高子沼グリーンランドってなに?
多数の心霊ブログや某掲示板、海外のランキングサイトでも恐ろしい場所として紹介されるほど有名で人気の廃墟であり、心霊スポットです。では、それはどういった場所で、それはどこにあるのかを解説します。
福島県に実際にあった遊園地
福島県に実際にあった遊園地です。所在地は福島県福島市瀬上町沼西1 阿武隈川と高子沼(福島県伊達市)の間の丘陵地に位置します。アクセスは車で福島県道4号福島保原線、電車では阿武隈急行線の向瀬上駅または高子駅が最寄りとなっています。
福島県初の遊園地
1973年(昭和48年)にオープンした当時は、福島県初で最大の遊園地で、ジェットコースターや観覧車などの施設の他、昆虫標本館やピクニック広場、うさぎ園などが園内にあり、県の内外から多くの人が訪れる大人も子供も楽しめる人気のスポットでした。
高子沼グリーンランドは閉園後が有名
1999年(平成11年)に老朽化や経営難の為、閉園となりました。その後、急激に廃墟化したことと、事故や心霊現象について多くの噂が出回り、また、その噂や雰囲気から映画やホラーゲームなどに使われる人気のモデル・ロケ地にもなり、有名になりました。
高子沼グリーンランドの歴史
福島県内初の遊園地として開園し、県民に親しまれてきた高子沼グリーンランドは現在は廃墟になっていますが、営業していた当時の園内にはどのような話題の施設があり、どのくらいの状況だったのでしょうか?
また、県内初の遊園地として親しまれていたのにどういった事情があって閉園することになったのか、その経緯についてや、閉園後に遊具等施設は放置されますが、園内の状況と合わせてどうなったのかを解説します。
開園当初は話題の施設だった
福島県内で初となる本格的なジェットコースターのある遊園地としてオープンし、話題となりました。その他、丘の斜面を利用した滑り台やゴーカート、観覧車などがあった他、ウサギ園や昆虫標本館や動物を展示するコーナー、ピクニックの出来る広場や、冬にはスケート場がオープンするなど、多くの施設がありました。
中でも、ジェットコースターは人気があり、また、ウサギ園も人気がありました。その他にも、猿やクジャクといった動物が見れたことなどから、色々な楽しみ方ができたので、県の内外から家族連れなど多くの人が来園し、ピーク時には年間約160万人が訪れる人気の遊園地でした。
入園料は安かった
入園料は安く設定されていて、大人は700円、子供は500円でした。ただ、各遊具に乗る為には遊具ごとに料金がかかるシステムだったようで、実はそれなりにお金がかかるようになっていました。
経営難で閉園
1973年に高子沼ファミリーパークとして開園しましたが、経営悪化のためすぐに閉園となってしまいました。その後、東京の不動産会社に買収され、経営者が変わり、1982年に名前を新しく、高子沼グリーンランドとして改めて開園しました。
しかし、その後は他の遊園地も次々と出来た事、元々の交通の不便さ、施設が代わり映えしなくなっていたことに加え、施設の老朽化も重なり、客が減っていったことよる経営の悪化、それにより、施設の維持管理や営業自体が出来なくなり1999年に閉園することとなりました。
閉園直前の状況
なお、閉園直前には休業する日が増え、週のうち水曜日から金曜日が休業、冬場には土・日のみの営業で、閉園前の数か月には売り上げがわずか数万円にしかならなかった月もあったようで、従業員のモチベーションも低かったようです。
遊具は閉園後も放置された
閉園後、施設の買い手がつかず、遊具類や施設は長期間放置され、元からの老朽化が更に進行し、廃墟化していくこととなります。また、建設されていた場所が丘陵地帯にあった為、放置によって園内は草木に浸食され、雑木林と化していき、近づくには草木をかき分ける必要があるまでになりました。
そういった状況から、園内は圧倒的な静寂に包まれていて、しかし、何かがうごめいているような感覚も同時に感じられました。また、遠くからは老朽化した遊具などの建物のみが森の中から顔を出しているといった、不気味さと朽ちていく物悲しさを見る事が出来ました。
廃墟になってからの高子沼グリーンランド
廃墟となった後、その朽ち方や雰囲気もあり、マニアから注目を受けていた一方で、不可解な事故や事件・心霊現象の噂が数多く流れるようになりましたが、どういった噂が広まって有名となったのでしょうか?
また、何がきっかけで世界から注目を集め、海外のサイトで紹介されるようになり、オカルト系のランキングサイトにまで恐怖の場所の一つとして取り上げられるような心霊スポットとなっていったのかを解説します。
施設の急激な老朽化
閉園後放置された中、園内の各施設は日本の東北地方にあったことで、日本特有の四季による気候の変化や湿気に加え、特に東北地方の気候(その中でも特に降雪)の影響を長期間受け続けることとなりました。
更に、丘陵地帯に建設されていたことから草木の生育による浸食の影響も受け続けた結果、各施設は元々老朽化が進んでしたことに加え、錆びつきや腐食、破損、部分崩壊などが進みやすい環境が整った形となり、急激に廃墟化していきました。
心霊スポットして有名
廃墟として認知されだした頃、男の幽霊を見た、遊具に近づくと女性の悲鳴が聞こえた、恐ろしい形相の少女の霊が写真に写った、自殺したカップルの霊がでる、ある彫像を見て帰ったら精神に一時的な異常をきたしたなど、園内のいたるところについて様々な噂が語られるようになりました。
これらは、後程触れる閉園するきっかけになったと噂される不可解な事故や事件の話とも関連する形で、心霊系のサイトや、掲示板に多数寄せられ、話題の多さから一躍有名な心霊スポットとして注目を集めることとなりました。
海外メディアに取り上げられる
不気味さや物悲しさなどが混ざった独特の雰囲気と、心霊現象や事故・事件の噂が伝わっていくうちにより関心を引く形に変化していったこと、それらが、画像とも合わさってインターネットを介し、恐ろしいけど魅力的な廃墟があると世界中に広まっていきました。
また、映像やホラーゲームなどでロケ地やモデルとして使用されたことでも世界中から注目され、全ての要素が合わさった結果、海外のサイトで紹介されたり、オカルト系のランキングサイトで世界各国の恐ろしい場所の一つとして取り上げられることとなりました。
高子沼グリーンランドで起こったとされる恐怖の事件
高子沼グリーンランドには、閉園の原因となったとされる死亡事故や自殺など、様々な不可解で恐ろしい事故や事件の数々があったと心霊系のサイトや、掲示板などで数多く書き込まれ、噂として広まりました。
ただ、地元の方々によればそういった事件や事故の話は聞いたことはないとのことで、真偽は定かではありません。実は隠ぺいの為に閉園したという噂もまことしやかに語られています。以下、事故や事件の噂の中でも有名な事件について解説します。
ジェットコースターの転落死亡事故
ジェットコースターから客が振り落とされ死亡するという事故があったと噂されています。しかし、事故について複数の噂があり、男が、レール上から飛び降り自殺を図ったという事件、または、カップルが敢えて落ちるようにし、カーブに差し掛かった際に飛び出して自殺を図ったという事件だったとも噂されています。
いずれも正式に事故の記録が残っているわけではなく真偽は不明ですが、当時の安全装置の心許なさとカーブの衝撃が強かったことから恐怖を感じた方もいたようで、事故があったのではと思わせる説得力があったようです。
コーヒーカップでカップルが自殺
コーヒーカップでカップルが自殺していたという事件があったと噂されています。こちらも事件の記録があったわけではありません。また、自殺という点で園内において似た話として、展望台の事件が有名です。
園内にあるおばけ屋敷が出来る前、そこには展望台があり、そこからカップルが飛び降り自殺をしたという事件があったという噂があり、どこかで実際に自殺があったのではと思わせる噂としての説得力がありました。
ペンションのオーナーが自殺
近所にあったペンションのオーナーが経営難に陥り、地下のワインセラーで自殺したという事件があったと噂されています。しかし、同じ福島県内で他に似た噂がある為、この話の真偽は定かではありません。