りをすることができます。他方、ハイギアの場合は、巻き取り力がやや劣るものの、ラインを巻き取る長さが長くなるので、ルアーの素早い回収やフッキングした魚の素早い引き出しが可能となります。そのため、どのような釣り方をしていきたいかで、最適なギア比のリールを選ぶことも大切になってきます。
ベイトリール初心者の場合
では、まだベイトリールをそんなに扱ったことがないという初心者の場合、どのように選べばよいのでしょうか。まず大きなところでは、バックラッシュしにくいものを選ぶことが大切かと思います。スピニングリールと比較した際、ベイトリールの難関とされるのがバックラッシュの克服ですので、慣れないベイトリールを嫌いにならないためにも(これから釣りを楽しむためにも)、できる限りバックラッシュしにくい機能・性能を備えたものがよいでしょう。
おすすめベイトリール①
ここから、おすすめリールの紹介を行っていきたいと思います。現在、各社から発売されていますが、シマノ、ダイワ、アブガルシアの3大メーカーの製品を中心にお伝えしていきます。まずは、シマノです。
<シマノ>バスワンXT 150
遠心力ブレーキであるSVSが搭載されているため、バックラッシュしにくく、初心者でも比較的扱いやすいリールです。オールラウンドに使え、ベイトリールのエントリーモデルとして最適です。
・ギア比:7.2 ・最大ドラグ力(kg):5.0 ・自重(g):210 ・スプール寸法(径mm/幅mm):34/22 ・ナイロン糸巻量(lb-m):12-130、14-110、16-100
おすすめベイトリール②
<シマノ>カシータスMGL 100HG
使いやすさを追求し、バーサタイル性に優れています。飛距離アップを狙えるNEWマグナムライトスプールを搭載するなど、上位機種に見られる機能を備えたコストパフォーマンスの高いリールです。初心者から上級者まで、広くカバーします。
・ギア比:6.3 ・最大ドラグ力(kg):4.5 ・自重(g):190 ・スプール寸法(径mm/幅mm):34/22 ・ナイロン糸巻量(lb-m):12-120、14-100、16-85
おすすめベイトリール③
<シマノ>スコーピオン 70HG
軽めのルアーはもちろん、重めのルアーにも対応しています。スプールの直径が32mmと、多くのモデルよりも短めではあるものの、適合ルアーの範囲には問題なく、持ちやすく長時間の使用にもストレスの少ないサイズ感となっているため、使い勝手のよさでおすすめのリールです。
・ギア比:7.2 ・最大ドラグ力(kg):4.5 ・自重(g):190 ・スプール寸法(径mm/幅mm):32/22 ・ナイロン糸巻量(lb-m):12-100、14-90、16-80
おすすめベイトリール④
<シマノ>クロナークMGL 150 HG
低慣性のスプールが備えられているため、キャスト時の瞬発性と伸びがよいリールです。併せて、NEW SVSインフィニティも搭載されていることから、遠投をストレスなく行いたい方には最適です。
・ギア比:7.1 ・最大ドラグ力(kg):5.0 ・自重(g):185 ・スプール寸法(径mm/幅mm):34/22 ・ナイロン糸巻量(lb-m):12-130、14-110、16-100
おすすめベイトリール⑤
<シマノ>バンタムMGL
アルミ一体成型のコアソリッドボディを搭載することで、高剛性を追求したリールです。操作中にがたつきが生じないようなつくりとなっているほか、手のひらに振動がダイレクトに伝わるようになっており、高剛性と高感度が最大限高められています。
・ギア比:6.2 ・最大ドラグ力(kg):5.0 ・自重(g):215 ・スプール寸法(径mm/幅mm):34/22 ・ナイロン糸巻量(lb-m):12-130、14-110、16-100
おすすめベイトリール⑥
<シマノ>アルデバランMGL 30HG
新しく設計された浅溝のNEWマグナムライトスプールを搭載することで、軽めのルアーを遠くまでキャストすることが可能となっています。スプールの側面に穴を配置されており、重量と慣性を大幅に抑えることに成功したことで、制御に要するブレーキ力が軽減しました。そのため、たとえ軽いルアーであっても、初速から最高スピードとなり、ルアーの伸びもよいリールとなっています。
・ギア比:7.4 ・最大ドラグ力(kg):4.5 ・自重(g):135 ・スプール寸法(径mm/幅mm):32/22 ・ナイロン糸巻量(lb-m):8-100、10-90、12-65
おすすめベイトリール⑦
<シマノ>メタニウムMGL HG
NEWマグナムライトスプールやNEW SVSインフィニティ、マイクロモジュールギア、X-SHIP、HAGANEボディ、サイレントチューン」といったシマノのテクノロジーがふんだんに盛り込まれたハイスペックなリールです。非常に高いコストパフォーマンスを実現したリールを求めている方にはおすすめの1つです。
・ギア比:7.4 ・最大ドラグ力(kg):5.0 ・自重(g):175 ・スプール寸法(径mm/幅mm):34/22 ・ナイロン糸巻量(lb-m):12-100、14-90、16-80、20-65
おすすめベイトリール⑧
<シマノ>アンタレスDC MD XG
ブレーキシステムや巻き上げ性能、堅牢性など、すべてを実現したシマノの最高峰リールです。キャストから巻き上げ、フッキング、ファイト、引き上げのあらゆるシーンで効果を発揮するリールを求めている方には特におすすめといえます。
・ギア比:7.8 ・最大ドラグ力(kg):6.0 ・自重(g):235 ・スプール寸法(径mm/幅mm):38/22 ・ナイロン糸巻量(lb-m):12-165、14-145、16-120、20-100
おすすめベイトリール⑨
<シマノ>カルカッタ コンクエスト 200HG
耐久性と剛性感を追求しながら、キャスト性能とコンパクト性をも実現したリールです。飛距離の伸びのほか、手返しのよさも実感できるリールで、オールランドなリールを求めている方には特におすすめかと思います。