イワシは3種類しかいないって本当?気になる生態から見分け方まで紹介!

大衆魚として広く知られているイワシ。しかし、日本にイワシと名の付く魚は多くいますが、実際にイワシと呼ばれる魚は3種類だということをご存知でしたか?そんな身近な魚であるイワシの種類について生態や見分け方、加えてそれぞれのおいしい調理法まで紹介したいと思います。

この記事をかいた人

読みやすい記事を心がけています。2人の男子を育てるシングルマザーです。
Array

イワシの種類とは?

olafpictures / Pixabay

イワシは、缶詰や鮮魚、干物などスーパーで陳列されている身近な魚です。そんな大衆魚であるイワシは3種あります。①マイワシ②ウルメイワシ③カタクチイワシです。

中でも、カタクチイワシは最も身近なイワシでもあります。しらす干しや良い出汁が出る煮干しはカタクチイワシから作られています。

イワシの種類①カタクチイワシ

成魚のカタクチイワシで全長18㎝ほどの小型の魚です。小さな体を天敵から守るために、体を寄せ合い群れで生息しています。日本で一番漁獲量が多い魚であり、人間にとって身近な魚でもあります。

生態や特徴

一年中産卵期で小さな魚なので狙われやすく約2000万~60000万のたくさんの卵を生みます。カタクチイワシは、下あごだけを動かすことから片口イワシと名前がつきました。他のイワシよりも目が頭寄りで大きいのも特徴です。

生息域

oosterbeekathome / Pixabay

日本全域の沿岸部から沖合に生息し、プランクトンを求めて栄養豊富な浅瀬を回遊しています。日本以外でも朝鮮半島や中国、台湾、フィリピンといった外国まで広く生息しています。比較的暖かい水温を好みます。

主な加工

mammela / Pixabay

旨味が強い魚で、世界的に加工され世界の人々に食されています。煮干しは良い出汁が出るため和食料理で幅広く使われます。またアンチョビもカタクチイワシの加工品でイタリアやスペイン料理に重宝されています。

オイルサーディンはカタクチイワシに塩とオイルで煮たものです。

イワシの種類②マイワシ

カタクチイワシよりも大きく成長し、最大で30㎝にもなります。私たちが食べているイワシフライや天ぷら、塩焼きはこのマイワシです。適度な大きさなので扱いやすく調理しやすい魚です。

鮮度が落ちやすい魚なので火を通す調理法に適しています。

生態や特徴

pixaoppa / Pixabay

海の表面近くを群れで回遊しています。海の水面近くを群れで口を開けたまま泳ぎ、口の中に入ってきたプランクトンを餌として成長します。体に7つの斑点があり体は青くピカピカ光っているように見えるのが特徴です。

3種類のイワシの中で一番体が丸みを帯びています。

生息域

suetot / Pixabay

季節ごとに海を移動し水温が高い時期は北上し、水温が低い時期には南下します。水温の変化で移動する魚で季節によって移動します。日本沿岸部でも群れで生息していますが、東アジアやロシアといった外洋でも広い範囲で生息しています。

主な加工

スーパーで陳列されているイワシの缶詰はこのマイワシが原料です。イワシのハンバーグはイワシの骨が苦手な子供でも食べやすく加工されています。

またご飯のお供にレトルトパックの生姜煮といった私たちがよく目にする加工品の原料となっているのがマイワシです。

イワシの種類③ウルメイワシ

潤目イワシと書くほど、目が潤んで見えることからウルメイワシと呼ばれています。イワシの中では一番大きく成長するのがウルメイワシであり最大40㎝ほどになります。イワシの中で最も旨味が強い魚です。

生態や特徴

体は細いですが、目が大きく透明な膜で覆われているので潤んで見えるのが特徴です。マイワシのように体の斑点はありませんが背は青く鮮やかです。群れで回遊しますが、体がイワシの中で一番大きいので群れの数も一番少数です。

生息域

suetot / Pixabay

暖かい水温を好み全世界を回遊しています。水面近くに生息しマイワシと同様で水温が上がると北上し、水温が下がると南下して生息します。日本では宮城の石巻、千葉の銚子、静岡の焼津で多く生息しています。

主な加工

イワシの中で一番旨味が強い種類で、刺身が美味と食通の中で愛されています。日本の名品とされる丸干しは高鮮度で加工されるため苦みが少ないことで知られています。また煮干しは上品な出汁がとれるため日本料理に使われています。

その他のイワシと名の付く魚

日本にはイワシと付いた名前の魚が多く存在しています。マイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシの3つは海水魚ですが、他にイワシと付いた魚で深海魚がいたり生態や特徴に共通した部分が少ないとされています。

他にどんなイワシがいるのかご紹介します。

オグロイワシ

尾の先が黒いことからオグロイワシと呼ばれるこの魚は、熱帯に多く生息しています。体長は20㎝ほどの魚です。マイワシに見た目が似ていますが、ニシン科の仲間です。メタリッククリアでキラキラしているのが特徴です。

カタボシイワシ

別名を骨イワシというほど、小骨が多い魚です。もともとはオーストラリアなどの外洋に生息していた魚で近年になって日本でも度々釣れるようになった魚です。小骨が多く食べにくいので干物に加工されることが多いです。

トウゴロウイワシ

トウゴロウイワシは淡水魚でオーストラリアやニューギニアで生息するとても小さく手のひらに収まる大きさの魚です。カタクチイワシに見た目が似ているので、イワシの仲間と勘違いしてしまいますが、ボラの分類です。

鱗が固いのが特徴で、釣れても海に返してしまう釣り人が多い魚です。

ギンイソイワシ

このギンイソイワシはトウゴロウイワシと同じ仲間なのでボラの分類です。体が銀白色の綺麗な魚で背びれが2つもあるのが特徴的な珍しい形をしています。

暖かい海に生息していて市場には出回っていない魚ですが、漁師の中では美味な魚として知られています。

イワシにはDHAとEPAが豊富

Free-Photos / Pixabay

イワシに豊富に含まれているDHA とEPAには、血液中の中性脂肪を減らす効果的な働きをします。どちらも血液の健康に働く成分ですが、血液は全身を通る重要な役目をしているので、血液が健康でないといけません。

健康維持にイワシは欠かせない食材なのです。

カルシウムも豊富に含まれている

andreas160578 / Pixabay

魚のほとんどがカルシウムを豊富に含んでいますが、イワシにはカルシウムの吸収率をアップさせるビタミンDも含まれているため、大変効率よくカルシウムを体内に摂り入れることができるのです。

成長期の子供に食べさせたい魚ですが、骨粗しょう症予防のためにも大人も摂取したい成分です。

同じくDHA・EPAが豊富な魚、サンマに関する記事はこちら

イワシを使ったおすすめレシピもご紹介!

イワシは一年中安定した漁獲量のため、手頃価格で手に入りお財布に優しく栄養満点の魚です。イワシそのままを煮ても美味しいですし、ミンチ状にしてつみれやハンバーグにできたりとアレンジも自由自在です。

お家で簡単に作れる絶品イワシレシピをイワシの種類ごとにご紹介します。

カタクチイワシのレシピ3選

レシピ①カタクチイワシのから揚げ

まずは、私たちに一番身近なカタクチイワシのレシピをご紹介します。カタクチイワシは小ぶりなので骨まで食べれます。カルシウム摂取量が不足しがちな日本人にピッタリのイワシレシピで健康維持に役立てましょう。

材料とワンポイントアドバイス

材 料(4人分)

  • カタクチイワシ 200g
  • しょう油 大さじ2
  • 酒 大さじ2
  • ニンニク 1片
  • 片栗粉 適量(引用元Rakutenレシピ)

美味しく食べるためのワンポイントは、カタクチイワシにしっかりと下味をつけることです。調味料を合わせたタレにカタクチイワシを一晩つけておくと、時短になり次の日は揚げるだけで簡単です。

美味しい作り方

NEXT レシピ①カタクチイワシのから揚げ