イワシは3種類しかいないって本当?気になる生態から見分け方まで紹介!

またご飯のお供にレトルトパックの生姜煮といった私たちがよく目にする加工品の原料となっているのがマイワシです。

イワシの種類③ウルメイワシ

潤目イワシと書くほど、目が潤んで見えることからウルメイワシと呼ばれています。イワシの中では一番大きく成長するのがウルメイワシであり最大40㎝ほどになります。イワシの中で最も旨味が強い魚です。

生態や特徴

体は細いですが、目が大きく透明な膜で覆われているので潤んで見えるのが特徴です。マイワシのように体の斑点はありませんが背は青く鮮やかです。群れで回遊しますが、体がイワシの中で一番大きいので群れの数も一番少数です。

生息域

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暖かい水温を好み全世界を回遊しています。水面近くに生息しマイワシと同様で水温が上がると北上し、水温が下がると南下して生息します。日本では宮城の石巻、千葉の銚子、静岡の焼津で多く生息しています。

主な加工

イワシの中で一番旨味が強い種類で、刺身が美味と食通の中で愛されています。日本の名品とされる丸干しは高鮮度で加工されるため苦みが少ないことで知られています。また煮干しは上品な出汁がとれるため日本料理に使われています。

その他のイワシと名の付く魚

日本にはイワシと付いた名前の魚が多く存在しています。マイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシの3つは海水魚ですが、他にイワシと付いた魚で深海魚がいたり生態や特徴に共通した部分が少ないとされています。

他にどんなイワシがいるのかご紹介します。

オグロイワシ

尾の先が黒いことからオグロイワシと呼ばれるこの魚は、熱帯に多く生息しています。体長は20㎝ほどの魚です。マイワシに見た目が似ていますが、ニシン科の仲間です。メタリッククリアでキラキラしているのが特徴です。

カタボシイワシ

別名を骨イワシというほど、小骨が多い魚です。もともとはオーストラリアなどの外洋に生息していた魚で近年になって日本でも度々釣れるようになった魚です。小骨が多く食べにくいので干物に加工されることが多いです。

トウゴロウイワシ

トウゴロウイワシは淡水魚でオーストラリアやニューギニアで生息するとても小さく手のひらに収まる大きさの魚です。カタクチイワシに見た目が似ているので、イワシの仲間と勘違いしてしまいますが、ボラの分類です。

鱗が固いのが特徴で、釣れても海に返してしまう釣り人が多い魚です。

ギンイソイワシ

このギンイソイワシはトウゴロウイワシと同じ仲間なのでボラの分類です。体が銀白色の綺麗な魚で背びれが2つもあるのが特徴的な珍しい形をしています。

暖かい海に生息していて市場には出回っていない魚ですが、漁師の中では美味な魚として知られています。

イワシにはDHAとEPAが豊富

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イワシに豊富に含まれているDHA とEPAには、血液中の中性脂肪を減らす効果的な働きをします。どちらも血液の健康に働く成分ですが、血液は全身を通る重要な役目をしているので、血液が健康でないといけません。

健康維持にイワシは欠かせない食材なのです。

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